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2006年8月26日 (土)

坂東眞砂子・作『子猫殺し』はフィクションだ、と考えれば~

私のブログへのアクセスはめっきり減ったが(笑)、
http://tobeisao.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_d879.html
ネット上の話題は収まる気配無し、それはいいのだが「ペット大国日本」の日常を振り返る方に向かうよりも、「子猫殺し」という「事実」に偏向しているのが気になる。
三度、主張するけれど、「子猫殺し」は、「ペット大国日本への風刺」であると同時に、
大新聞とその読者を相手にし、ついでにネット愛好家も手玉に取った大仕掛けのフィクション、寓話、ホラー小説=大ボラ、だと考える。

そう考えたほうがはるかに自然ではないか。多くの人がブログで坂東氏の文章が論理的に破綻している事を微細に渡り、手を尽くして検証までしている。

だが私は思う「そこまでいうならこの文章は『本当の嘘だ』と考える方が簡単ではないか」

変質者の一人称形式の小説の傑作といわれるものが過去にもあるではないか。
それらをいちいち事実として検証したら論理的に破綻だらけだろう。
「小説」だと考えるから傑作となりうるのだろう。

坂東氏が「人が悪い」のは猫を殺していることではない。マスコミを利用して「小説」というフレームではなく、「※これはフィクションです」の断り書きもないところで、ここまで挑発的な文章を書いたことだ。

ここまで誰もが「事実」として受け止めた以上は、例えば、日経新聞を始めメジャー出版社から仕事を干されても、糾弾を受けても、動物愛護団体から訴えられても騒乱罪の嫌疑で取調べを受けても、創作活動者としては
『してやったり』だろう。悔しがるクリエイターがいるかもしれない。

但し「文章のインパクトが強すぎてペット大国日本の日常を改めて振り返る声」
が見られないことが、計算違いで残念がるかもしれない。
つまり『風刺』としては失敗したといえるかもしれない。

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コメント

はじめまして。

>寓話、ホラー小説=大ボラ、だと考える。
>そう考えたほうがはるかに自然ではないか

…どんなことでも考えることは自由ですが。
子猫殺しは事実です。日本動物愛護協会が日経新聞に問い合わせて、「事実である」という回答を得ています。

投稿: sumika | 2006年9月 7日 (木) 12時42分

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