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2007年2月23日 (金)

天と地の守り人 第一部

シリーズ最終三部作の第一部「ロタ王国」編。偕成社刊。
第一部を読んだだけでも感想は「素晴らしい」。以下ネタばれ感想あり。

王子として、我が民を守るため、政治に身を投じるチャグム。
あくまでアナーキーな生き方を貫くフリーの女用心棒バルサ。

異なる道に分かれた二人が、国家間の騒乱で亡国の王子となったチャグムと、その用心棒として縁が再び結びつく。
五年振りの再会、読んでるこちらの年齢が年齢だから、立派に成長したチャグムを観たバルサの想いに、溢れんばかりに感情移入して思わず感極まってしまった。

一見、絶望的とも思えた国内外の対立の構図だが、錯綜する各人各様の思惑の中に活路を見出したところで、第一部は終わる。この理知的な展開と期待の展望で引く巧さ。

さて、物語の舞台は、農耕社会→交易経済社会への変化の一方で、国→領土拡張→戦と、世界が大きく動きだしてきた。
ここに異世界であるナユグを通じて、世界規模の気候の変化を、世界観の枠組みの変化の要因として描いた点がポイントだ。人間の社会が変わるのは、人間だけが変わるのではない、ということだ。これが凡百のファンタジイには観られない。


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