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2007年6月 9日 (土)

韓国純情漫画『らぶきょん』愛とエゴの十二巻

韓国でドラマ化、日本でも評判になった「宮~Love in Palace」の原作。佐島顕子翻訳。

★第十一巻で、チェギョンの離婚発言で最悪となったチェギョンとシン。
★結果的にシンを傷つけただけでなく、彼の立場も悪化させてしまい後悔するチェギョン。
★だが、その後悔によってようやく成長するチェギョン。信頼しているのはユルだが愛しているのはシンだけ。そのシンがいかに孤独な立場にあるのかをようやく理解する。
★しかし、今度は国王が、暴挙を。韓国儒教社会においては日本で考える以上に、目上を敬うのが絶対なのに、王室の慶事を優先し、皇后の出産の祝いが済むまで、チェギョンの祖父の危篤情報を伏せさせ、シンもそこに巻き込む。こんな大事なことをチェギョンに伏せねばならないシンは苦悩するが・・・。
★一方、ユルの母は今巻だけ、それもほんの少しだけだが、弱さを見せる。財閥のお嬢ミルはさらに野望むき出しで大暴れ。

★日本のマンガキャラと似て非なる感情の振幅が、特徴であると同時に要注意だ。シンは、あくまで世俗を知らず、立場の在る身として心を冷たく閉ざして厳しく自制した行動をとる、他者の自分への侮辱には敏感でも、自分が他者を傷つけていることには鈍感であり、腫れ物のように扱われていることをよく理解していない。
チェギョンは自分のことで手一杯であり、言動に余裕を持てないので、そんなシンを愛しても、あてにするのはどうしてもユルになってしまう。
★舞台設定として興味深いのは、皇后の懐妊、出産により、王位継承順位が変化し、王位争いの火種を拡大する、というこのシチュエーション。
日本では小泉首相が愛子様を女性天皇に決定すべく、皇室典範の改正までも狙ったが、秋篠宮妃紀子様懐妊により、この件は棚上げになり、しかも男子を出産した。
この間、喧々諤々の議論の中には、旧華族、皇族の中から男子の宮家を復活させて男系継承維持を主張したものも確かにあった。
しかし、パク・ソヒがこの「設定」を描いたのは、この日本皇室を巡る「事態」よりも以前のことだったのだ。
★立憲君主制下で王位継承順位が問題になることなど現実にはないと思っていたが、この『事態』を目の当たりにした時、私は、パクソヒの、現実の立憲君主制への視点の的確さに驚嘆した。

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