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2008年2月 3日 (日)

韓国純情漫画感想:「らぶきょん」あの御方の運命と重なる16巻

原作は韓国の純情漫画、パク・ソヒ作「宮」。佐島顕子訳。新書館。

遂に正式に離婚が成立して、景福宮を出ることになったチェギョン。シンとチョギョン二人のみならず、登場人物一人一人、その他大勢の女官までの各人各様の反応をじっくりと描いている。

これまで作者パク・ソヒは実際には現存しない韓国宮廷を、単なるおとぎ話に留まらず、現代世界に再現のみならず「創造」した。資料の丹念な取材と想像力によって現実への演繹をする筆力が並ではない。
そしてついに「王室離婚劇」のドラマまで描いたストーリーテリングには感嘆する。

しかしパクソヒの的確な着眼点とドラマ作りは、これまで皇室の出来事を先取りしている。マンガの中のトピックでは、最初にチョギョンは、なれない宮中でストレスで倒れる。その後日本では雅子様がご心痛で現在に至る。
次に、「追尊」によって身分を復権したユル母は野心にあふれ権益拡大、ユルを次期王位継承者にすべく暗躍する。さらに王妃が第二子懐妊により、王位継承順位問題が起こる。

「こちら」では、小泉さんが愛子様を一気に天皇に決めるべく活動するが、言論界は百家争鳴。現実の立憲君主制下で皇位継承問題が発生した。その意見の中には「旧宮家」から男子を「復権」させるべきとの主張も確かに存在した。しかも紀子様の懐妊情報を伝えられた時の小泉さん、後にも先にもあんなに動揺した様を見たことがない。あの様子を観た私は、マンガの儀嬪(ユル母)が、王妃第二子懐妊・出産時の動揺・落胆振りがダブって見えた。

ここまで、パクソヒの的確なトピックの先取りを見せられた上で、この16巻を読めば、あの方の先行きも・・・と思わずにはいられない。しかしまだ物語は終わらない。あちらもこちらも皆幸せを期待したい。

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