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2008年6月13日 (金)

[追記]漫画家と編集者の信頼回復の問題は~

決して日本漫画業界だけに限られる特殊な話ではない。「信頼回復」は企業社会のそこかしこに存在する問題だ。

[追記]
例の漫画家、小学館訴訟の記事を最初に見た時の印象は、溜まりに溜まったものが噴出したな?というものだった。
個人的にはイメージとしては、泥臭い講談社、イケイケの集英社、ものもちの良い秋田書店、に比して商売がスマートな小学館と思っていたのだが、どこにも例外はなかったのね、と再認識をした。
現役から元まで多くの漫画家も各自の経験を表し始めた。皆この機会に徹底的にやるべきだ。
ただしそれらを読んでいて物足りないのは、ほとんど漫画出版業界の特殊事情と思っているようだ、ということだ。
漫画編集者と漫画家の密接な関係は日本の漫画出版システム独自のものとして、評論家・研究者が時々指摘しているが、とどのつまりは両者の信頼関係だ。だが、これはその他業種の企業の仕事も同じだ。最後は取引先との信頼関係だ。

若い人は、取引先という冷たい響きと信頼関係という言葉は矛盾するように感じるかもしれないが、普通に仕事をしている人なら分かると思う。
私自身、取引先に怒鳴られたことも、怒鳴りつけたこともあれば、付き合いの長い、あけすけな相手もいる。あまりにもしょうもない奴には、たまりかね、ついに取引先を変えたこともある。
ビジネスライクという言葉を若い人は、単純に真に受けてはいけない。どろどろとした葛藤を避けて満足のいく成果は上げられない。

個人レベルの例えだけではない、八十年代、日本が未曾有の繁栄を迎えて以降、「ジャパンアズ№1」等等、日本社会のシステムは何でも成功の秘訣、いいことづくめのように語られ、バブルに浮かれてはしゃぐうちに、失われた十年に突入した。
そうしたら今度は、日本社会の自信回復の為に、やれコンテンツ産業だなんのと、今まで漫画・アニメ、サブカルを、良くて目もくれない、悪けりゃ軽蔑していた連中がもてはやし始めた。
その矢先に、この騒ぎだ。

何のことはない、企業が、業界が、国が、大成功を収めても永遠に続くことはない、成功したシステムもいつかは疲弊、形骸化し斜陽を迎える。それが露呈する順番が日本の他の職種より漫画出版が少し遅れただけの話だ。
私達の大好きな漫画も、私達の抱える仕事もこの不況下、停滞、閉塞感を抜け出す為にもがいているのだ。

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