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2009年1月26日 (月)

韓国純情漫画感想:シエル ラスト・オータム・ストーリー(イム・ジュヨン作、佐島顕子訳新書館)

「ハリポタ」より面白く、気品があって、世界観が深い。

のっけからかのベストセラーにケンカを売ったみたいだけれど、他人に、どんな話か簡潔に説明しようとすると、いつも以下のようになる。
『都会の魔法師学校に入学した田舎娘が、メキメキと頭角を現して魔獣退治になどに大活躍する話だ』と。すると即座に『ハリポタかい!』というツッコミが入るのだ。
新書館がパク・ソヒ作「宮」を翻訳した「らぶきょん」に続く、韓国純情漫画(韓国の少女マンガ)の刊行第二弾。
「らぶきょん」は刊行開始時に、韓国で「宮」がドラマ化されヒット、日本でも好評という追い風も吹いたが、今回は、そういう話はなく、内容も純然たるファンタジーで日本人が韓国文化に感じるオリエンタリズムもないので、完全に作品自体のみでの、日本マンガ市場での勝負だ。
しかしイム・ジュヨンはその実力を日本に問う価値がある作家だと確信している。

イム・ジュヨンは世俗からの逸脱というファンタジーロマンの魅力は十二分だ。その持ち味は一口で言うと「軽妙洒脱さ」にある。洗練された美しいデザインと色遣い。夢とロマンに満ちたドラマと画面構成に、スパイスとして、ファンタジーならではのドライなユーモアや恐怖、人間の愛と憎悪の葛藤もしっかりと入ってくる。そしてやがて出てくるが、時々ハッとするような幾何学的な描線も現れるのだ(笑)。

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コメント

はじめまして。
「韓国 佐島顕子」で検索してこちらに参りました。
韓国漫画の情報を探し回っていたのですが、これほど大量の純情漫画情報に出会ったのは初めてで驚いています。

『シエル』は1巻をソウルで表紙買い(というよりタイトル買い)して以来、友達に送ってもらったり韓国のネット書店で注文して少しずつ読んでいます。
魔法学校へ入学を促す手紙が届くところからスタート…私も「ハリポタか!」とつっこみました(笑)。

こちらのブログを読ませていただいて、知らなかった純情漫画ともっと出会っていきたいと思いますnotes

投稿: フユヒ | 2014年8月20日 (水) 16時17分

佐島先生と新書館は韓国大統領から勲章をもらってもいい位だと私は確信しています(笑)。純情漫画の読者は皆シャイで?全然反響が無いので、どんなコメントでも嬉しいです。これからもよろしく。韓国の漫画と言えば最近は日本でもケータイやスマホ辺り?でNAVERまんが=韓国のインターネット漫画=Webtoonの邦訳が人気上昇中のようですが、私はまだ紙の漫画にこだわっています。

投稿: 小笠原功雄 | 2014年8月20日 (水) 20時07分

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