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2009年5月25日 (月)

韓国純情漫画感想:シエル ラスト・オータム・ストーリー 4巻

イム・ジュヨン作。佐島顕子訳。新書館。長い序章は終わり、物語はうねり出す。

前巻で、空に舞い上がってしまったイヴィエンの最後を看取る為にドラゴンの羽根に乗ってきたラリエットが、イヴィエンを救い出し、ここに1巻プロローグに描かれたコンビ=ファミリアが誕生する。
そしてその後、いきなり物語の世界観を彩るドラゴン神話が語られる。
しかし、ここからが要注意だ(笑)、例えば、「歴史の本」とイヴィエンが言う場面、この時点でその本の話は出てこないし説明もない。この話の解説?は、ストーリー上その後の場面で出てくる。
今巻辺りから、このマンガは全てこんな感じといってもよい。
次から次へと伏線とをちりばめる、というより繰り出してくる、と表現する方がいいくらいだ。
原書を読んだ時もこの辺りからは慎重に読み返したり辞書を引いた。
それでも、いわゆるミステリーのように錯綜したり、読者を混乱させる訳ではない。日本の連載マンガのように、毎回怒涛の展開で引っ張り続けるようなこともない。
その代り、こちらが忘れた頃に(笑)伏線の回収がきっちりと行われるのだ。
だから磨き抜かれた美しく結晶化された物語に、焦らずじっくりとお付き合い願いたい。なにしろイヴィエンの身の上さえ未だ語られていないのだ(笑)。
※おまけ、今巻の作者後書きで、1巻後書きに続いてブロンテ「ジェイン・エア」に言及されている。未読の方は前半だけでも読むと興味深いと思う。

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