« アニメ感想:バスカッシュ! 11話 | トップページ | マンガ感想:ちはやふる 5巻(講談社 末次由紀) »

2009年6月13日 (土)

アニメ感想:獣の奏者 エリン 第23話

「カザルムの誓い」

大人達も子供達も膝つき合わせて話し合っているのは、エリンとリランのこと。エリンがリランの母親になったのだ、ということを実に分かりやすく描かれている、と同時にさらに難しい、王獣規範に違反するということがどういうことなのか、何故重大な問題となるのか、という問題が極めて分かりやすく描かれていた。
そこに描かれているのは、表面上、厳しい身分制社会、神話が社会秩序をいまだ成立させている世界の、秩序崩壊を生じかねない事態であるということ。そしていずれ明かされる筈の王獣規範の真の意味への伏線だ。
その伏線を思うならエリンの吐き捨てるようなセリフ「くだらない!」は素晴らしい。エリンの本音としては、声優はまさに演技賞ものだ。ストーリー的には「野生と王獣と同じように」という台詞とともには、この伏線が明かされるとき如何に重い十字架となるかを知ることになるだろう。
そう「くだらない」。上橋菜穂子の描く王国とは、くだらない秩序にかろうじて支えられた落日の王国なのだ。王国の黄昏を目の当たりにし、あるいは予感して人々は体制維持か、改革かを巡り右往左往するのだ。

|

« アニメ感想:バスカッシュ! 11話 | トップページ | マンガ感想:ちはやふる 5巻(講談社 末次由紀) »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

上橋菜穂子」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/174938/45328223

この記事へのトラックバック一覧です: アニメ感想:獣の奏者 エリン 第23話:

» 獣の奏者エリン #23 [日々の記録]
ついにリランに餌を食べさせることに成功したエリン。しかし、それはエリンに重大な危機をもたらすことにもなりかねない出来事だったのでした。リランの野生の王獣のように、元気に育...... [続きを読む]

受信: 2009年6月13日 (土) 20時06分

» 獣の奏者 エリン 第23話「ガザルムの誓い」の感想。 [いーじすの前途洋洋。]
獣の奏者 エリン 第23話 「ガザルムの誓い」 評価: ── 心配するな、俺がお前を守ってやるから! 脚本 藤咲淳一 ... [続きを読む]

受信: 2009年6月13日 (土) 21時27分

« アニメ感想:バスカッシュ! 11話 | トップページ | マンガ感想:ちはやふる 5巻(講談社 末次由紀) »