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2009年6月13日 (土)

マンガ感想:ちはやふる 5巻(講談社 末次由紀)

梅雨の時期に合わせた深い藍の紫陽花を散りばめた、かるたクイーンの表紙が美しい。

遂に始まったクイーンとの対決、天性の耳の千早に対し、「音のしないかるた」という作者の才気漲る表現で、天才的スピードでクイーンが圧倒する描写は迫力満点。クイーンの強さは予想通りだが、「ダディベア」ですっと抜くタイミングは、巧い、と唸らされるし、クイーンの利き手には言われるまでこちらも気付かなかった。「変な子」には、あんたが言うな!とツッコミたくなる。孤独がクイーンを輝かせる、このキャラクターは千早との対照だけでなく、今の孤独で心を病みがちな時代への激励かもしれない。

同じ部員の仲間達にこそ感じるライバル意識と共存するリスペクト、この心理のバランス描写がいい。「ずるいやつ」にはニヤリとした。「ずるくていやだ、自分が」この台詞は案外重いかもしれない。私は、ずるくて何が悪い、とあえて言いたい。こういうずるさは積極的に肯定する。そして今巻も言いたい、勝たなあかんでえ、末次由紀と。

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