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2009年7月26日 (日)

韓国純情漫画感想:らぶきょん 20巻 自由と喪失が愛というエゴを希求する

パク・ソヒ作。佐島顕子翻訳の韓国純情漫画。新書館。

守りたいもの、失いたくないものがある者は弱くなり、失うものがない者は強い。愛憎のドラマはこの公式で読み取れる。
遂にユルの策謀を知ってしまったチェギョン。ユルへの友情と信頼さへも失ったチェギョンは、その喪失故に、怒りを爆発させつつも強くなり、シンを庇いつつ宮廷を去る。
チェギョンの友情と信頼という一番大切なものをを失ったユルは、ショックを受けて弱くなる。
しかし、ここでユル以上に元々失うものなどなかったが、皇太子妃候補として長い忍従と待ちの日々を強いられてきたヒョリンが遂に動き出す。ユルに替わり(?)失うものがないヒョリンがもう一度ユルを焚きつける。
これだけ見ると凡百の韓流メロドラマの繰り返し、に見えるかもしれないが、これまでとは大きく背景が変化しているのを見逃してはならない。それはチェギョン、ユル、ヒョリン、いずれも愛を勝ち得んがために強くなるのだが、これまでよりも自由になっていることだ。
チェギョンは宮中から解放された、ユルも母である皇太后が実権を剥奪されることにより、やはり母親と皇位簒奪という制約から解放された。ヒョリンは宮廷の縛りなど怖れるものではない、ただシンが欲しいだけ。
三人三様で、縛りを捨てた自由な自己が愛を勝ち得んがためにエゴを爆発させつつある。善悪に縛られない自分の幸せだけを追求する、一歩大人になったのだ。
だが、対照的に解放されないシンがどうしても強くはなれない。誰もが彼も巡って動いているというのに。

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