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2009年10月10日 (土)

アニメ感想:獣の奏者 エリン 第39話

「闘蛇の襲撃」

分かっちゃいるけど、やはり、遂に来た!という感じ。もはや流れ出した時代の趨勢は止められないか。ダミヤが動かし、エリンが身を投じる。アニメではさらに、戦場に繰り出しているヌガンもきっちりと描いている、実戦でたくましくなったが、既に心は、父、兄とも離れていることが、無言でよく分かる演出だ。病床で苦しむ父が呼ぶ名は兄シュナンのみ、痛いねえ。思わず剣の柄に手が伸びる、ますます痛い。そして古い保守的な思想で凝り固まったまま修羅場を経験した彼の心は頑ななまま。新しい考えや野心を抱いて戦に臨み続けた兄や父との大きな違いがここに現れた。大公はここまで予測してヌガンを戦に出さなかったのだろうか。しかし病で最早、それも抑えられない状況となっていたか。本当に痛いねえ。
今回の和みは、物見遊山気分の行進とシロンの遠眼鏡か。
キリクは、冒頭エリンを牽制する発言というか嫌味か?しかしあの調子だと、まだダミヤに全てを話してはいないようだな、しかし彼がダミヤ子飼いの間諜なら、こう内緒事が多いと、後で処罰を受けるのでは?これは伏線だろうか?
そしてその場面で、エリンを真顔で止める、なるほどこういう役を振ったか。しかしその後馬を駆ってどこへ何しに・・・彼の行動はかなり左右に大きくぶれているようだな。
フラッシュバックで苦しむかエリン?と思いきや、決意の行動に出る、人が掟に縛られて命を失うことを敢然と拒否宣言、たとえそれがより大きな混沌を生むことになろうとも、偽りの平和よりも、人間らしく獣らしく・・・。ここで一気にトーンを落とした星井七瀬、見事、一世一代の名演技だ。
映像的には、壮絶、さすがに全てをリアルには出来ず、初期の抽象映像に戻した。全てを目撃する子供達、痛い。
映像的には、疾駆するリランと背に乗ったエリンのスピード感と光に包まれた神話の再現観(?)は複雑な意味で心を揺さぶられる。
そして脳天を打った真王、ダミヤも無傷ではないのは原作通りだが、神話の再現に陶酔するダミヤ、またしても石田彰の演技が素晴らしい。「これで世界は私の物」観(笑)に満ち溢れている。
残り1クールを切り、物語は一気に加速して目も心も離せない。

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