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2009年11月28日 (土)

アニメ感想:獣の奏者 エリン 第46話

「ふたりの絆」

長い夜は続く。修羅に生きる男、イアルに音楽が、子供の頃の子守唄がつかの間の癒しになる。走馬灯のようにこれまでの人生を夢に見、夢中で「母さん」とつぶやくイアルにこちらもホロリ涙してしまう。目覚めたイアルの手を握りしめているのはエリン。それを観て涙するイアル。その反応には、正直驚いたが、冷え切った心に暖かいものが流れていることがうかがえる。
そしてキリクは、武士の情けか(笑)。確かにキリクなら、これまでの経験からイアルの行く先が分かる、とこれまでの流れから十分に説得力がある。キリクというキャラの役割はここまで計算されていたのか?(笑)。
ダミヤ、キリクに引導を渡す、ある意味放任で済んだというのは助かったという感じだ。私的には本当に、この人をダミヤはどうするつもりだろうと心配だった。だが彼の未来にまだ朝は来ない。
そして獣舎の中の名場面、私のような素人にも小説と映像の場合の効果の違いをはっきりと見て取れた、小説なら叙述の展開の緊迫感に対し、アニメでは、果たしてイアルはどこに?という不安感を観るものにも加えることでインパクトを増すのね。
そしてエリンがイアルのために流す涙、剣を取るイアルの右手=刹那に生きてきたイアルの象徴を押さえて、彼の人生を憐れむ涙が哀しく美しい。
しかしそこで、朝の光の差し込む中で、空いている左手でエリンを抱きしめるイアル。このラストは素晴らしい。刹那に生きてきたこれまでの右手だけでなく、まだ左手に未来がある。

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