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2009年11月14日 (土)

アニメ感想:獣の奏者 エリン 第44話

「アクン・メ・チャイ」

いよいよ政治の駆け引きの世界に身を投じるエリン。キリクの出番は、エリンの覚悟や苦悩の本音を引き出す役目か。ヌックとモックも台詞はないが気詰まりで寂しそう。
そしてサジュとサジュの娘、夫はやはりチョクか。そしてエリンの墓。正式な墓も作られず(多分)サジュが石を積んだだけ。痛ましいが、これでも息抜き場面だ。そうでもしないとドラマがまったく息が抜けない展開だ。
そしてダミヤとエリンとの息詰まる対決。ダミヤがまさに冷徹なレアリストとしての素顔を表わす。
あまりにも外道な脅迫をするダミヤ。しかしファンタジーに無粋な表現だが、保守派の牙城のトップに君臨するダミヤの面目躍如。そこにあるのはあくまで大局から物を観る統治者の視点であり、人の情に溺れずヒトはコマでしかない。
一方エリン、王獣舎内で夜を明かす場面、顔には影ができ、カザルム時代とは明らかに違う、明ければ服を着替えた。もはやカザルム時代の自分ではない、と腹を決めた現れだ。
そしてためらいなく音無し笛を吹いた。一夜でエリンは変わった(見る者は、これに痛ましさと苦悩を思うか、人格変化がおかしいと見るかで評価が変わってしまうかもしれない)。

ここでもナレーションは、決して視聴者を置いてきぼりにしない、エリンが、最後に何を考えたか、いうまでもない。しかしエリンが一気に政局(また無粋な単語を使ってしまった)を左右することを考え出したことに、いよここまで来たんだな、と妙なところで感慨を覚えた。

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» 獣の奏者エリン 第44話「アクン・メ・チャイ」 [White wing]
ラザルに到着したエリンがダミヤから王獣部隊の件やシュナンとセィミヤの約束事を聞かされている頃、エリンの生まれ故郷のアケ村では慌ただしい動きになっていましたね。そのアケ村でエリンが小さかった頃に仲の良かったサジュが1児の母となっていて、死んだと伝えられているエリンの供養をしていました。エリンとサジュが再会して欲しいね。... [続きを読む]

受信: 2009年11月14日 (土) 20時14分

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