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2009年12月 5日 (土)

アニメ感想:獣の奏者 エリン 第47話

「清らかな夜」

息も尽かせぬ展開。しかし怒涛のアクションではない。女と女が、人の生涯の全てを掛けて対峙する駆け引き抜きの勝負だ。この感覚、思い出した、原作そしてアニメ共「精霊の守り人」の冒頭のバルサと二の妃が対峙する夜だ。
ぞくぞくするタイトなふたりの女の勝負、これこそ上橋菜穂子が日本のファンタジーに持ち込んだ「発見」かもしれない。それまでなら男と男、男と女が当たり前だったタイマン勝負に、そんな男の存在を不要であることを「証明」したのだ(※これ思いつきで書いてるから確証はない女と女の名勝負を描いたファンタジーに対する見識が私にはない)。
そして今回もアニメと小説の効果的な演出の違いを見せられて、「巧い!」なるほどと勉強させてもらった。
この場面でセィミヤも遂に為政者の義務と責任を背負う、大人になる時を迎えるのだが、小説と違って、「箱庭」と「エリンの食いちぎられた手」が効果的なインパクトを、観る者に与えたに違いない。
小説の叙述では味わい深さとなるものが、動画的には説明にはなってもドラマにならないのだ。あそこ、獣と人の壁についてエリンが語る時、あの手を見せることが、凡百の説明に勝る説得力を持つ、同様に、いやさらにセィミヤの箱庭にインパクトを受けた筈だ。王宮という名の箱庭に飼われた己は、飼いならされた王獣と同じ、しかもそれを贈ったのがダミヤであれば、ダミヤが己に求める役割が、なんであるか、聡明な皇女は即座に悟ったことが明白だ。
他に細部では、エリンの琴の刻印から「イアル」と気付かせる演出にも感嘆。
また禊の沐浴服、湯浴み場が一段と、和風テイストでデザインされていたのが興味深い。
さらにもう一つ、セィミヤの背がどんどん伸びている。年の割に遅い成長期を迎えている?のも意味深。
忘れていたけれど、ナソンが出てくることで再三、ここでエリンが秩序破壊者としての覚悟と居直りのタンカを切らせていたのが格好良い。
さらに書きもらしていた。哀しげに特滋水を与えるジェのイメージがソヨンと全く同じに描かれていたのが良い。

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