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2009年12月10日 (木)

韓国純情漫画感想(20091210)

最近読んだ原書あれこれ

★パク・ウナ「ノクターン」2巻(大元CI 刊)
亡くなった、よく知る女が、遺言で一人娘の後見人に自分を指名していた。男は、まだ十歳にもならにその娘を引き取る。もともと表情が乏しい男は、戸惑いながらも、少女と暮らし始める・・・。
男を「アジョシ、アジョシ」となついてすがりつく少女の寂しさ、けなげさが読者の涙を誘う。という訳で1巻を読んだ限りでは、孤独な少女と男の心のふれあいを描く話と思っていたのだが、第二巻を読んだら、そう簡単ではないようだ。
男の今の恋人は、そんな二人を見て危惧する。それがこの第二巻のメインだ。嫉妬とは少々違う。恋人は、彼に言う「あなたは、あの子から自分を守る力がない」と。あの子は、むきだしの感情の全てをあなたにぶつけてくる。けれどあなたの心は無防備。あなたは自分を守る強い心をもっていない、と恋人は彼を心配しているのだ。これで、今後の展開が楽しみになってきた。
★キム・ヨンジュ「PLATINA」13巻(ソウル文化社 刊)
あらゆる理屈抜きにして、現代韓国純情漫画の最高の個性は、このキム・ヨンジュだ、と断言する。その個性を私は「超然たる少女世界」と表現している。洗練された脱日常化されたタッチで泥臭さは微塵もない。魔法、架空の国、愛憎の葛藤、アクション、戦、権謀術数etc、ファンタジー漫画ではおなじみの小道具を駆使しながら、舞台設定や物語背景の説明は、最後まで一切しない。にもかかわらず、読み手のこちらは、シリアスからドタバタまで、表面的なドラマだけで楽しまされてしまう。まさに作者の掌の上でいいようにころがされているのかもしれない。
★イム・ジュヨン「CIEL(シエル)」12巻(大元CI 刊)
新書館から2009年中に5巻まで翻訳されている。11巻では、あらわれた「三月うさぎ」からニュートン市を守るべく緊急指令発動で緊迫感満点の中、国王陛下の許可まで急遽取り付けて、一撃必殺、いつも眠たい瞳のユーディス先輩の大技が初公開、それを受けてイビエン・マグノリアが!?というところまでだった。
最新巻では、見事に三月うさぎを撃退し、その代償として、フィールドから脱出できなくなったイビエンとラリエットを救うべく、クロヒテン先生が二人のインナースペースに入り込んで、連れ戻す。という訳でめでたしめでたし、なのだが・・・、肝心の三月うさぎの描写のあっけなかったこと。11巻では、三月うさぎが通り過ぎた所は生き物は皆死んでいる、という恐ろしい説明があっただけ。ひたすらイビエン達の描写がメインだった。
しかし、この漫画はこういう場合は油断できない。ここで詳しく説明されなかったものは、ずっと後で詳しく描かれて、伏線だったことが明かされる、この説明されるのが後も後、こちらが忘れた頃なのだ(10巻でも、ドーターの素性が明かされたのには驚いた)。この三月うさぎ騒動もきっとあとで何かとんでもない余波をもたらすに違いない(と思うのだが)。
さらに作者あとがきには「あと2,3巻以内にストーリー展開が激変する予定」と意味有り気な予告が!。

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