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2010年1月16日 (土)

本感想:甘党仙人(濱野京子)理論社おはなしルネッサンス(絵:ジュン・オソン。)

★老人とは子供にひと時の夢を与える存在だった。

理論社と言えば、これまで児童書に度々、新しい刺激的なラインナップを仕掛ける所、という印象だ。昨今の児童書は新参入組の仕掛けに既存の児童書出版が押されているように個人的には思えるが。さて、その理論社が濱野京子に新作を書かせるとはこちらの期待も自ずと高くなる。今回は、小学四年生の男の子を主人公にした極めてシンプルな物語だ。
作者得意の中国ネタを背景に、在日中国人の親友のおじいさんが不思議な力を持つ「仙人」ではないか、という思いにひと時、とらわれる少年の話だ。
出会った大人が、不思議な力を持っているのではないか、と感じる子供の日常、私には極めて魅力的な設定だ。なかでも、おじいさんやおばあさんというのはかつてそういう存在だった。子供に驚くような知恵やお話、技術を披露し、影響を及ぼした筈だ。それに比べて今はどうだろう。本作の中に、おじいさんがコンビニエンスストアでまごつく痛々しい場面が象徴している。
本書を読んで老人は、ただいたわるべき存在なだけ、との思い込みの関係を見直すべきは子供だけではない、私達大人もまた反省を促されている。

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