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2010年11月23日 (火)

韓国純情漫画感想(20101123)読んだ原書あれこれ

パク・ウナ(박은아)「nocturne」第4巻(大元CI)。ユ・シジン(유시진)「首飾りの匠(목걸이장인)」短編集(ソウル文化社)。キム・ヨンジュ(김연주)「Nabi」9巻(大元CI)。

・パク・ウナの「ノクターン」(3巻の感想はここ)は韓国のインターネット書店では「禁断の愛」にジャンル分けしているところもある程。少女ユーリも十才を遂にというか、ブラジャーをつけた、徐々に「女の子」になっていく。主人公の青年社長と恋人の関係も一段とギクシャクし出し・・・。青年主人公と少女ユーリがタイトロープのような緊張関係を漂わせる。これは主人公の青年の表情変化があまりにも乏し過ぎるので疑似親子関係とも言い切れないし、年の差カップルなどとは論外。幼過ぎて愛を渇望する少女の成長が今後もどんな緊張感を見せるのかまだまだ目が離せない。
・ユ・シジンは心理描写にすぐれた作家だが、その表現方法は一筋縄ではいかない。長編では、リアルなペンタッチで、孤独な少年の内面分析を本人の独白体で延々と叙述したりしているがこの短編集「首飾りの匠」では、各短編ごとに、実験的手法とでもいうか、隠喩的というか、洗練されたテクニックで様々な心理描写をしている。
・キム・ヨンジュは最大の難物(苦笑)。「Nabi」もう9巻だが、大変ストーリーが読みにくい。難解なのではない。作中に背景の説明がほとんどないのだ。孤児を集めて育てるマニム(女主人)が襲撃される。少年少女達は、戦いながら散り散りに隣国へ逃れるが、そこで、ある貴族の屋敷に保護されるのだが、その因果関係がなかなか明かされない。またキムヨンジュの作風の場合、最後まで行っても説明がないまま終わる可能性も高いのだ。ようやく今巻でヒロインの妙雲が私は、この家で生まれた、と明かすのだが、それで襲撃されたのか?そこまでする価値のあるお姫様かなんかなのか未だ良く分からない。それでも韓国純情漫画としては、抜きんでた表現力は、最高に非日常的非リアルな洗練された詩的なロマンの世界へ私達を誘ってくれる。

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コメント

こんにちは。偶然このブログにたどり着いた者です。
キム・ヨンジュの「Nabi」は本編発売の前に0巻ともいえる短編集が1冊あって、他にもイサナの過去短編が発売されています。
これらを読まないと多分ストーリ展開の理解に苦しむかもです^^
こっちも説明は少ないので、それでもわからなくなる点あるかもですが、話のつながりは掴めるはずだと思います。
もしすでにご存知の情報でしたら大変申し訳ございませんでした。

投稿: こんにちは | 2010年12月23日 (木) 14時14分

ご助言ありがとうございます。韓国純情漫画のリアクションはなかなか得られないのでたいへんうれしいです。

投稿: とべイサオ | 2010年12月23日 (木) 14時32分

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