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2010年12月10日 (金)

もう少しあがいてみよう、第156号議案「東京と青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」反対に。

私なりに都議会議員に請願メールを送っていたが、昼間の情報で、都議会民主党が可決の方針を固めた、と聞いて、落胆の余りヤケ酒を飲んで帰宅してみると、ギリギリまで色々動きはありそうなので。せめて私も投げずに思うところを記しておこう。
★長岡義幸氏の「マンガはなぜ規制されるのか」(平凡社新書)を読むだけでも、これは言葉の問題だけではない、繰り返される歴史を学ぶ重要性がよく分かる。
★規制反対運動家の誰それの言動に異論があるからといって自分が何もしない理由にはならないだろう。別に組めなんて言ってない。逆に推進派のお歴々の理屈は、もっと変だし。
★角川書店の東京国際アニメフェア不参加表明には、井上伸一郎氏に拍手。大手出版社だから出来ることであって、アニメ制作会社には難しい所だろうが。これまでのような出版界の自主規制対応では、結果として出版市場を縮めてしまうだけで、ただでさえ出版不況の中で、もはや限界だと認識したのかもしれない。その意味で私は、自主規制が良いとは言い切れない。
★以前の景気いい頃の警察の摘発の時は、エロ出版業界の声として、大手出版社がエロ業界のことをよく知らないで参入してきた所為で、自分達は規制の目をうまく潜り抜ける勘所を知っている、とうそぶいているのが伝わってきた。蛇の道は蛇、ということだが、今回は、そういうコメントは伝わってこない。時代が変わって本当にエロ漫画業界も縮小されてしまった結果ではないか。つまり都側が議員やPTAに吹聴したような「野放し」自体が事実に反している。
★販売規制であって表現の自由規制ではない、という主張は詭弁だ。そもそも商業活動、経済行為の研究=富の分配のメカニズムの解明=経済学の歴史は、アダム・スミスの時代から「自由」と「公平」のせめぎ合いの二百年だ。表現の自由と市場経済の自由は別だ、と言いきる前に、経済市場における表現の自由とは何か、もっと理屈っぽく考えてみるべきだ。果たして「『市場』の存在しない表現の自由」とはありうるのだろうか。
★この半年、東京都側の、都議会やPTAに対する根回しの徹底ぶりは少ないがブログで伝えられている。いきなり「おぞましい図画」を見せつけてショックを与えておいて、根も葉もない「野放し状態」を信じ込ませるやり方こそ私にはおぞましいものに映るが、それにだまされる議員やPTAが情けない。特に都議会はこんな状態で、政策形成・遂行能力が本当にあるのか。この流れが合法的に進んでしまう行政機能も、私達はもっと理論的に見直すべきだ。

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