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2011年6月17日 (金)

アニメ感想:C #10 collision(衝突)

うーん。興奮に続き思わずうなった。本編や公式サイトの解説だけ見るとヘリコプタマネーがパニックを引き起こし、よくないイメージが残るかもしれないけれど決してそうじゃない。公麿達がしたことが三國に対して善でも悪でもない。
三國がやったことは投資市場であくまで、日本市場に投資して円の価値を支えて暴落を防いだが、これは現実では、世界の主要国が一斉に介入する位の規模でないと効果が持続しない、のも現実だ。だが、世界の投機筋に対して国家が本気だ、と知らしめる効果はある。
これに対し、佐藤らがやったのは、市中に通過をばらまき(アニメでは文字通りだが)その上で流言で、円売り外貨買いを誘発→円の価値暴落→国内インフレの誘発。円資産海外へ流出。そして対外的には日本市場への短期の投機停止というビジョンを、日本国内のミダスマネーを無価値にしたことで、海外からの攻撃を防いだ、というビジュアルで一気に見せた。
公式サイトの解説では、流言飛語パニックの史実だけが強調されているし、マスコミやマスコミに登場するエコノミストも、「増税やむなし」、「日銀の積極的な介入で誘発されたインフレをコントロールするのは困難になる」と否定的な論調が多い。
しかし実は、インフレ誘発政策を主著するエコノミストも結構いるのだ。失われた二十年間、デフレ不況を続けてきて、今更インフレを恐れてどうするのだ。増税したかったら先ず景気を過熱させないと肝心な税金も期待したほど入ってこない。それに短期的に海外に円資産が流出したとしても、構わない。海外の「円」は結局、どうなる?長期的に観れば結局日本と取引するしかないのだ。海外に広まった円で世界景気も過熱させられればなお結構だ。
円のばらまきは、現実には日銀が、投資市場ではなく、市中に出回った国債を買い入れて通貨を供給するとか、手は色々ある筈だ。
単純には正義に見えないインフレ誘発政策を、佐藤や公麿側の作戦として表現したアニメ制作側の読みの深さには、今回も脱帽。さあ、結果はどうなるか、見逃せない。

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