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2011年11月23日 (水)

アニメ映画感想:UN-GO episode:0 因果論

ネタばれあり
TOHOシネマズ府中で配偶者と観た。レイトショーとは言え45分だから対して体に負担はかからない。
原作は「魔教の怪」だということは、実際の映画のクレジットでやっと知ったので観終わってから慌てて読んだ。もうひとつの「復員殺人事件」は、うーん、現時点では、名前以外に何か入っているかなあ、という感じなのでとりあえず「魔教の怪」だけを念頭に置いて感想を。
因果、別天宮、に加えて結城新十郎誕生篇でもあったのには驚いた。
原作のメイントリックを今日的にツッコムとアニメの脚色は必ずしもミステリーからSFへ転換、とは言えない、かもしれない(苦しいか?)。それ位巧妙なのだ。
私は、このシリーズ自体、監督よりも會川昇の色だと確信しているのでそのつもりで書くが、會川が坂口安吾を選んだのは、今日のキナ臭い社会的風景が、安吾の見た第二次大戦後の荒廃した人心、道徳と共通すると見たからだろう。特にこの「魔教」を読むとそれを感じた。
會川の風刺は、NPO、言霊信仰、右傾化、ネット社会、洗脳、etc多岐に渡る。NPOに関してはリアル狙いなら意地が悪過ぎる、意識的にバカっぽくしたというならまあいいが。言霊に関しての風刺色が一番濃いと感じた。実際、神の言葉を手に入れてもその力の大きさに人間は自滅する、という結末は、かの「ドラえもん」だけでも数例見つけられる。言葉に力が宿ろうと、人間の言葉なんて汚い、つまらないもんだ。
海勝麟六ってのは、世論操作とか黒幕というより、あくまで、つじつま合わせ役だと思う。裏で糸を引いているというより、人智を超えた現象、社会をパニックにしかねない偶発的な事実を隠蔽する演出家、脚本家。
真実は一つとは限らないというテーマは、それ自体真実に到達できて初めて言える台詞だ、と私は思う。ネットに真実があるという妄想家には効果があるかもしれないが。
何にせよ會川昇が絡むと、色々賛否は別として考えさせられてしまう、この時点で既に術中にはまってるか。

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