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2011年11月14日 (月)

本感想:初恋ダイアリー 片思い(ポプラ社)より「アイの花ことば」(濱野京子・作。サトウユカ・絵)

ポプラ社は昨今、次々と新しい企画を打ち出して話題を振りまいているという印象だ。ポプラ社の児童書の新叢書、「初恋」シリーズの第1巻ということらしい。新趣向として一冊の本に3人の作家による独立した作品が収録され、しかも各々がシリーズ化され、この1巻「片思い」、第2巻は「告白」という共通テーマで話が続いていく(第3巻は「デート」の予定だそうだ)。
雑誌とアンソロジーのハイブリッド形式とでもいうところか。1冊毎に変化をつけて読者の児童を飽きさせないようにしつつ、さらに次巻への期待で引っ張ろうという狙いだろうか。
その新企画に、濱野京子が参加してまた新たな挑戦を見せた。初恋がテーマと言えば、デビュー作「天下無敵のお嬢さま」のヒロインは、初・・・どころか惚れっぽい小学生だったけれど、同シリーズは作者自ら作り込んだ世界だったのと対照的に、今回は、極めてシンプルに、与えられたテーマ、条件で、いわば自分の外側にある既存のものを使って創作を試みた、と読めた。
花の好きな少女を主人公に、当然花と花ことばを絡めて物語が進んでいく。私事だが、自宅近くに花屋は、本当に多い、でも花のことは全然知らないが。
本当に驚くほど知らなかった花の名前が頻出する。読んでつくづくと思う、初恋のテーマに小学生の男の子は主人公にはなれない、女の子の方が、先に大人になる。
さらに中年の意地悪い私は、読みながら女の子にそんな男の子は、さっさと振っちゃえ忘れちまえ、とツッコミを入れてしまう。
今巻のテーマ「片思い」を通じて、昨今の世相で希薄化が懸念される、直に会って話し合うコミュニケーションの重要性を訴えているようだ。ITネットワークの発達で隣人ともメールで会話するような今の世の中には、噂や疑心暗鬼ばかりが先行し、、やはり先ず会って話し合えば直ぐに誤解は解ける、全身全てを使って想いを伝える力を皆持っている、それを使うのは素晴らしいことなのだ、そんないい気分になる読後感だった。

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