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2012年4月 7日 (土)

韓国純情漫画感想:最近読んだ原書あれこれ(20120407)

★「純情醫(순정의)Dr.MAD」著者:송형석(ソンヒョンソク)
実は、マンガそのものではなく、ソウル文化社の純情漫画誌「WINK」に約二年間にわたって連載された著者自らの手になる解説マンガ付きコラム。
日本風に言うなら口八丁手八丁の現役の臨床精神分析医ソンヒョンソクが、自ら純情医ドクターマッドを名乗り、専門知識を駆使してWINK誌の読者、つまり十代から二十代の女性を主要な読者として想定し現代人の心の問題を文と漫画で易しく解説していたが、今年の3月連載を終えた。
私がこの連載に注目したのは、最初は、漫画好き、それも純情漫画好きを公言し、さらに私も知っている日本の漫画やアニメをネタにしているところにも共感した。多分著者は、私の少し下くらい(三十代から四十代前半)と推定される。
連載当初は、時の世間のトピックをテーマとして解説していたが、反響があったのだろう、じきにより直接的に著者の専門分野についての解説へとテーマがシフトしていった。
しかしその内容にも私は共感した。そこには、従来日本人によって語られる韓国人気質は一切登場しない。私達と共通した悩みを抱える人々ばかりだった。
韓国は政治の季節、経済成長の時代を一気に駆け抜け、現代人のアイデンティティ、個人の内面の問題に直面している様子がポピュラーな形でここには現れている、と思ったのだ。
恋、孤独、憂鬱、テーマは毎回色々だったが、結論は基本的にいつも同じ、「独りで悩まないでください。私がお手伝いします。一緒に考えましょう」だ。しかし韓国のあまたの記事が、媒体を問わず、儒教道徳に縛られたようなお決まりの結論で面白くない、反発さえ覚えていた私にはずっと納得がいく=共感するものだった。
と、書いてくると随分カタいイメージを与えてしまったようだが、文は随所にユーモアを交えつつ語りかける口調で、著者がグラフィックツールを使って描いた漫画も、シンプルで柔らかな、すっとぼけたタッチでなごませるものだった。
今年の夏ごろには単行本化されるようなので、楽しみにしている。

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