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2012年7月 5日 (木)

韓国純情漫画感想:最近読んだ原書あれこれ(20120705)

「nocturne」第6巻(大元CI)。作者パク・ウナ(박은아)の「방울공주(鈴姫)」5巻(鶴山文化社)の後を追うように、もうひとつの連載作も続巻が久し振りに出た。第5巻の感想はここ
真夜中に初潮を迎えたユーリ。김도욱(キム・トウク)はコンビニに生理用品を買いに出て、ポムの母親に電話を入れて、昼間の申し出を受けるから、今直ぐ来てもらいたいと対応を依頼する・・・。
ポムの母親のキャラクターは読者の目で見ると神経質そうで、やはり不穏なものをかんじるのだが・・・しかし、この間ずっとトウクの表情も全然感情の動きが感じられない、これは最初からなのだ、トウクの高校生時代からして喜怒哀楽の表情に乏しかった。初潮におびえる少女を前に動揺する男親・・・ってな構図は微塵も感じられないのだ。普通のドラマの展開ならあるべき主人公の右往左往、動揺といった場面が生じようがないのだ。
こうして昼間はポム親子がトウクの家に通ってユーリの相手をするようになる。というかポムが相手をしているのだ。ポムはユーリを自分のこぐ自転車の後ろに乗せるようになる。そして転倒して怪我をしてしまう。ユーリがスピードを上げるようにせがんだ為だ。ここに至り、ついにポムの母親はユーリの母親のことを語り出す「ユーリ、あなたは大きくなってもあなたの母親のようにはならないでね」と神経質に皮肉な冷笑を浮かべた顔で・・・。ユーリの母親=오수민(オ・スミン)は、ポムの父親の自動車に同乗した時の事故が元で二人とも死んでしまったらしい。
今巻では、ようやくユーリの母親のこと、ポム親子のことが語られたのだが・・・感想は「分からない」の一言に尽きる。
作中でポムも(最初から、ユーリの母親、オ・スミンと自分達親子との事情を知っていたことを読者にうかがわせた上で)「母さんが何を考えてユーリと関わるのか、トウクさんも何故母さんに頼んだのか、分からない」とぼやいている。その母親も「一番分からないのは、ユーリの母親オ・スミンよ。常識外れの遺言を受け入れたあの若い男も(トウクのこと)。自分の子供の世話をあんな未婚の若い男に託すなんてありえない。」そして当のユーリもポムの母親の話を聞いてショックで泣きじゃくりながら、トウクに「おじさんは、知っていたのに、何故、あの人(ポムの母のこと)を呼んだの」と訴える。しかし、トウクは相変わらずの無表情で、「お前のせいじゃない。ポムの怪我もたいしたことはないから大丈夫だ」と抱きしめるだけ。ユーリはそんなトウクにすがりつくしかない。
トウクの無表情がこの作品の本当の特色、あるいは作者の狙いなのかもしれない。普通のドラマのパターンなら・・・スミンという魔性の女が死んだ、しかし生きている皆がその女の幻影に翻弄されている・・・と要約するところだが、主人公のトウクの冷静さが読者の(登場人物達も)困惑を倍にしているようだ。何を考えているのか分からない奴なのか、ただ冷たい奴なのか。ますます少女ユーリとトウクの緊張感に満ちた関係の先が見えなくなっていく。だから目が離せないのだ(笑)。

Nocturn6

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