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2012年10月28日 (日)

アニメ映画感想:009 RE:CYBORG

本日、10月28日、東宝シネマズ府中で配偶者と観た。しかし400以上の席数のスクリーンは、結構ガラガラだったのに、パンフレットは在庫切れだった。昔と違って、こういうパンフの在庫切れの頻度が高くなった。長引く不況の影響だろうか。
全篇美しい3DCG映像が流れる完璧な映像だった。川井憲次の音楽が泣かせる。
[以下、ネタバレあり]
さて、まとめると、正義とは、千差万別なんてオチは使い尽くされているから、真の正義を行うということは、世界を作り変えてしまう位、大事だ、という結論に達したか。そして天使の遺骸は、その正義が行われた=世界が変わった証しとしての刻印のようなもの、か?。
地球の周回軌道上のジェットとジョー、そして見守るハインリッヒとフランソワーズ、さらに流れ星という構成で、原作を踏まえた上で、新世界という超現実的な構図で締めた。
残念ながらピュンマとブリテンにクライマックスに向かう見せ場を割り振れなかった代わりに、前半の解説役ということか。ミルチア・エリアーデの宗教学まで動員して、人類の脳の各々に発生した神々が、集合的無意識という天使になった時、「彼の声」として逆流するように人類自身に与える残酷な試練。しかし乗り越えられない試練を神が与える筈がないという希望、といった理屈のアクロバットのような展開、観た者は是非いずれを選んだか。いずれにせよ、「正義」について考察の限りを尽くした作品だ。
あえて付け加えるなら、ピュンマとブリテンは、彼の声と天使を見てしまった時点で先に行ってしまった、という解釈かな。
ジョーだけ、記憶を封印して時間から隔絶させたのは、通常のリーダーシップ像とは逆に、いざという時に、時の情勢、常識、先入観といった情報に影響されていない者こそ、真のリーダーの必須条件、ということかな。
イスタンブールがギルモア財団の拠点という設定と、エキゾチックなバザールの迷宮的描写は、水の都ベニスのイメージと共に、シルクロード、東西文明の交流・融合点という象徴的な空間か。
あとは、あえてツッコむなら、フランソワーズは、よく言えばジョーに対して積極的、悪く言えば淫乱になった。張張湖の商標登録で、ギルモア財団と訴訟を続けているという裏設定?も面白かった。

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