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2012年11月10日 (土)

本感想:初恋ダイアリー デート(ポプラ社)より「アイの花ことば」(濱野京子・作。サトウユカ・絵)

シリーズ「初恋ダイアリー」の「片思い」「告白」に続く。第3巻。収録作である濱野京子のシリーズについて、私はケータイ時代に生のコミュニケーションの大切さを伝える作品だと、定義していたが、今度は素のコミュニケーションと定義し直した方がいいかなと思った(笑)。
前回のクリスマス前後から年は明けて、春から六年生の始業を控えた3月。今回は、テーマに反して?いきなりアイのあこがれの高校生鷹也が花屋のバイトを辞めていなくなり、代わって?モデル志望の友達とカメラマン志望の友達のデートに協力させられる。デートの場所や二人の仲の行方に例によって季節の花々が文字通り花を添える。一方で、アイの前に現れた、花屋の新しいバイト女性には、鷹也の恋人疑惑(笑)。そんなこんなで始業式に至るまで。
今回、私が特に印象的だったのは、カメラマン志望の友達(正確には、カメラマン志望の友達は二人出てきて、その内の一人)と鷹也を比べてアイが、前者はレンズを通した花を見て、後者は花そのものを見る、と解した点だ。
レンズを通した被写体にも自然な姿を求める少年と、あくまでレンズを通した像は作りこんだものという前提でモデル姿作りに励む少女。物語は、アイの助言で、二人が話し合って、上手くいくのだが、ここで私は、ドキュメンタリー映像とその作家をどう評価するかという点につなげて読んでしまった。実際のドキュメンタリーはどうだろう。極論すればドキュメンタリーと言えど、所詮は主観、客観的真実などありえない、その姿勢で臨むなら自分が生で触れたものさえ真実と言い切れるのか、作品だけではない、時にドキュメンタリー作家が、主観に徹することを公言していた筈なのに、評価が高まると自分を見失ったか、自作を過大評価して客観的真実を訴え始める。
おっと、初々しい恋の行方を、年寄りが無粋な韜晦にしてしまった。ここら辺にしておこう。

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