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2013年7月20日 (土)

韓国純情漫画感想:最近読んだ原書あれこれ(20130720)

★「뽕짝스타(ポンチャックスター)」1巻。김명미(キム・ミョンミ)作。ソウル文化社。APP STOREの有料WEBコミックマガジンとして生まれ変わった韓国の純情漫画誌、WINKに連載中。内容、テクニックから見て、所謂Webtoonではない、といっていいだろう。いまどきの韓流アイドルスターを目指しているが、性格に一癖もふた癖もある所為でメジャー事務所に在籍出来ず、零細の芸能事務所でくすぶっている5人組と事務所社長、その社長の一人娘が、起死回生の策として、かつて天才トロット歌手として注目されていた男子を加えて、6人でトロットのグループとして、デビューを狙う話。「トロット」も「ポンチャック」も韓国・朝鮮歌謡のジャンル用語だが、私は音楽に無知だし、検索すればすぐ分かるので知ったかぶりした解説はやめておこう。ただし、ポンチャックは、インターネット翻訳だと「演歌」の訳語が出るぐらいなので(トロットも似たようなもの)、いまどきの韓流アイドルスターの曲とのギャップは推して知るべし(笑)。落ちこぼれ組がいかにして全然経験のないジャンルで一発逆転を狙うかというパターンのコメディもので、今後の展開が楽しみだ。
★「캄신(Khamsin = カムシン)」1巻。조미현(チョ・ミヒョン)作。ソウル文化社。これも「WINK」連載中。イスラム教がアラブ圏に拡張しつつある時代を背景とした架空の小国を舞台にした歴史もの。王子に召し出された、金髪青い目の美しい男性白人奴隷は、寝台で王子に刃を向け流血させた。その時、去り際の捨て台詞が「私の名を知りたいですか。砂漠にカムシンが吹くたびに、私を思い出せ」。作者の後書き解説によると、カムシンとは春頃にサハラからエジプトに向かって吹く熱帯風で、中東地域で発生する強い砂嵐の呼び名でもある。それから10余年後、王子は王=パルス2世となり、その専属秘書官として王の信頼の厚い青年テオは、あの時の白人奴隷そっくりだった。王室顧問の学者の推薦であり、身元は旅商人の兄と共に確か、の筈であるが、当時から奴隷の斡旋、ハーレムの管理もする宦官は疑念を禁じえないが、王は、この奇妙な状況をどこか楽しんでいる風でもある。はたしてテオの正体は?その狙いは何か・・・。ハッキリ言って技術的にはまだまだ未熟だし、アラブのイスラム教王国の時代考証の精度は私には分からないが、架空の王国のシステムがきっちりと作られているのは好感が持てるし、王を巡る愛憎劇がテオに加えてハーレム内外も(笑)どのように繰り広げられるか期待したい。

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