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2013年10月 3日 (木)

韓国の漫画 韓国純情漫画感想:最近読んだ原書あれこれ(20131003)

「CIEL The Last Autumn Story(シエル)」23巻完結。イム・ジュヨン(임주연)大元CI社。22巻はこちら
ついにファンタジー大作が幕を下ろした。最終巻はページ数も、明らかに既刊よりも分厚い。内容も膨大なエピローグだ。回収した伏線、しなかった線、さらに増えた線(?)まで、私の記憶と読解力では到底、整理する自信はないが、洗練されたペンタッチと透徹したデザインは十二分に堪能できた。まだまだ今後の新作が待望される作家の一人だ。
三月ウサギからジャニュアリーが演繹した推理はシンプルだ。まだ3月でもないのになぜ3月ウサギは現れた?ということは、三月ウサギに時空間を遡らせた力が存在するということではないか?。明言はしないがそんな力を持つものは?。
さて、過去を旅しラリエットと再会したイビエン。しかしその目前でラリエットは自決する。クロヒテンの仕組みであった。戻ってきたイビエンにクロヒテンは「オレを殺してくれ」と。
クロヒテンを殺せばイビエンはその力を受け継いで神に等しい力を得られる。愛するクロヒテンを殺せるほどの憎悪は、クロヒテンが、やはり愛するラリエットを殺さなければ生じ得なかった。(※振り返れば、そもそもラリエットに魔獣インフィニティをけしかけたのも地竜モリアティの企みだった。これもイビエンがインフィニティを取り込んで不死になるための計画のうちだったのかもしれない。)
遂にクロヒテンを殺したイビエンは、ジャニュアリー達の前に現れ、魔獣たちを一掃すると「あなた達には他の戦いが待っている」と告げて姿を消す。そして、太陽は消え、長い夜と冬の時代が始まった。だが、イビエンはまだ心を決められない、愛する二人を失くした世界を統べて何の意味が私にあるの?。そしてイビエンは伝説の帝国の女王カルラの残留思念と出会う。カルラと天竜クロヒテンもかつて愛し合っていた。だが、人間の命は短い。(※不老不死の天竜クロヒテンを殺せたのは、クロヒテン自身がついた嘘により自らの崩壊を加速させたからなのかもしれない)
イビエンは、人間の感情と記憶を持ったまま「神」として元の人間の世界に降りて生きることを決意した。そして冬は終わり春が来た。
元々女王カルラとクロヒテンの間に娘として生まれたことが判明したドーターは、王位継承者指名権があることになり、王としてジャニュアリーを指名する。その妻は、退位した前国王とオクタビアの娘ユージニアを嫁がせた。
火竜と海竜が地球を去る前に、神となったイビエンに天竜クロヒテンを甦らせてくれと頼みに来るが、イビエンは、それを許さず、代わりに海竜の胎からもう一度生まれるようにした。
やがて、海竜が生まれた子供を連れてイビエンを訪れた、しかし、前世の記憶はなかった。
ラストのコマはイビエンの後ろ姿。モノローグを訳してみよう
「また会えるわ。この宇宙が尽きる日に」
女神として大地を守るイビエンの強さと哀しみ、その先の無限の重さに想いをはせる、余韻たっぷりの幕引きだった。

Ciel23

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