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2014年5月15日 (木)

韓国の漫画 韓国純情漫画感想:最近読んだ原書あれこれ(20140515)

「안티 레이디(Anti Lady = アンチ・レディ)」8巻。ユン・チウン(윤지운)(ソウル文化社)。7巻の感想はこちら。昨年末に出た本巻で、完結してしまっていた、これは完全に意表をつかれた、迂闊だった(笑)。
最終巻も続いて、例の「お嬢」さんが、チョン・イウォン(정이원)を仕事で徹底的に追い詰めたが、キム・サンホン(김상헌)税理士が、スパッといった「君は他人の言葉に傷つかない。それはメンタルが強いということじゃない。君一人しかいないということだ。」「君は思いっきり笑うほど嬉しいこともなく、声を荒げるほど怒ることもない、そんな気がする」この言葉に怒って退場してしまった、何故だ?(笑)。
これでこの件は終わったのだが、イウォンは、ここでいつのまにか仕事までサンホンさんに甘えてしまっていた、と反省して、サンホンとは付き合い続けるが、仕事は、サンホンの紹介で、別の税理事務所に移ることにした。
一方親友のファッション雑誌ライターのシン・チユ(신지유)は、念願の小説を書いて、これが評判になる。イウォンと数学教師の親友ユ・ミヨン(유미연)も大喜びするが、チユが本音を漏らす。自分の書くもので稼いで胸を張って生きていくことを目指していたのに、実際に書いて売れたのは、なげやりになって気を抜いて書いたような代物だ。私が目指していた生き方はこんなものだったのか、と悔しさと情けなさで泣く。
そして、ミヨンも、彼氏が浮気をしているのが発覚して別れた。もっともミヨンはドライな所があって、私が教員試験に受かるまで二年間、彼はよくしてくれた、その分だけ彼によくしてあげようと思っていたの、彼は私より勉強していなかったので、試験に受かることを期待するとか彼の将来に投資しようとは考えてもいなかった、と淡々と言い切った。
クライマックスのモノローグ、「こうして時間が流れ、齢を取った私が、今の若かった私を恥ずかしく思うような生き方はしない、と信じて、明日に向かっていく、そんな私の日々を、手をつないで散歩するように一緒に歩いていく人達がいれば、大丈夫よ、こんな人生も、私の人生も、あなたの人生も」
この後にエピローグもついていて、これはこれでちゃんと面白いので、最後まで、日々の喜怒哀楽を繰り返しつつ、何とか生きていく平凡な等身大の人生を、起伏に富んだストーリー展開で、共感を呼ぶエンターテインメント作品に仕立てて読ませていた。作者の巧みな漫画テクニックを堪能した。

Antilady8

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