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2014年5月21日 (水)

韓国の漫画 韓国純情漫画感想:リアリズムの巨匠Webへ(20140521)

★「빵 굽는 고양이(パンを焼く猫)」한혜연(ハン・ヘヨン)作。エニブックス(애니북스)刊。

Pan_wo_koneru_neko

★「케덴독 Cat & Dog」1巻。박희정(パク・ヒジョン)作。cine(씨네)21ブックス刊。

Cat_and_dog1
対照的なリアルタッチの実力派漫画家のインターネット漫画が相次いで単行本で出版された。
ハン・ヘヨンは、過去にこのブログで「奇妙な生物学」や「大人たちのクリスマス」などを扱った、最小限の描線だけを残したシンプルなタッチで、現代に生きる女性を描く。今回の漫画は、猫がパンを焼く訳ではなく、マンションの部屋で猫を数匹飼っている菓子パン(というより日本で言えばケーキ)作りが趣味の独身女性が、平凡な日常の中で様々な菓子パンを焼く姿とそのレシピを描いた一冊。この女性が作中、本格的なパン作りのセミナーに通い、菓子パン製作の正式資格を取得して、子育ての一段落した姉と共に喫茶店を開業するまでの短編連作。
最新作という訳でなくて、2010年にポータルサイトDaumに連載されたらしい。
一方、パク・ヒジョンは、「ホテル・アフリカ」を代表作として、キャラクターから背景の細部まで太めの輪郭線でくっきりと描いて、コマ内の絵の隅々まで強烈な印象を与える作家で、私はこの作風を「韓国純情漫画のスーパーリアリズム」と勝手に呼んでいる。近年の作品はサイコホラー「Q熱」やキム・ジョガンス監督の映画「두 번의 결혼식과 한 번의 장례식(二度の結婚式と一度の葬式)」の脚本を漫画化した同名の漫画(全4巻)などがある。
本作は、最新インターネット漫画らしいのだが、どういう訳か私は、どこに連載されているのか未確認だ。オールカラー作品なので、いっそう鮮やかだ。
ほとんど時代錯誤的な由緒ありそうな旧家で育てられた父母のいない娘が、幼少時からの婚約者の青年といよいよ結婚する、筈なのだが、相手は人気上昇中の若手芸能人で、モデルの恋人もいたが、その破局の修羅場を目撃させた上で言うセリフが、「よく見ておけ。これが、君がこれから毎日のように見ることになる現実だ。お姫様。童話の時間は終わりだ」。
本の原題は、英語タイトルをさらに縮めた発音「キャッタンドック」に近い。主人公の、犬のような女と猫のような男を指しているらしい。

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