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2014年11月 8日 (土)

韓国の漫画 韓国純情漫画感想:最近読んだ原書あれこれ(20141108)

Mabusiihodoni13

「눈부시の도록(まぶしいほどに)」13巻(完結)。ユン・チウン(윤지운)(大元CI)。12巻の感想はこちら。現代韓国の青春の光と影を余すところなく描いた群像劇も遂に終幕。といって派手な展開がある訳ではない。ソン・シヨルの腹違いの姉、予備校講師、ソン・シヒョン(송시현)が「お見合いをする(=선 보다)」と聞いたハリュン(하륜)がカンカンになって問い詰めるが、シヒョンに相応しいのは絶対自分しかいないというハリュンの確信と前提に、当然?シヒョンがまともに取り合う筈もない。それどころかフィアン(희안)に怒りをぶちまけると、「お前意外に自分に自信が無いんだな」の一言で片づけられてしまう。その一言で、ハリュンとソン・シヒョン、シヨル姉弟との出会いの長い回想モードとなる。予備校の美人講師として現役高校生にも注目されていたシヒョンの、疲れ切った後ろ姿をたった一度目撃した時からハリュンの彼女への想いは始まった。そして現代に還ったハリュンは、自分の気持ちは、自信ではなく傲慢だったのか、と慨嘆する。
そしてお見合いは、相手を当惑させるだけに終わったシヒョンは、ハリュンにケータイで語る「私は、他人に気にされたくない、私が人前を通り過ぎたら、もう忘れられてしまいたいの。それが私の一番大切なことなの」。
※むしろ日本人にこそ共感を誘う感情ではないか。日本人の中でステロタイプ化した韓国人のイメージとのギャップが印象的かもしれない。案外、年配の韓国人にも意外な韓国の現代青年の心象の一例なのかもしれない。
あとは、長い長いエピローグがこの13巻、一冊のほとんどを占める。といっても全く派手な展開はなく、ヒロインのソン・ソクリン(성석린)とフィアンの二人を中心にした周囲の皆との日々の生活を淡々と描くのみ、これが、文字では説明しにくいが、ユン・チウンの技量の高さだ。
なんてことのない二人の会話シーンを、コマを変え、表情を変え、構図を変え、人物を入れ替えてダイナミックな展開と錯覚させる(?)かのように映し出し、ハッキリ言って多過ぎるセリフが、流れるように自然に読める。常々、それをうまく説明するだけの批評力の無い私が悔しい。
それでもあえて言うなら、やはりフィアンというキャラクターこそが本作を際立たせる要因だったと思う。何事も在るがままを受け入れつつも、悲壮感も薄倖さもなく、弱そうで、実は心折れることもない、むしろ周囲の我の強い韓国人達の張りつめた心を癒してしまう。以前に韓国人へのアンチテーゼと書いたが、韓国を体現するもの全てに対するそれだったのかもしれない。

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