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2015年3月19日 (木)

韓国の漫画 韓国純情漫画(순정만화)感想:最近読んだ原書あれこれ(20150319)

Tsukigaugokuoto2

「달이 움직이는 소리(月が動く音)」第2巻。(ソウル文化社)。1巻の感想はこちら。ユン・チウン(윤지운)作。
今、韓国も日本も政治がかつての力を失いつまらない。逆に経済成長を遂げた韓国で面白いのはポップカルチャーや個々人のアイデンティティの問題。現代人の心理だ。個人の内面を描くなら純情漫画の得意とする所だ。そして、このユン・チウンは、まさに女性の心理の葛藤を描かせたら韓国純情漫画屈指の技巧派だ。
本作では一段と現代韓国の若者のメンタリティに入り込んでいく。ヒロインのサンホ(산호)は「一人でお昼を食べるのは構わない。だけど一人で食べているのを他人から妙な目で見られるのは嫌だ」と一緒にお昼をする相手がいないときは大学のカフェではなく、寮の自室で一人で食べている。あるいは、友人達の会話に当たり障りない相槌を打つのにも顔は笑いつつも気を使う。いまどきの日本の若者とあまり変わりない悩みではないか?
さて、寮の手前勝手なルームメイトとまたしても衝突したサンホは、母親に電話して寮を出て一人暮らしをしたいと訴える。これが認められて物語が新しい展開となる。中国から一時帰国した母親と不動産業を営む叔母が初登場。早速、部屋を紹介してもらい引っ越した。美人ではつらつとした優しい母親だ。
サンホの母親は再婚後、仕事の都合で中国で暮らしており、その再婚相手も他国にいるようだ。その息子二人(つまりサンホの義理の兄達)も既に独立しているようだ。母親とは今でも仲が いいのだがこの再婚は受け入れられず、一人韓国に残ったらしい。※これも母親を気遣ったらしい節がある。「(母さんは)私といるよりもっと幸せそうなのが 相応しい。私と二人でいる時よりも」という何とも切ない、痛いモノローグがあるからだ。
サンホが引っ越したワンルームマンションの部屋内の整理で、タオン(태온)は手先が器用でDIYが得意だというのが分かり、しかし別人格のレオ(레오)は、この点、全然ダメと判明。そんな「二人」を日別に交互に見ながら、なぜかサンホはタオンにはまだ話していない自分のプライバシーをレオの方に語り出す。

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