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2015年4月 2日 (木)

韓国の漫画 韓国純情漫画(순정만화)感想:最近読んだ原書あれこれ(20150402)

Nocturn9

「nocturne(ノクターン)」第9巻(大元CI)。作者パク・ウナ(박은아)第8巻の感想はここで、その8巻の関連記事はここ
画家정화백=チョン・ファベクが自分の中に閉じこもって塞ぎこんでいる姿に、ギャラリスト(前巻の画廊経営者という解釈は、知ったかぶりをやめて調べてみると間違っていた)송현정=ソン・ヒョンジョンがずばり「どんな女性ですか」と切り込む。原因が恋なのは明らかだ。
一方、ファベクとの出会いを秘密にして私の私生活(プライベート)よ、と意地を張ってしまったユーリは(유리)スマホを一晩取り上げられる罰を受ける。翌朝返してもらうが、ユーリはまたしても意地を張って置きっぱなしにして、公衆電話からチョン・ファベクに電話して彼のアトリエに会いに行く。そして週一で彼の絵のモデルになることにする。そこでモデル料を受け取ることになる。ユーリにとって初めて自分で稼いだ金という事になるのだが、またしても「甲乙関係」の乙になってしまったような気分になり、それにこの金をどう使えばいいか戸惑う。
その日のうちにユーリはポムの所に向かい、「私は以前の事故の時からあなたに借りがある」からと金をそのまま彼に渡そうとする。ポムは「こんな金でオレへの借りは精算できない」と腹を立てて、キスや体を迫ったりするが、「私を本当に好きならいいわ」と抵抗しないユーリが泣き出すとやめてしまう。それでも今度は「帰っちゃだめだ、ここにいろ」とか無理を行ってユーリを困らせる。ユーリは改めて「私は生まれついての甲乙関係の乙なんだわ」と苦悩する。
※心の傷ついた少年と少女が、その心の未成熟さ故に、さらにお互いの心を傷つけあう様子が痛々しい。
やがて、トウクがユーリを探して、ポムの先生もやってくるが、トウクは二人の事には何も追求しない。ただひどく苦悩している。ポムは先生にぶんなぐられた。
ユーリとトウクは各々、ユーリの母親オ・スミンの生前最後に出会った遊園地の出来事を回想する。※ここにさらにオ・スミン自身の回想?が交錯し三人三様のすれ違ってしまった心情が描かれてなんとも切ない。その頃のトウクはまだユーリに向かって微笑んでいた。
ユーリにとってトウクは『遊園地の回転木馬が連れてきてくれた魔法使いのおじさん』であり、オ・スミンは、付き合っていた男(ユーリの父親かどうかはよく分からない)と上手くいかなくて、トウクに『私達三人で家族にならない?』と依頼するが、トウクは『金の為にそんなことをいう先輩を軽蔑する』と言い放った。トウクにとっては『オ・スミン先輩が、自分をユーリの後見人にと遺言したのは何故か。オレが先輩を軽蔑する、と言ったから、ならばユーリを任せるから誰にも軽蔑されないようにして、ということ、ユーリがどうなるか見届けて、という事か』
※ユーリは何があってもトウクを一番愛している。しかしその愛の表現は幼さ故に無茶で、いつも自他共に傷つくこととなる。これは哀れと当時に、俗な言い方をすれば無自覚な魔性、無垢故の罪深さ、か。成長したユーリとトウクの関係は一段とタイトロープを渡るような緊張感を漲らせてきている。

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