韓国の漫画 韓国純情漫画（순정만화）感想：最近読んだ原書あれこれ(20150728)

「뱀파이어 도서관（＝ヴァンパイア図書館　Ｖａｍｐｉｒｅ　Ｌｉｂｒａｒｙ）」２巻。이선영（イ・ソニョン）作。鶴山文化社。１巻の記事はこちら。
今どきのＢＬ風ホラーアクションコメディも快調に飛ばしてきた感じ。個人的にはまだ描線過剰ではないか、と思わなくもないが、それも今後のタッチの変化への期待の内だ。
今回は、主人公アルビノの青年유마노（ユ・マノ）を巻き込んで、動物の意識を自由に操り、その目を通してものを見ることができる能力（※本作品ではこれを特異点と称している）を持つ奴が、この図書館＝ヴァンパイア刑務所の囚人に恋してしまったと本の中に入り込んでしまうが、相手は獰猛なブラックウルフ（黒狼）で（※人狼ではない）しかもあえなく失恋、さらにオチは、この青年、男ではなくてれっきとした女性だったという点。
次のエピソードは、１９世紀英国で婚約者が同性愛者で、その失恋のショックから無垢な美少年ばかりをさらい生血を吸い尽くすヴァンパイアになってしまった女性、ラミア（！）登場（ラミアについては詳しい人もいるだろうから知ったかぶりはやめておこう）。しかも現代においてBL同人誌に目覚めて「同人女子」になってしまった（笑）など。新キャラとしては、この図書館の理事長登場。見た目は美少年だが、じつはかなりの古老らしい。
ノリがいいが、レギュラーである図書館司書＝ヴァンパイアハンターのオリビア（今回でS趣味であること判明）、ルイ（まだよく分からん）、そして館長もいろんな意味で暴れたりないし、マノの正体も不明なのでキャラが立ってくるのはまだまだこれからだろう。