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2015年12月 5日 (土)

韓国の漫画 韓国純情漫画(순정만화)感想:最近読んだ原書あれこれ(20151205その2)

Mumyouki2
「無明記(무명기)」第2巻。윤지운(ユン・チウン)作。大元CI。1巻の記事はこちら
절 (=チョル=絶)先生と呼ばれる医師。身の回りの世話をしている侍女は풍원(プンウォン)漢字は、風園または豊園。先生の昔馴染らしい男、無盡(ムジン)三人を中心とした中華圏時代劇奇談集の第2巻。ある大店の屋敷で幽霊が見えてしまった、チョル先生とムジンだが、幽霊から話を聴き始めたら、チョル先生が、幽霊を諭して冥界?へと送りだしてしまった。帰路、この件を巡る二人の会話が延々とづづく。※二人の会話シーン。下手な漫画家なら退屈極まりないが、ユン・チウンの最高の得意技、見せ場、テクニック冴えを全開させる場面である。
チョル先生によると、我々の世界は実、そうでない世界は虚。虚とは何もない世界ではなく、あってはならぬ場所、そこにない筈の場所、それでも虚と実の世界は交差するところがある。二人ともそれが見えてしまう。チョル先生は、虚と実の世界の両親から生まれた故に、生まれつき見える。ムジンは、かつて生死の極限から生還した故にその力がついたらしい。※ムジンは、遊び人のようでいて妙に博識、回想カットには武装して騎乗している処まであるので、見えるだけではなく仙人のような不老長寿である可能性もありそうだ。
次のエピソードは、中国の古典怪談集「霊怪集」より劉婆(유파)のエピソードに材を採った(※と作者後記で解説している)作品。私は元ネタに無知なので知ったかぶりはやめておこう。※しかし、このマンガでの作者ユン・チウンの腕の見せ所は、自分の子供が仙界?の存在と入れ替わったのか?という疑惑に取り憑かれた母親の苦悩と、自分は何者か、に苦悩するその子供当人を描いて、時代劇で、実は現代的なアイデンティティの問題に読み変えたところにある、と私は読んだw。
第二巻最後のエピソードは、チョル先生の患者で、夢に悩まされる妻とその夫の百姓夫婦の話。これは未だ続いているようだが、妻の正体が異界の存在とかいう故事故伝、昔話によくあるパターンだろう。と同時に、チョル先生とプンウォンには既に馴染みという設定の파조(=パソ=破阻)という蛇女が登場。馴染みとはいってもプンウォンは、パソが蛇の舌を出すのが怖くて正視できないのが可愛い。※このパソが初対面のムジンに「お前も虚が見えるのか?」と言ったので、間接的にプンウォンも虚の世界の住人が見える体質なのだと読者に分かった。

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