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2016年10月

2016年10月29日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20161029)

Kimuyonnjabuthikkuheyoukoso8「김영자 부띠끄에 어서 오세요(キム・ヨンジャ ブティックへようこそ)8巻。한송이(ハン・ソンギ)作。ソウル文化社。7巻の記事はこちら
8巻分では、妹チンソン(진선)はメインではなかった。再び主人公のユソンと店員の구철주(ク・チョルス)がメインとなった。チョルスが突然、音信不通、行方不明となる。そして、舞台はチョルスの実家へと移る。チョルスの妹が、自分の結婚式に出席させるため、無理やり自家用車で実家に連れてきていた。実家は父親が地元の食品の工場を経営して、羽振りはいいようだ。だがきわめて独善的な人物。実母は早くに亡くなり、義母は、大人しくて優しい人、孤児だったとかで、田舎では蔑視で苦労してきたらしい。
※韓国では、今に至るまで、孤児の里親制度、養子縁組は、少なくとも日本よりもずっと当たり前のことになっている筈だが、だから日本より進歩的というわけではなく、私のように韓国の漫画だけ読んでいても、メインのキャラクターが養子であり、そのことで里親との関係や、世間の視線にも苦労するドラマが結構ある。
妹もかなり勝手な言動で兄を非難する人物として描かれている。韓米で活動する製薬会社か何かの研究員で同僚と結婚するらしい。久し振りに再開した父親は、チョルスの話も聴こうとせずに決めつけ、怒鳴りつけ、チョルスのスマホを壊してしまうし、直ぐに立ち去ろうとすれば、転んでけがをするアクシデントで(※ハプニングは韓ドラの常道(笑))、妹の非難もあって、結婚式がすむまで滞在を決め、何もしないわけにもいかず、工場現場を手伝えば、工場経営を手伝っている親戚がきて、工場を息子に継がせるために呼び戻したと邪推して、父親ともめるし、と、ユソンに連絡する暇もなかった。
そして、ユソンがチョルスを探してやってきた。
一方、チンソンは、彼氏윤태신(ユン・タシン)と同期スヨンとは相変わらずギクシャクしているが、タシンの家の夕食に招待される。タシンの両親に歓待されるが、自分が姉と二人の孤児育ちであることに憐みを受けることにわだかまりを覚える。帰宅すれば、またモデルの青年が現れるがユソンとチンソンが孤児であると知ると、憐みの表情をする。
「私は姉さんとちゃんとやって来たのに。どうして憐れまれるの?。同情されるの?」チンソンはそれが悔しくて泣きだしてしまう。
※チンソンとモデル青年が接近してしまうムードだ。
そして、ユソンは、チョルスの家に滞在し結婚式に出席することになり、買い物ついでにチョルスの義母に服を選んでやる。結婚式当日には、ウェディングドレスに染みがついてしまって泣き叫ぶチョルスの妹に、義母の頼みで、これを直してやる。
※日本の漫画なら、ここは、服飾を通じて颯爽と活躍して家族のわだかまりを解消し感謝されるユソン、となるところだが、むしろ淡々とした展開。ただ、チョルスの妹は義母に一言「その服よく似合ってるわ」ユソンは妹に「お互いを理解し合えない人たちは、お互いを受け入れ合える時というものがあるようだわ」と一言。

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2016年10月22日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20161022)

Pure_crown7「Pure Crown (ピュア・クラウン =퓨어 크라운)」7巻。イム・ジュヨン(임주연)大元CI社。6巻の記事はこちら
ヒロインのイアリングこと이아린(イアリン)、の悲しみから誕生した黒イアリンは、イアリンの恋い焦がれる、主人公の小六生、문시후(ムン・シフ)が変身した姿のままフェアリーランドの冬の城に連れ去り、あの手この手と彼を懐柔しようとするが、シフには通じない。一方、消えたシフの行方を捜すイアリン達は、なぜかシフの親戚の子が持っているゲーム用のアイテムがシフの居場所、フェアリーランドを映し出す光景を目撃する。何故こんなことが起きたのか不明だが、ともかくイアリン達はフェアリーランドに戻る。ここで、冬の城を見上げる周辺の村に入ったイアリンは、自分が知らぬ理由で、村人が冬の女王イアリンを見る畏怖の視線にさらされる。
そして、黒イアリンと対峙したイアリンは、フェーズⅡを自ら発動させた。冬の女王の真の姿、それは恋に落ちた美の女王、無敵の美の力。だがイアリンがこの力を増幅させると、地上とフェアリーランドに新たなポータル(門)が開いた、このままでは、地上の光も吸い込まれていく、イアリンが、その力がもたらす闇が、私の所為ならば私が何とかしなければ、と思うと、自分の中から内発する衝動を感じた。
だがそれを止めたのは、秋の女王、姉네크리스(ネックレス)だった。そして、秋の女王の力をポータルに向けて発動させる。それは「善」。個人の情は入り込めない究極の善は法の裁きそのものであり、フェアリーランドで一番孤独な力。ポータルは消滅し、次に黒イアリンを消そうとするネックレスだが、シフが止めて、黒イアリンを逃がす、ネックレス「あれはいてはならぬ」シフ「でも、現にいるんだ!」。
逃げる黒イアリンが消える、おそらく冬の城の鏡の中へと戻っていった。
地上に力を発動させたネックレスは姉、夏の女王ブレスレット同様、マザーネイチャーを誘発したので、地上には戻れない。同時に、シフを探すためにリスペクトを使い切ったイアリンも約束通りフェアリーランドに帰ることになった。
しかし、その帰路に冬将軍LoadFrostが現れた。彼が語るには、不死の世界フェアリーランドには、新たな生命の誕生もない。その因果がいかにもつれたか、13年の寿命を持った命が生まれた。それがイアリンだ。些細なことのようだが、フェアリーランドの人間世界の因果を維持するには増えた分の命を減らさなければならない。
しかし春の女王は、自分の命と引き換えに、イアリンを生かすことにし、イアリンが13年の寿命を全うして死んだら、復活すると民に約束した。しかし冬将軍は、これを信じない。この危険な賭けに自分の民を危険にさらすことはできない。だからイアリンの寿命の全うと春の女王の復活を阻止するために、いまイアリンを殺す、と宣言。
しかし、冬将軍はイアリンを殺せなかった。これを見た彼の部下イリス達は
「やはりそうだった。最初から春の女王と内通していたな。裏切者、あなたはもう私達の王ではない。冬の女王は私達が確実に抹殺する」と宣言。冬将軍は、茫然自失状態のイアリンを地上世界へ飛ばす。
※シフの前に戻って来たが、自らの業の深さを知ったイアリンの運命は?というところで続く。こうして粗筋を追ってみても、所々で伏線や謎が回収されていないのが分る。まだまだ予想もしない展開がありそうだ。

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2016年10月 9日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20161009その2)

Kondanbetukyoku6「혼담별곡(=婚談別曲)」6巻。조민영(チョ・ミニョン)作。鶴山文化社(학산문화사)。前巻の記事はこちら
毎度の前口上だが、結婚仲介業が普及しているというユニークな設定をした時代劇で、相変わらず私とは何故か言葉の読解の相性が悪いが、何故か気になる作家の漫画。
左捕庁(좌포청)のコン部長は、都の金融を握るソン・インミョン(송인명)の末娘ソン・ナキョン(송낙연)=結婚仲介業者を名乗るペク・ヨンシル(백연실)を別人のように扱っている。私は、その真意は不明としてきたが、コン部長は、ソン家に対する復讐の思いが強過ぎて、ペク・ヨンシルが、ソン・ナキョンだと認識できないのだった。※そうじゃあないかと思ってはいたが時代劇でそこまで心理設定するか(笑)と思って、私もこれまで結論を受け入れられなかった。やはり韓流はやることが半端じゃない(笑)。
さて、きつい展開になってきた。もうペク・ヨンシルの笑顔も颯爽とした活躍も見られない。やることなすこと裏目に出て、鷹婦人(매씨여인)の深謀遠慮の罠に絡めとられていく。
コン部長が怪しい人物を捕えれば、ペク・ヨンシルを陥れるような証言をし、ペク・ヨンシルを容疑者手配する破目になるし、ヨンシル=ソン・ナキョンが、兄の部屋からソン家の不正を暴く証拠となる帳簿を見つけて、コン部長の家に届ければ、これも罠で、コン部長が、ソン家を陥れる証拠を捏造し、ペク・ヨンシルを家に匿っていた、という罪で、コン家は軟禁状態。コン部長も逮捕される。しかもそのどさくさに、コン部長は切り付けられ、行方不明となる。ソン・ナキョンとコン部長との婚姻も破婚。同時に、ソン・ナキョンは、謎の絵師(※ウン・シンクン=은신군というらしい)が正体である高貴な身分の方を名乗って婚姻が決まった。
※韓流時代劇ドラマがすっかり普及した昨今では、長編ドラマなので敵側の謀略が執拗なのは、私よりよく御存知の方も多いだろう。まさにあんな感じだ。

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#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20161009)

Liberte5「Liberté 리베르떼 (リベルテ)」5巻。大元CI社。前巻の記事はこちら。原作が전혜진(チョン・ヘジン)。漫画は김락현(キム・ランヒョン)。純情漫画(少女マンガ)には珍しい本格派未来SFアクション。5巻の表紙は、敵側のトップ、マカロフ総統。
マカロフの養子、ジュナ・マカロフが暴走し始めた。公安局長の姪で、自分の婚約者ノーマ・アーマライトが軍の情報をハッキングしているのを知りながら泳がせていたが、軍のテラトーン改造実験の狂気の研究者ロイ・スパンドレルが、テラトーンに改造したジミーを確保すると、彼女を自らの手であっさりと銃殺。
ジュナが実子マックの存在を総統に秘匿していたことを知った総統は、ジュナに引導を渡す。
総統は自ら指揮を執り、リベルテを包囲して、マックの引き渡しを要求する。マックはこれに応じる。
総統と対面したマックは当然彼を拒絶し、拘禁された。
姪を死なせてしまった公安局長は、遂に軍との全面対決を決意し、自らリベルテに潜入し、リベルテの人々と共同戦線を張ることを提案した。その作戦の一環として、特殊警察のマックの相棒ジョシュアは、軍の研究所に潜入しテラトーンに改造された人々に仲間になって戦うように交渉する。
総統の愛情と立場を失うことを恐れたジュナは、拘束したジミーに3時間以内にマックを助け出せれば自由にしてやる、と持ち掛ける。
ジミーは総統府を急襲する『最初からずっと俺が望むことはただ一つ。マック、お前の隣にいることだ』。
快調なテンポでクライマックスに突入するという展開になったようだ。

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2016年10月 2日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20161002)

Kimigairumiraideha10「네가 있던 미래에선(君がいる未来では)」10巻。이시영(イ・シヨン)。大元CI社。9巻の記事はこちら
前巻の続き。
トビアスが、自分に自殺願望の心情を納得させるだけの理由を説明できたら、望み通りに殺してやれ、とA.27に命令したレンズマン全員の憧れ、現役時代は史上最高のレンズマンだったと伝説化した人物사샤=SASHA(サーシャ)の「深く愛した人を失って、生きる意味を失った」思い出話。
彼の過去は、立体映像によって視聴覚可能。古城に独りで暮らす女性の下にやってきたサーシャ。二人のやり取りが文字通り延々と語られる。最初は頑なな彼女の心をサーシャが徐々に開いていくというパターンはお約束だが、どうやら、この女性、A.27によれば、(※以下「」内は拙文による抄訳)
「物質的存在を超越した種族共同体が到達した精神エネルギー」つまりエイリアンであり「アーサー・クラークが『幼年期の終わり』で語った、人間を進化させて吸収するオーバーマインドのような存在」
が死んだ地球人女性に寄生したらしい。本当にいたとはA.27も思わなかった、と驚きを隠せない。
しかし、サーシャによれば、彼女はそんな自分に、虚しさを覚えていた、死に場所を探す哀れな孤独な魂だったと嘆じる。
結局、トビアスと同じ病で彼女は他界した、という。サーシャの回想映像が終了すると、トビアスは彼の掌を取り、これを噛んで小さな傷をつけ、自分と同じウイルスに感染したから、いずれお前も死ぬ、A.27を使うまでもない、と宣言してさっさと引き上げる。
戻ってきた後、A.27とダンテの会話によれば、そんな簡単にトビアスのウイルスが感染する筈がない、あの行為は旦那様なりの優しさだ、とニヤニヤ。
そして、次のエピソードへの引きは、トビアスがA.27に「お前の本名は何だ」と問うと、A.27が凍り付いた。
※作者後記漫画では、この漫画次の11巻分で完結予定ですとの予告。決して読み易くはない(訳しやすくはない)が、BL風コメディで味付けされた、かなり凝ったSFアイディアが次々登場するSF(作者によれば本格SFとまではいかない、SFチックなSpecial Feature)として楽しんでいたので、終了予告は残念だ。

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