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2017年1月

2017年1月29日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170129)

Pure_crown8「Pure Crown (ピュア・クラウン =퓨어 크라운)」8巻(完結)。イム・ジュヨン(임주연)大元CI社。7巻の記事はこちら
シフの前に戻って来たが、自らの業の深さを知ったイアリンの運命は?というところから、さらに交通事故に遭いかかったイアリンを助けようとして変身したシフを見てしまったイアリン。自分の運命に加えて、シフにも騙されていたことでショックが重なる。
シフは、ロードフォレストや姉女王たちから最後までイアリンを守るように託される。
ロードフォレストはイアリンに、マザーネイチャーがイアリンを消そうとすれば、姉女王達は命を賭けてイアリンを守るだろう。彼女たちの死を防ぐためには、マザーネイチャーが彼女らを殺す前に、イアリンが彼女達を殺せと助言する。つまり姉達の「死」の運命をイアリンが握ってしまえば、13歳になってイアリンが消えれば、イアリンの握った姉たちの運命も消える。すなわち姉達は生き返る、と。
残された日々を、シフとイアリンはある田舎の島で島民達の中で働きながらひっそりと暮らす。あまりにも残酷な運命に、もうイアリンに笑顔はない。
そして、遂にその日が来るとき、マザーネイチャーは氷柱の攻撃をしかけ、イアリンを守るため命を賭して人間世界に現れた姉達を、イアリンは殺し、13歳になり、姿は消え、春の女王は復活する。
イアリンを失い失意の日々を送るシフの前に、一人の女性が現れ、突然地球外の飛行物体にシフを招く。彼女は具体的な説明はしないが、自分はシフを大人に変身できるようにした存在で、用件は、小惑星が地球に接近、衝突、地球が亡びる危険が迫っていて、これを防ぐ力はシフが「望む」だけだというのだ。
最後まで態度をはっきりさせないシフだったが、自ら飛行物体を小惑星に衝突させる。
直前にシフを助け出した、ブレスレットがシフに問う、自殺する気だったのか?と。
シフは「まさか、ただ僕にできるというなら大丈夫だろうと」とクールに答える。
ブレスレットは「まあいいわ、あなたの人生だもの。でもイアリンを覚えてくれている子が一人でも多く残っていてくれれば私もネックレスもうれしい」
数年後、突然、鏡の中のイアリンが経営する「役に立たない願いをかなえる店」が現れた。鏡の中のイアリンが言うには、最近、「リスペクト」が集まり始めたのだ、これはイアリンがかつてかなえた願いが続いているのではないかと。
シフも気が付いた。イアリンのしたことは意味のないことではなかった。かなえた願いがきっかけで人々はあれからずっと幸せな日々が続いていることに。
ブレスレットとネックレスの会話も挿入される。春の女王は、自己愛が強い、自分が愛され続けたい「欲望」そのもの。だから自分を賛美する世界が地球だろうがフェアリーランドだろうが守るに違いない、と本当は信じていた、と。
そして今、リスペクトが大量発生し始めた。鏡の中のイアリンがシフに叫ぶ「今ならきっとできる、願うのよ、シフの一番の願いを」イアリンは何の意味もなく生まれた純粋な命そのもの、究極のなんの役にも立たない願いは、そんなイアリンを取り戻すこと・・・。
※私の稚拙な駄文レビューではお分かりいただけなかったろうが、全篇軽妙洒脱なエンターテインメントの中で、究極の願い、善、美、生、愛といった哲学といってもいいような問を描き続けた作品だった。

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2017年1月28日 (土)

ドラマ感想: #精霊の守り人悲しき破壊神 第2シーズン第2回「#罠(わな)」

さて、2回目となると、こっちも随分と落ち着いて観られる。「蒼路」パートに大きな脚色が入った。サンガルとの絡みを文字通りすっ飛ばして、ロタ王との会見を挟み込んできた。さあ、これがどんな伏線になるか。これだけ観てしまうと、原作のチャグムの冒険を経ていないので苦労知らずで軽く見えてしまうが、その辺の「試練」はまだこれからたっぷりと味わっていただくのだろう(笑)。
「神」パートは、アスラにはまだ神様は一人しかいない、そしてそれは母親の呪縛でしかないことが、まだ分からない。それを修正するにはまだ無理のようだ。
シハナとバルサのVS.第2ラウンド、迫力と緊迫感は今回も十分だが、まだお預け、お楽しみはこれからだ程度、出し惜しみだ。シハナの知力もまだ発揮されていない。
順は逆になったがヒュウゴ登場。これからに期待。
そして海洋国家サンガル登場。さらにタルシュもちらっと、内陸の少数部族も。多国籍文化が出揃った。小説とは異なる「視覚」のみで「異文化」を伝える風俗演出は、相当頑張って異国情緒はますます豊富になった。
伊武雅刀のトーサは早くも退場だが、役としてはかなり儲けもの。卑俗な権力者演出が目立つ中で、重厚さと潔さ、知性まで体現した演技は圧倒的。キャスティングしたスタッフは「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」のデスラーを絶対意識したな(笑)。

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2017年1月22日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170122)

Midnightpartner1

Midnightpartner2「Midnight Partner」김민희(キム・ミニ)作。Eコミックスメディア社。
크레이지 덴티스트(CRAZY DENTIST)」などを描いてきた、キム・ミニのWEBTOON(韓国のインターネット漫画)の新作。ストーリーをなぞれば、ソウルから地方都市にホラー作家の父と、母と引っ越してきた女子高校生ナウンが、この地域に現れる、人間の負の感情に寄生する黄色い鬼神達を「視る」力に目覚めて、これを退治する秘密組織の仕事をしているらしい高校の担任の先生とともに活躍する話、なのだが、この作者の持ち味は、そのストーリーよりも、何とも奇妙な表現手法にある。ユーモアとナンセンスとグロテスクとシュールさが同じコマの中に勢ぞろいしたようなデザインに、なんともすっとぽげたキャラクターの言動。WEBTOONはどっちかというと押しが強い、濃い太いがっちりした印象の線の漫画が多いのだが、この作家は、くねくねとゆれて手がかりのないような線を描く。つかみどころがない個性派作家。

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2017年1月21日 (土)

ドラマ感想: #精霊の守り人悲しき破壊神 第2シーズン第1回「#災いの子」

ついに、日本中の上橋菜穂子ファンの期待と不安の注目を集めるNHK実写版のシーズン2が始まった。一見して、合成、背景美術、セット、ガヤ等、映像面は素人目にもシーズン1を経て、ちゃんとこなれてきた。特にエキゾチックさ、異国情緒感は視覚的に素晴らしい。シーズン1は素人目にも(苦笑)試行錯誤に終始していたからなあ。
俗な感想を連発させてもらうなら、バルサもうハマりだね。タンダ私的には一番原作のイメージに近い。壇蜜ってこんなに危うさ出るとは驚いた。アスラ熱演、チキサ精悍な顔立ちだねえ、チャグムりっぱになり過ぎw。シュガ(髪が)綺麗になり過ぎw。ヨゴ帝地位に相応しくない緊張感ピリピリ感に一段と拍車がかかって危なさ進行、というか先が期待できない感無限大w。
トロガイ、あらゆる映像が高島礼子さんのメークに負ける(大笑)。メークの迫力が増している。
そして私が最大に偏愛するキャラ、シハナ=真木よう子は、私のイメージとは全く違うがいい意味で期待を裏切ったw。国の闇官僚という知的なイメージではないが、タフさでは、バルサを上回り、バルサの「最大の敵」に相応しい。そして期待のバルサとの正面対決は、まだ「今日のところはあいさつ代わりだ」程度だったが前哨戦としては今後の期待十分だ。
そして問題のストーリ-構成だが、なるほど、「神」と「蒼路の旅人」を合わせれば、バルサとチャグムの冒険を並行して交互に描けるんだな、小説と違い、視覚に訴えるドラマではこういう手があるんだな、と。
シーズン1のラストでバルサをお尋ね者にしておくことで、今回の逃亡劇も緊迫感の必然性が維持されている。
あらためて思ったのは新ヨゴ国の王宮内のセット、狭いと評判が悪かったが、これわざとやってんな。落日の王国を象徴するチャチさ、とでも言おうか。

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2017年1月 7日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170107)

Rure26「RURE(루어)」26巻。서문다미(ソ・ムンダミ)。鶴山文化社(純情漫画誌「PARTY」連載中)。25巻の記事はここ
ここからは「翅と印章」篇となるらしい。
※振り返ってみるとこの作者の線も、連載開始当初はまだ少女漫画的なタッチだったが、いまやキャラクターはより省略が効いてカリカチュアライズされる一方、デザインはシュールからハードまで多彩となり変化に富んだダイナミックな「絵」が展開している。
主人公、シン・ハルを喪失したショックを吹っ切るかのように、ついにパイル奪還の反乱軍決起、戦乱の火ぶたを切ったパイルのタマル王子。
一方、黒い翅が背中に現れたショックから彷徨うハルは、ルアー、ハベク(※河伯と書く朝鮮半島では有名な水神)と結婚した翅族の王女を幻視する。王女は、ハルにお前は私の娘だと告げるのだった。
そして、ここで、この物語に新たな一族が登場する。
この世界ルディムナのありとあらゆる現象を観察し、記録する요람(ヨラム)という集団だと名乗る彼等が、疲弊し行き倒れたハルを保護した。
※古今東西のSFやFTに通じた読者ならピンとくる設定だろう。こういう世界の歴史や政治の表舞台には登場しない観察者、記録者という存在が出てくる作品が時々ある。
但し、彼らの記録方法とは、紙やペンではない。超科学的、幻想的な異空間に三次元映像(ホログラフィ)的に記録されているのだ。そしてヨラムはただの傍観者ではなく、それらの記録の調査分析を常時行っている学者、学芸員のような集団だ。彼等に導かれたハルは、自らの出生の真実を見せられる。
母の胎内で双子として生育した子供は、一人はルアーの印章を額に、一人は翅族の黒い翅をつけており、常に呪術的な対決を続けていた、そして、最後は翅族の子がルアーの子から印章を奪い取って、地球の人間の母親の胎内に転生(転移)して生まれた(らしい)。
それが、ハルだ。つまりハルの本体は翅族だが、ルアーの力の比類ない大きさ故に、生存に有利と自然選択的にルアーに擬態した、というのがヨラムの見解だ。
※読者の視線としては、必然的にハルの妹ミルが真のルアーということになる。そのミルの真の力は?翅族の翅を強奪した現パイル王との間に成した子の運命は如何に?となる訳だ。
平静を取り戻したハルは、タマル王子自身がルアーだったのだ、だからハルの記憶を消し、力を封印する魔法も使えたし、완・위라이(ワン・ウィライ)の神殿の最高位、大神女신명화(シン・ミョンファ)との会見内容もある程度は既知だったのだ、と気づいた。
そして翅族の自分がタマルの傍に戻ることはできない、と決心するとヨラムの下で持ち前の適応力で彼らと馴染み翅の制御も習得する。
そしてさらに未知数な自分の力を知る為に独り旅立つ。

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2017年1月 4日 (水)

本感想: #仁木悦子 #少年小説コレクション #論創社

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Photo C91 コミケで購入した同人誌を読んだ後は、論創社の「仁木悦子少年小説コレクション」全3巻を読む。当時の時代背景風俗をうかがわせて、読みながらノルタルジーに浸る。当時の挿絵も再録されているがこれも味わいがあって実にいい。ミステリにとどまらず大井三重子名義の童話も含め小説技巧は言うまでもないとして、印象的だったのは、童話の執筆期間の長さと作品数、ミステリは盗難よりも誘拐、拉致、行方不明、失踪の類とそれに伴う「ピストル」「麻薬」の使用場面が多かったことだ。これも高度経済成長前、中という時代背景の影響があるのかもしれない、或いは誰か考察しているか追々調べ、考えてみよう。
しかし書誌研究作業というのは凄い。あらためて圧倒されました。

 

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