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2017年2月

2017年2月28日 (火)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170228)

Mumyouki5「無明記(무명기)」第5巻。윤지운(ユン・チウン)作。大元CI。4巻の記事はこちら
절 (=チョル=絶)先生と呼ばれる医師。身の回りの世話をしている侍女は풍원(プンウォン)漢字は、風園または豊園。先生の昔馴染らしい男、無盡(ムジン) 三人を中心とした中華圏時代劇奇談集。
様々な東洋古典を脚色したエピソードを通じて人間を見る目は厳しい。
4巻から始まった奇怪な獣は、「온(オン)」という猪のような奇妙な異界の生き物だが、たびたび人間界に現れる。その肝(きも)を人間が食うとそれ以前の記憶を失うという。が、その肝が処方次第で何かの薬となるらしく、チョル先生はそこに関心があって、オンの肝を食ったという人物を訪ねて旅に出たというのだ。
そしてチョル先生とムジンは、男装して旅をしている女性と旅の道連れとなる。実にキツイ目つきの人だ。
さて、噂を聞いて尋ねた男は、確かに昔の記憶を失ってしまっていた。彼の友達だったという男の証言と合わせると、百姓の家でずっと住み込みの下男のように働いて暮らしているという。
そして分かったことは、その男と友は、かつて山賊で、強盗と人殺しを繰り返してきていたのであり、上記の女は、彼らに殺された親の仇を取るべくやってきたのだ。
女は先ず友達の方を殺し、男も殺そうとするが、ムジンが、肝心の悪事の記憶を無くしている男を殺して、仇を取ったと言えるのか、、罪を罰したといえるのか、問いかける。※まさに、罪と罰の在り方の根源的な問いかけ。
しかし、ここで、チョル先生は、この状況を放り出し飛び出して行ってしまう。ムジンもチョル先生らしくなさに追わざるを得なくなり、この騒動の後は描かれない。
チョル先生は、女が殺した男の死体を取りに行ったのだ。先生の目的は、この遺体の生首を餌にすればオンがこれを食いに現れるというのだ。そしてオンが現れ、先生はこれを弓で射止めるのだが、さらにデカいオンが現れて、危機一髪、ムジンが助けに入り、狩ったオンは捨て、命からがら現場を脱出。
断片的に先生がつぶやいたところでは、チョル先生がここまでオンに執着していたのは、彼が時々訪れる仙界の?女性の病を治すためだったらしい。
次なるエピソードは、どうやらチョル先生の出生らしい。

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2017年2月26日 (日)

アニメ感想:劇場版 #宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち #第一章嚆矢篇」

2月26日新宿ピカデリーで、配偶者と鑑賞してきた。ここで観るのがいいのは、「2199」の時程ではないにしても場内のおじさんおばさん臭が濃いのが、今時のアニメと違っていいw。(以下ネタバレあり)
一本の長編映画と違い、今回は1、2話ということで、ディティール補填と掴みを色々と盛りだくさん。
特色は、「2199」の初リメイクの期待と不安、緊張とは当然異なる空気だったが、私的には先ず「痛い」ということだ。ただ悪いことではない。「2199」の時は、福島原発事故の記憶もまだ生々しく、かなりあいまいにした要素を出してきた。
先ずはつかみ。いきなりズォーダー大帝が「愛」の必要性を唱えて唖然とさせ、ガミラスと地球連合軍でガトランティスと威勢よく、宇宙戦争の真っ最中。ガトランティスが占拠した浮遊大陸の奪還作戦で、密かに開発された拡散波動砲をアンドロメダで試射して「これが3年間の答えですか」と森雪に叫ばせる、結果としてまたしても口火を切ったのは地球ということになった。中からガトランティスの大戦艦が飛び出してきて、オリジナルの最後のヤマ場を一番先に持ってきた。一気に地球へワープしそのまま墜落を仕掛ける、これを追った古代の戦艦が落下軌道から押し出そうとするアクション。これにドック入りしていたヤマトが波動砲をぶっ放し、消滅させる怒涛の展開。
ここにテレサとテレザードを絡めて、事情を知っているのはガミラスだけ、アンドロメダの進宙式では、同盟関係とはいえガミラスと地球の相互の疑心暗鬼を描き、古代と接触を試みるガミラス大使館・・・とスパイ映画のお約束まで緊迫感は途切れず。
この間に一番痛いのは、誰もが「2199」を観た時に感じた不安、原田真琴の妊娠で生まれた子供がやはり「遊星爆弾症候群」二次障害。前作では「放射能障害」という言葉を誤魔化した、ひよったときつい評価もあったけれど、何をさしているかは明白。
お楽しみ企画としては、森雪の普段着がオリジナルのデザイン(あれ当時話題になった有名女性ファッションデザイナーの作)に依っているのと、EDテーマは劇場公開版限定でジュリーの「ヤマトより愛をこめて」のオリジナルを流していること(カバーやリメイクではない)。
寂しいのは原作にやはり「松本零士」「豊田有恒」両氏の名前がないこと。ここは再度和解して何とかしてくんないかなあ。

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2017年2月25日 (土)

ドラマ感想: #精霊の守り人悲しき破壊神 第2シーズン第6回「#帝国の牙」

冒頭以外バルサの出番なし、後はチャグム側の出ずっぱり、まあ、緊迫の政治駆け引きドラマだから場面を切り替える訳にはいかない。
ヒュウゴのセリフ「私は(チャグム王子の)民ではありません」がちゃんと伏線になっている。だからヒュウゴは、自分の身は構うな、と展開を予測して警告したわけだ。その展開にヒュウゴ役の俳優の肉体が説得力を持っている。
しかし、NHKの新聞のテレビ欄向け紹介分が、狙い過ぎというかあざと過ぎるというか、なりふり構わなさすぎる、というか、これは気に入らないね、いくらなんでも。
話を戻すが、タルシュ帝国の意匠は、中世欧州の騎士風か?いささか生地が安っぽい気がしないでもない。
ラウル王子の飴と鞭的な誘惑と恫喝は、新興の強権主義国家らしい、上記安っぽさは、伝統ある王家ではなくて、あくまで力による成り上がり=たたき上げ為政者という演出かもしれない。
そしてチャグム王子の古王国らしからぬ、戦略が発揮される、これ前回のヒュウゴのセリフ「(チャグム王子)一人ではタルシュとは戦えない」が伏線になっている。このヒュウゴの期待にチャグムは応えた。戦術的には無茶苦茶でも、理屈は通っているのだ。チャグム王子は運命に向かって文字通り泳ぎ出したのだ。
しかし、「神」と「蒼路」を並行させた構成は、難しいが成程と思えてきた。動乱の時代であることが一段と真に迫って感じられる。

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2017年2月19日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170219)

Megaderu5「눈이 나려 꽃(芽吹く)」5巻。임해연(イム・ヘヨン)。鶴山文化社。4巻の記事はこちら
王妃となって3年後、ソルファの束ねる後宮には、彼女が偶然見出し、しばらく後宮で修行させることにした(後宮入りさせるつもりはなさそう)少女、ホヨが軽はずみな言動で後宮の女達に追い詰められそうになるが、これもソルファの機知でとりあえず切り抜ける。一方王宮には、人質として他国の王子が滞在するようになるが、彼にホヨが好意を持ったようで、その王子は、ソルファのことを王妃と知らずに惚れてしまった様子。この王子の宮廷内の苦楽の描写が結構多くて、今後の火種となりそうだ。
※以前の記事にも描いたが、この作者、漫画の技術としては申し分ないのだが、本作はもう一つ個性的独創的な要素が不足しているのが惜しい。

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2017年2月18日 (土)

ドラマ感想: #精霊の守り人悲しき破壊神 第2シーズン第5回「#聖なる場所へ」

順序は逆になるが海賊役で出てきた森公美子が笑っちゃうほど似合ってる。
さて、虐げられる民が依童アスラを使って鬼神を呼び出そうとすれば、シハナはそれを利用して、ロタ国を変えて、しかし民草の安寧を狙う、筈なんだが、どうもせっかくの真木よう子がどうも小悪党感が抜けないのが辛い。なんでこうなったのかなあ。随分期待しているんだが。
つり橋のシーンのアクションはスリリングさ十分。高島礼子のトロガイ再び登場、この安定感はいいねえ。東出のタンダの朴訥さも良い。
ジグロの、刺客となった友をすべて殺した、業の深さと哀しみ、復讐に燃えた時期と殺し殺されの虚しさを経たバスラの昔語りが、アスラを通り越して、右傾化過激化を推し進める現実のこの日本の政治、世界の戦争の虚しさが視聴者に伝わると切に願う。ネット時代は、こういうことを言うと興醒めというのか嫌がる人が多いのだが、私は絶対違うと思う。
対照するかのように語るヒュウゴの姿も同様。強権主義国家の下で、格差も同化も受け入れてきた少数民族の光も影も、夢と現実の生き方を理解する包容力、共感力をネット社会の人々に培ってほしい。

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2017年2月12日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170212)

Kimuyonnjabuthikkuheyoukoso9「김영자 부띠끄에 어서 오세요(キム・ヨンジャ ブティックへようこそ)9巻。한송이(ハン・ソンギ)作。ソウル文化社。8巻の記事はこちら
本格的に進路問題に直面する妹チンソン(진선)。先生や主人公の姉ユソンの説得もあって、大学進学のための補講(※韓国では制度として常設されているのがうかがえる)を受けていて、その課題と、お店の縫物の仕事も両立に苦労し出した。しかもチンソンは学校の成績も元々悪くないことが読者に明らかになる。
強制的にお店の手伝いをさせられたユソンと違い、幼少期からお店に居場所を求めたがったチンソンとの、すれ違いも強調される。
それでも、ユソンの説得に大学進学を決め、お店にお針子も雇われるが、なお彼氏윤태신(ユン・タシン)と同期スヨンとは相変わらずギクシャクし、またまたモデルの青年が現れ、チンソンの青春はまだまだま波乱含みだ。その中でチンソンは当面最後の仕事としての服を縫い始める。
そして、舞台は3年前の回想に移る。ソウルに出て行ってしまっていたユソンが母の入院の知らせで戻って来た時の話だ。当時のユソンは家からの電話にも出なくなっていて、やっと連絡が付いた時は母の病状はかなり進行しており、チンソンは母親の発病、入院に独りで対応し、その心細さ、連絡のつかない姉への怒りは想像するに余りある。
※この回想エピソード導入の小道具として、ユソンが戻って来た時に提げていたバッグを店員のク・チョルスに修繕させた場面がある。これが、これが回想から今に戻った時にどう活かされるのかもストーリーテリングの注目点だ。

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2017年2月11日 (土)

ドラマ感想: #精霊の守り人悲しき破壊神 第2シーズン第4回「#笑う魔物」

アスラ役の子役の熱演がインパクト強すぎる。サブタイトル笑う魔物は、アスラがその呪われた力を発揮する度に取り憑いた悪神が本性を現し始めることだけれど、後にバルサのエピソードが挿入されることで、生死を賭けた恐怖と狂気に精神が耐え切れずヒステリーの笑いが出ることをさしているダブルミーニングも思わせる。これ時事的には、自衛隊員海外派遣の肉体的物理的以上に或いは大きな精神的危険に対する風刺までかかった。
本格的にヒュウゴが絡んできた、亡国の辛酸を舐めてきた一人の人間の重みが伝わってくるのはまさに役者の演技の凄みだ。そう支配された辛さよりも豊かさを得て、翻り自国の民を危険にさらしたあげく敗れた為政者への怒りを今こそ日本人は共感すべきだ。
サンガル国はこれで、本格的な出番が終わりだと、南洋の野蛮人といったステロタイプなイメージで終わって損な役回りだな。
トリーシア、母親を無理に出さずひたすらエロチックさを醸し出しているのがよい。
逆にイーハン役が、ネットの人気(笑)とは裏腹にどうも浮いているとしか思えないんだよなあ。これは演技の巧拙の問題じゃない。むしろ演出の失敗じゃないかなあ。
さて、我が偏愛のシハナは、うーん、実はこちらも演技じゃなくて演出に問題なかったか、どうも期待したような現れ方が見えてこない。アクションなしでも、智謀家の凄みが出てこない。最後の最後の笑みでようやくその片鱗がうかがえたか。
ネットでは狼のCGにリアル嗜好の奴があれでも手ぬるいとかいう輩がいるが、リアルにしたらしたで残酷描写だ、と苦情が出るだろうよ。

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2017年2月 6日 (月)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170206)

Ferua8「펠루아 이야기 a Tale of Felluah (フェルア物語)」8巻。김연주(キム・ヨンジュ)。鶴山文化社。7巻の記事はこちら
7巻に引き続き王宮滞在中のエピソード。一段と派手なエピソードはない。ある意味不思議な展開。並みの作品だったら話にヤマがないで片付けられるところだが、キム・ヨンジュの表現力は悠然と「静止画」で「魅せる」といったところだ。
※以下、エピソードを箇条書きにしてみる。
ノックス・アスリルドはしきりとオルテーズにちょっかいを出してくる。オルテーズにしても一人で出歩いて市街に貴婦人に人気のエリゼ夫人のロマンス小説を買いに行こうとしたり、そのエリゼ夫人が匿名で書いたという伝説の書(※実はBL小説)を読んでいるところをノックスに見られたので、ノックスにどこへ行くとツッコまれたり、アシアスに、奥様は禁書を買いに行こうとしていたのですと告げ口されるのだが。
ノックスは、前のライスル侯爵夫人(イグレイン)との会話、アシアスとイグレインの関係が引っ掛かっているのか、オルテーズに「フェルア領主がアシアスでなかったらフェルアに来ましたか」と女主人に対して随分厚かましい問いをしている。オルテーズはやはり悠然と「アシアスと結婚していなかったら皇太子妃になっていた」とだけ答える。
また、改めてフェルアの近衛騎士団の紅一点、ジュルスらを従えて買い物に行けば雨に降られてオルテーズだけ風邪をひいて寝込む。アシアスが看病するが、特にこれといった事件はない。見舞ったジュルスが花と自分の大事な本を持参する。
イグレインとオルテーズがちくちくとやり合う。ジュルスは「オルテーズはアシアスがあなたに求婚したことは知ってる。だからつまらない冗談はやめて、イグレイン」と釘を刺した。
アシアスはオルテーズの愛読書(BL小説)を読んでビックリ。『アシアスは新しい世界を知りました』強いて言うならこれが一番大きなエピソードだったかな(笑)。

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2017年2月 4日 (土)

ドラマ感想: #精霊の守り人悲しき破壊神 第2シーズン第3回「#光の力」

今回は、役者と役のハマり具合について色々感じるところがあった。そして原作のイメージ、いやそれ以上に今この現在の私達の世相との風刺的側面とについて。
壇蜜の妖しさは、カルトな母親に意外にピッタリで、そんな母親に支配されている娘の悲劇に説得力が十二分にある。逆にディーン・フジオカのイーハンとその壇蜜のトリーシアに付き合いがあったというのはどうもディーンに説得力感じないんだよなあ。しかし、ロタ国内の南北対立は、近現代世界の政治経済構図としても十分リアリティがあった。しかもタル人の一掃という発言が出た時には、まさに今この時のトランプ米大統領の出現でシャレ=風刺を現実が追尾していることに改めて戦慄する。
しかも対照的に、相変わらずのヨゴ国帝のエキセントリックで己のカリスマにすがるような古臭い政策を描いて、古い聖人君主国家の滅びと強権主義国家の進出を予感させる。
ミクロな構図の方では、渡辺えりのマーサの説得力が並みじゃない。あれは役にはまっているというよりは、渡辺えりというキャラそのものだ。彼女が素で「反戦」「命の平等」を訴えている発言を観たことがあるが、本当に感動した。
最後にシハナがようやく牙をむいた、これが単なる凶暴な牙ではなく、国の万民の安寧という大局観に基づく冷徹さであるように描かれることを期待したい。

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