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2017年3月11日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170311その2)

Tsukigaugokuoto7「달이 움직이는 소리(月が動く音)」第7巻で完結。(ソウル文化社)。6巻の記事はこちら。ユン・チウン(윤지운)作。
※偶々フォロー中のツイッターのこういうツイートに出くわした↓。

※この漫画と作者ユン・チウンの諸作品は、私達が韓国や朝鮮半島の歴史や文化、言語を勉強し始めた頃のステロタイプな朝鮮・韓国人固有のイメージから変化した、現代人が共有する、孤独やアイデンティティの問題を繰り返し描いている。
ヒロインのサンホ(산호)は、先にもめたパク・ヘリ(박해리、サンホの親友)と再会し、仲直りはするが、ヘリが発言にいちいち躊躇、サンホに気を遣う様子に、以前とは異なる距離が出来たことを痛感した。
年末年始を上海で仕事をしている母のところで過ごすサンホだが母とも距離を感じるようになっていた。
こうした状況でサンホは、タオン(태온)ではなく、改めてレオ(=레오、タオンの別人格)に対する気持ちを自覚して、レオに再会し、気持ちを打ち明けるのだが、これに無意識に身の危険を感じたか?タオンの意識が目覚めてしまう。そして以降、レオの意識が目覚めなくなってしまった。
レオが消滅したのか次の瞬間目覚めるのか予想もつかない日々に疲れたタオンは、大学を退学し、アメリカで暮らしているという兄の所へ行くと言ってサンホと別れることになる。
長いエピローグが始まる。
サンホは、いつレオが現れてもいいように、スマホにレオへ伝えたいことを随時記録し始めた。大学内ではこれまでのような無理、無難な友達付合いを止め、独りで過ごすことに慣れた。(以下『』でサンホのモノローグを拙訳)
『世間と私のつながりが完全に途絶えた場所、レオは確かにこういう所にいたんだわ』
※そして、漫画に新しい表現が挿入される、サンホの視界が色を、陰影を失う、サンホは直感する、ここで色を持つ人を探せばそれがレオだと。だがそれは白日夢のように一瞬のこと。
やがて、自分の意見を相手の顔色をうかがわずに言えるようになる自分に気づいた。
夏休みになるとサンホはアルバイト先で初めて、自分から友達になりたいと思う女性と出会った。
『レオ、友達になりたい人に会ったわ、(中略)あなたにまた会えた時、たくさんの人とたくさんのことを共にする人になっていたい。そうすれば(略)あなたはただ嬉しくて楽しくて笑って喜んでいられるわ。だからあなたがいる場所でもう少し待っていて。あなたにまた会える準備ができたら、どこだろうと私はきっとあなたを見つけられるわ。』完。
※このエピローグのタイトルが「月の影の中で」、本書名「月が動く音」とは、陰に隠れるように生きていたサンホのアイデンティティの目覚めのことだったのかもしれない。
※作者の後書きマンガによると、作者自身、大学生時代、ほとんど独りで行動していた。なのに学科試験当日、開始十分前に教室に現れた作者に対し、同期生達が寄ってたかって親身になって大急ぎで試験対策資料を見せてくれたり重点ポイントを聴かせてくれたという体験をしたそうだ。人は己に何の利益がなくても誰かを心配し助けてくれるものだ、という思い出をくれた彼らに感謝と締めくくっている。

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