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2017年6月18日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170618)

Mumyouki6「無明記(무명기)」第6巻。윤지운(ユン・チウン)作。大元CI。5巻の記事はこちら
절 (=チョル=絶)先生と呼ばれる医師。身の回りの世話をしている侍女は풍원(プンウォン)漢字は、風園または豊園。先生の昔馴染らしい男、無盡(ムジン) 三人を中心とした中華圏時代劇奇談集。いよいよチョル先生の出生のエピソード。そして人の記憶と罪と罰の関係についての考察は続いていた。
ある館で人の姿になった狐女と人間の男の間に子が生まれようとした時、詳細は明かされないが、男の父には嫁が狐であることはバレており、生まれてくる子供を殺せと息子に命じる、これを知った女は、逃げ出し、仙界を彷徨い子を産み落とすが、常軌を逸脱し自殺を図る。これが以前にも登場した蛇女、파조(=パジョ=破阻、蛟(ミズチ)=「교」とも言う)に助けられ一命をとりとめ、子供はパジョの元で育てられ、記憶を失った母の世話をしながら暮らす。これがチョル先生だ。
一切の記憶を失ったかのように見えながら、時に苦悶し、自殺を図る母親の苦悩を見、時にパジョを訪ねる人間の医師に医術を教わりながら成長するチョルは、つらい記憶が曖昧に残されるから苦悩する、ならば完全に記憶を消せばよいのではないか、という思いに至る・・・
というところで、回想場面が終わり、ムジンとの対話に戻る。※第5巻のエピソード、チョルが、人間がその肝を食えば完全に記憶を失うという異界の生物「온(オン)」に執着していた理由を描いていたのだ。
そこでまた、ムジンが厳しく問いかける。人には、好悪様々な記憶があり、相互に絡み合って生きている。それらを一切消したり、都合に応じて残したり消したり、できたとしても、果たして正常でいられるのか、と。
次のエピソードは、チョル先生の古馴染の老婦人とムジンとの会話。老婦人はムジンに、これまた自分の素性を回想する。
婦人は元々、ある裕福な家の娘の飼っていたインコだったというのだ。一心同体のように娘に愛され、その独白を聴き続けていたインコは、娘が嫁に行くというとき、いかなる奇跡か、娘と瓜二つの人間の姿に化身した。そして娘を殺して成り代わったというのだ。しかし嫁入り後、己のした罪にようやく後悔し、自責の念に駆られ、夫に頼んで実家に戻る。
※古典奇談に材をとりながら、ここまで、作者は繰り返し、個人のアイデンティティについて問題意識を深め、考察し描いてきている。下手な作家が書いたら小難しい説教集に過ぎなかったものが、構図、コマ割り、セリフ、といったストーリー漫画のテクニックに卓越した作者の手にかかれば読者を捉えて離さない。

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