« #韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ:(20180219) | トップページ | #韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20180324) »

2018年3月10日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ:(20180310)

Simuchon8「심청(「沈清」=シムチョン)」第8巻。イ・ソヨン(이소영)作。タイトルは、韓国では誰でも知ってる儒教道徳説話「沈清伝」の主人公の名前。親孝行娘の代名詞。内容は日本語でも直ぐ調べられる。7巻の記事はこちら
複雑な、海を司る龍王「達」とその娘達と人間の愛憎関係が、推理で解かれ、あるいは告白され、明らかとなって来る。
王宮内では、シムチョンは龍の鱗を大皇太后に提出して、これで王妃は決まりかと思ったら、王妃候補オ・ハヨンが、龍の鱗は自分が見つけたのをシムチョンが強奪したと訴えてきた。
シムチョンは弁明すると匿っているイアンのこともすっかり話さねばならないので、これに黙して語らず。これにより、オ・ハヨンが皇太后から真の勝者と認められ、シムチョンは幽閉されてしまう。
そのシムチョンの前に、西海龍王が現れ「ヘユン」は、イアンに憑依したのではなく、海の神々の代表東海龍王の娘、ソルが人間の魂(イアン)と神の魂(ヘユン)の二つを一つの体に作った存在だと語る。
ソルは、かつて西海龍王と愛しあったが、龍王と朝鮮王朝の盟約(東海龍王の娘=ソルと李朝国王の婚姻)を優先した西海龍王と東海龍王を憎悪し出奔した。
ここまでの展開で、龍王の娘、宮中の巫女「シア」は、ソルは「堕落の花」の種を宮中の人々に植え付けただけでなく、オ・ハヨンを「破壊の呪符」として使い、自分自身では侵入できなかった王宮の結界を弱体化、無力化しているのだと推理した。
しかし、既に結界は破られ、大皇太后とシムチョンが謎の昏睡状態に陥った。これも既に宮中に侵入可能となったソルがやったことらしい(シムチョンの方はまだ何かの伏線かもしれない)。
これに加えて、シアの姿に変身したソルは、李朝国王とオ・ハヨンの婚礼の儀場に現れ、用済みになった彼女を殺害してしまう。
眠るシムチョンは夢の中で「盟約」のいきさつを幻視する。かつて堕落の種を宿し、花を咲かせてしまった北海龍王が、海を荒らし続け、人間を不幸にしている様を見かねた、北海龍王の娘が、父を火炉に封じ込め、さらにこれを二つに分け、片方を東海龍王に、片方を李朝国王に守らせ、加えて自らが国王の妃となることで海を司る龍王と人間の王双方に力の均衡を図る盟約を定めたのだった。
そして目覚めたシムチョンに国王は、と続く。
※西海竜王はシムチョンに「お前の真の王はヘユンかイアンか」と問うた。シアはシムチョンこそ王妃となる運命の人と繰り返し説き、ソルは運命に復讐を誓う。シムチョンは私は王妃になりたいのか?真の目的はあくまで父を探し出すことだと自問自答する。主要な登場人物がシムチョンの「運命」を問い直すことで物語は収束、求心を維持しているようだ。そして振り返れば作者は本作について最初に「シムチョンに『自由』を与えたい」と抱負を記していた。運命と自由を巡る物語の今後に期待。

|

« #韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ:(20180219) | トップページ | #韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20180324) »

韓国の漫画・純情漫画(순정만화=韓国の少女漫画)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/174938/66459723

この記事へのトラックバック一覧です: #韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ:(20180310):

« #韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ:(20180219) | トップページ | #韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20180324) »