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2018年6月

2018年6月30日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20180630)

Mumyouki9無明記(무명기)」第9巻。윤지운(ユン・チウン)作。大元CI。8巻の記事はこちら。절 (=チョル=絶)先生と呼ばれる医師。身の回りの世話をしている侍女は풍원(プンウォン)漢字は、風園または豊園。先生の昔馴染らしい男、無盡(ムジン) 三人を中心とした中華圏時代劇奇談集。
チョル先生とムジンの回想記が続く。中央アジアと思しき地で戦が始まり、ムジンは頭角を現しつつある若い武将、チョル先生も軍医として同行し、戦に明け暮れ、野営地での兵士の治療に血生臭い、張り詰めた日々を生き抜いている。
※セリフがかなり難しくて、実際の歴史に基づいた描写か、全くのフィクションか私の読解力ではわからない。
そんな野営地のゲルの中で治療を受けて過ごす夜という舞台で、チョル先生を相手にさらにムジンの回想が始まった。今度はムジンの生まれる前、ムジンの両親の若き日のエピソードが始まり、ムジン兄弟の少年時代のエピソードが続く。ムジンの父も母も才知に長けた人物だったが、それ故に生き方が激しく対立、不仲になっていった。その状況を目の当たりにしながら成長していく兄弟は、孤立した母が合法的に家を出て、故郷へ帰還させてやれる手段を講じる為に立身出世を求め、文武に励んでいく。
※この辺りの各キャラのセリフがかなり(私には)難しく、正確な把握がまだできていない。
※今巻の作者の後書き漫画は、取材中に知った、中央アジアでの中世の戦時、飢餓を防ぐ方法として兵馬の血を抜いて飲み、あるいは遊牧民の羊の臓物を生で食って栄養を補完したという歴史を若干引き気味に紹介している。あるいはモンゴル馬は体が小さくて足が太くてあまりかっこよくないという印象を描いている。

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2018年6月17日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20180617)

Nabi24「Nabi」24巻。김연주(キム・ヨンジュ)。大元CI。23巻の記事はこちら。長い連載が遂に完結。私が韓国純情漫画のファンタジージャンルの最高峰に位置付けている、「脱世俗」「超然たる少女世界」そんなフレーズが似合う?シンプルで抽象から日常的コミカルまで、研ぎ澄まされたタッチのキム・ヨンジュの世界を堪能した。
ハリムと、眠り続けるソン・ソリュウの元へ、ホン・ハヨン=ミョウウンとリュウサンが訪ねてきた。ハヨン=ミョウウンがソリュウの願いをかなえるために、とはいってもミョウウンにしてもどうすればいいのかよく分からないようだ。そしてしばらく山中の庵で4人で暮らすのだが、その間にも、朝目覚めると、世界が少しずつ変化している、ことが繰り返されている。
そして遂に、ソリュウが目覚めると、そこにはミョウウン、リュウサン、ハリムもいるが逃亡してきた山中ではない。またソリュウは眠り、また目覚める。4人はそれぞれの場所で暮らしているが、世界は平和で穏やかな日々へと変化していく。
ソリュウの独白「私にとって予知は旅なのだ」(長いエピローグとモノローグが続く)今度はミョウウンが「ソリュウ、私はあなたを探し続ける。(中略)私とあなたが出会う世界へ」
※ソリュウは長い苦悶の果てに、世界を変えるとか救うとかいう意識とは別次元の境地へと悟りを開いた、といったところか。ミョウウンの存在は、ソリュウにとっての絶対的な他者、ハナ、ハリム、リュウサンは・・・とまあ解釈は色々、可能だろうが今は余韻に浸ろう。
まだ「フェルア物語」は連載中だし、キム・ヨンジュは今後もまだまだ傑作、佳作をものしていくだろう。

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2018年6月 9日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20180609)

Yoruwokakerusonbi19「밤을 걷는 선비」(夜を駆けるソンビ)」19巻(ソウル文化社)。原作조주희(チョ・ジュイ)。作画担当は한승희(ハン・スンヒ)。18巻の記事はこちら
※先ず相も変わらず、のお断わりですが(これも今回と次巻を残すのみのようだ)邦題は「夜を歩く士(ソンビ)」が通用していますが、私のこだわりで「駆ける」で最後まで通します。これまたいつもの前口上ですが、ゾンビではない、日本では士大夫ともいう、在野の地主で教養人、人格者でもあり、名士とか名家の旦那をさす。
決戦前日の夜、バンパイアのソンビ、キム・ソンヨルとヒロイン、ヤンソンは一夜を共にし、決選当日の朝を迎えた。
バンパイアとなった妓女、スウヒャンも明らかに死に装束の白衣で、ヤンソンと別れたソンヨルの前に現れた。※このスウヒャンの美しさ、作画のハン・スンヒの妖艶なタッチが哀しいまでに「女」であることが表現されている。
ソンヨルと別れたヤンソンは、行幸の名目で移動中の王族の行列に出くわし、王子を護送中の、以前から出てる虎狩人か護衛兵か隠密かよく分からない人につかまり、王子と一緒に無理やり清国に向かわされそうになるのだが、王子とヤンソンの説得に折れて三人で宮廷に引き返す。だが、ヤンソンは自分にやることはまだ残っていると、単身、宮廷地下室に通じるパンパイア、キィの隠れ家に向かう。そこでキィと対面する、ヤンソンに襲い掛かるキィ・・・。
そして地上に場面は移り、日食開始と共に、遂にキィが現れ、宮廷武官達の凄絶な決戦が始まった。
一方、スウヒャンはソンヨルに告げる「ヤンソンは、宮廷にいます」。
キィに襲い掛かるソンヨル、二人の対決が始まった。※ヤンソンはどうなったのか、キィは「俺が殺した。お前(ソンヨル)を本当の妖怪にするために」と嘯いているが、不明。
※原作者チョ・ジュイの後書き漫画は、ストーリーは基本、九尾の狐の話(※さらに注。韓国では妖怪の代名詞といえば九尾の狐、お化けといえばトッケビの話が圧倒的に多い)であり、そこに様々なジャンルの要素を組み込んでいったことを「残すところあと一巻です」と興奮しながら面白おかしく描いている(笑)。

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2018年6月 2日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20180602)

Aoiglass6「푸른 유리(青い瑠璃)」第6巻。오지혜(オ・チヘ)。ソウル文化社。5巻の記事はこちら
前巻で白い肌の謎の少年ミルと分かれ分かれとなった古代の楽浪の姫ソル(솔)=今の仮名は瑠璃=と靺鞨のジャマルタは大雨に逃亡を阻まれ、失意のまま隠れ続ける。楽浪の第三皇子に取り入ってソルや第一皇子の始末をつけると請け負ったチョンとその同族で旧知の関係だった村の有料者も大雨でミルやソル、ジャマルタの捜索は足止め。
しかし吊り橋から転落したミルは、重傷を負いながらも生きていた。
どこかの国の皇子(高句麗か?)謎の男ホンムンと、手練れの間者達がいかなる思惑あってかミルを助け匿っていたのだ。
一方、靺鞨のジャマルタは、元の仲間達に発見された。命令違反で処罰されようとするのを身を挺して庇うソル。二人に冷酷な言葉を浴びせながらも追手から匿う隊長と、気のいい仲間達と二人は同行することになる。
ホンムンとその部下の思惑は一枚岩ではなく、何かトラウマを抱えていてフラッシュバックするホンムンに対し、ミルの存在は後顧の憂いとなる、と警告する部下。一体彼らとミルにはどんな因縁があるのか、まだ読者には不明。そして部下はホンマンに無断でミルを解放する。
しかしミルは自ら村に戻り人に私刑されるのを望むかのように呪詛のハッタリをかます。それでも及び腰となる村人。己の存在に絶望しかかるミルだが、以前から登場してミルに助けられ、彼を慕う孤児が、彼を励ます。
※ミルとソルが分かれたことでストーリーも本格的に枝分かれ、多視点ドラマ化したようだ。未知の過酷な古代史の世界に生きる彼らの運命やいかに?、とこれからの展開が楽しみだ。

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