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2018年10月

2018年10月29日 (月)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20181029)

Simuchon10「심청(「沈清」=シムチョン)」第10巻。イ・ソヨン(이소영)作。タイトルは、韓国では誰でも知ってる儒教道徳説話「沈清伝」の主人公の名前。親孝行娘の代名詞。内容は日本語でも直ぐ調べられる。9巻の記事はこちら
9巻を受けて、龍神と人間の織り成す複雑な愛憎と復讐のドラマの謎に、シムチョンが巻き込まれ立ち向かう。
イアンが目覚めたが、意識をヘユンに乗っ取られずに頭の中でヘユンと対話することが可能になっていた。
東海龍王の判断では、ソルが宮中を侵犯している今、「門の鍵である王」とシムチョンがこちらにあるのは幸運。
イアンはこの状況に疲れ、シムチョンに一緒に逃げようと訴えるが、シムチョンは一緒に戦ってくれと願うのだった。
東海龍王は、シムチョンに謎解きを始めた。
シムチョンが蓮の花の船で訪れた「現代」はソルが「時間の欠片」で作り出した舞台で、かといって全くの幻ではなく、財閥の長男は、朝鮮国王であり、執事である女性は、宮中の侍女だった。
ソルの目的は、海と陸、人間と神の力の均衡を崩すために、龍神の力を封じて宮中に隠された「香炉」を破壊することだという。
龍族の男は如意珠の力を体現し、女は如意珠の力で、各自の異なる能力を発現させる。
さらにシムチョンには「北海龍王」の娘、「ヘファ」の魂が転生しているというのだ。そして堕落の花の根源はこの北海龍王の如意珠であり、これを砕けるのシムチョンだけ。そうなれば堕落の花の力を消滅できる。だが如意珠を砕けば北海龍王の死を意味する、故にヘファはこれをできず北海龍王は堕落の花に憑りつかれたままでいる。
シアはシムチョンとイアンを北海龍王の元へ送り込む。
一方ソルは、「香炉」を守る「水鏡」の場所を見つけ、これを破壊した、だがシムチョンは同時にヘファの悲しみを幻視しつつも北海龍王の黒く染まった如意珠を入手した。
シムチョンは東海龍王から受けた西海龍王の如意珠の欠片の力で、北海龍王の如意珠を「浄化」した。この浄化の力こそシムチョンがヘファの転生である証であるという。
次は、宮中の「香炉」をソルから守ること。シムチョンは遂に王に謁見する。
ソルは、シムチョンと王の初夜に、王より先にシムチョンの元にイアン=ヘユンを差し向ける。そこにはあの侍女が現れる。彼女の正体はソルの妹であり、その力でイアン=ヘユンの中の半神半人の如意珠とシムチョンの額に埋め込まれていた東海龍王の如意珠の欠片を取り出したのだ。さらにソルはその二つを融合させて一つの如意珠を作り出した。この如意珠の力で、イアン=ヘユンを操り、「香炉」の場所へ導かせ、封印を解く「門の鍵」にしようとした。
しかしこの瞬間を待っていた東海龍王はシムチョンとイアン=ヘユンを空間跳躍させた。
※ややこしいけれども、ソルにわざと如意珠をくれてやる代わりにイアン=ヘユンを奪取する、スリリングな攻防が展開している訳だ。
シアはシムチョンに国王の堕落の花を浄化させることを命じた。
シムチョンはこれに成功するが、目覚めた国王は、西海龍王そっくりで、東海龍王から見れば「龍神として目覚めた王は、宮廷を守るために立つ。ソル、お前は先ず自分の息子と争わねばならぬ」。ソルはこれに対抗するために、上述した如意珠の力を利用して、一面に大雷雨を轟かせ、宮廷人を殺害する。ソルから見れば、「龍王の如意珠の力で起こした豪雨は龍王が生きている限り止めることは出来ぬ。しかし龍神として目覚めた時から良い記憶がない宮廷を国王が守ると思うか。シムチョン、お前は怪物を目覚めさせたのだ」と。
この混乱に乗じ西海龍王の侍女がソルの腕から指輪の形にした「時間の欠片」を奪取した。これでソルは時空跳躍ができない。
この「時間の欠片」はシムチョンの元に跳んできた。
ソルの前に現れた国王はソルに「雨を止めよ」と。ソルの妹は言う「雨を止めるためには如意珠を破壊せねばなりません。しかし半分といえど東海龍王の如意珠は東海龍王が生きている限り破壊することはできません。しかし、殺すことも容易くはありません」
※さて、極めてややこしくなったので私自身がストーリーを整理するためにずらずら書き記したが本当にややこしい(笑)。雨の原因となっている龍の如意珠は、イアン=ヘユンの半神半人の如意珠と、東海龍王の如意珠の欠片を合わせたもの、ソルにしてみれば、人間の国が水没し、自分の子供二人と東海龍王が殺し合い、全て滅してしまえという運命全てに対する復讐か?。時間の欠片を入手したシムチョンに策はあるか?。匿われたイアン=ヘユンの運命は?。

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2018年10月13日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20181013)

Concours10「더 콩쿠르 the concours (ザ・コンクール)」10巻。정설화(チョン・ソルファ)作。ソウル文化社。9巻の記事はこちら
フランス仕込みの新鋭の韓国青春漫画。
仕切り直しコンクールのオーケストラとの共演を前に主人公の高校生안호경(アン・ホギョン)の親友にしてコンクールのライバル、성의주(ソン・ウィジュ)は腕のあちこちに痛み止めの注射を医師にしてもらっていた。一見表情変化のないクールな母親は、このコンクールにこだわる息子の真意をつかみかねていた。
そしてコンクール、オーケストラとの共演が始まった。天才肌のバイオリニスト達が各人各様の表情を見せる。
コンクールを辞退したダンカン・オーヘイは、正式にプロデューサーとして進行管理活動をする。
先ず天才少年ベン・クレイは経験したことのないプレッシャーに敗れた。対照的にホギョンは、直前までの緊張が、いよいよ本番となると、スタジオ練習の代わりに利用したトンネル内の練習を想起してオーケストラと夢中で共演し天才性を発揮する。この試験はホールに観客を入れて公開されたが、ホギョンの父母兄姉達も招待された。何の専門教育を受けたこともないホギョンの見たこともない晴れ姿に、父母は涙し、読者のこちらももらい泣きだ。
次の米国女性ドナ・レボはロックでもやりそうな挑発的な衣装で現れる。同時にウィジュは控室に入るが、さらにその一方で、ホギョンに、辞退したリサ・ノビアの関係者だったバイオリンのコレクターが接触、バイオリンの製作者を確認したいだけだといって、立ち話でホギョンのバイオリン(バイオリン工房のイ・ヒャンギから借りている)の記名をチラ見して「わかった」と言って立ち去った。これも何かの伏線だろうが、コンクールはまだ続く。

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2018年10月 8日 (月)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20181008)

Lady_sherlock1「レディ・シャーロック(Lady Sherlock = 레이디 셜록)」第1巻。김달(キム・タル)作。Lezhin Comics。レジンエンターテインメント社。第1巻のサブタイトルは「선홍빛 연구(鮮紅色の研究)」。
日本では主に「緋色の研究」として訳題されている作品を脚色したシャーロック・ホームズのパスティーシュ、ウェブトゥーン版(※Webtoon 韓国独特のインターネット漫画の表現形式)最新作、といったところか。
この作者、これまでも主役に女性を設定した東洋史漫画を発表しているらしい(※私は未読)。そういう点では文化的性差を挑発的に風刺する作風が持ち味のようだ。
本作では、タッチは極めて簡潔ですっとぼけているが、ホームズのみならず、レストレイド刑事、犯人も女性にして、基本はユーモラスだが、事件の因縁話は男女のシリアスなメロドラマを展開しながらも押しつけがましくないエンターテインメントに仕上がっている。
※本筋とは別に興味深いのは、時々、男性キャラ、例えばワトソン博士でもシリアスシーン、あえて例えるなら歌舞伎の「見得切り」のような、そのキャラの見せ場では、突然女性キャラに転換して描いて見せる、という表現手法をしている所だ。
※第2巻は「四つの署名」が予告されている。
※本書は初版限定で表紙カバーが2種類重なって発売された。
※このWebtoonサイト「レジンコミックス」日本向け展開も積極的なようで
https://www.lezhin.com/ko(韓国サイト)

https://www.lezhin.com/ja(日本向けサイト)があるので、日本でも詳しい人には周知のことかもしれない。(私は、インターネット漫画については無知)

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2018年10月 4日 (木)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20181004)

Rure31「RURE(루어)」31巻。서문다미(ソ・ムンダミ)。鶴山文化社(純情漫画誌「PARTY」連載中)。30巻の記事はこちら
31巻の帯も30巻に続き「パイル内戦」篇。
※この作品。設定解説、ナレーションが実にうまい、名調子。性懲りもなく私は全部拙訳して声に出して読みたいくらいだ。
全巻の、タマル王子との密約の帰路、商人チャキにシン・ミルは語る「力に目覚めると、もっと力が欲しくなるのだ」チャキは一時ミルから禍々しい気を幻視した。
一方、완・위라이(ワン・ウィライ)の神殿では、青い月の一族、ルークが自分の前世に覚醒し始めた。それは一族の伝説の始祖エクル(에클)。そして彼は大神女の正体にも何か気づいたようだ。
そんなルークの苦悩を知ってか知らずか大神女シン・ミョンファは、ヤノクに自分が直に見知った青い月の一族とルディムナの因縁を語り始める。
『青い月の一族は千年を越えてこのルディムナに生きてきても、ここはお前達の故郷ではない。(中略)千年前大災厄の時に現れた青い月。そこがそなた達の故郷だ。翅族は単純に次元を跳ぶものではなかった。次元を跳びそなた達の故郷の星をルディムナの空に引いてきたのだ。その余波でそなたの先祖達はルディムナに堕ちてきたのだ。両族の世界がともに滅亡する危機だった。ルディムナは生き残った。だが青い月は違った。そこは本当に何もなかった。』
ルキアである、ヨークナーを食ってしまい、従者二人とともに砂漠の飛行生物ルマーニャに乗って旅をしているハルのところには次々、ルキアが、自分を食え、とやってくる、それが使命だと、だがハルは、その代わりに、ルキアのルアーの力を解き放ち、自由になって自分の運命を考えろ、と突き放す。そうしたら今度は、ハルが自分を解放してくれるという噂がルキアに広まって、またルキアがやってくる。
そんな時に、以前に幻視した「空虚」が現れた。私がこうして出てこれるということは、お前が私を呼んでいるのだ。神力は消えない、交換されるだけだ。お前が精霊の力を解けば、解いた神力を、大精霊を食えば、その神力をお前は吸収している。神としてのお前は子供と同じ、ルキアは異類食だ。食べて少しずつ成長すべきところをお前は飛び越えてしまっている。苦悩するハル。
だが遂にハルは決意する『私は人だ。私が望むものは全て人の中にある。地上に行く』
そしてパイル内戦、タマル王子自ら率いる反乱軍が王宮に迫り、神殿のシン・ミルは密約通り、城門を開き、火を放つ命を下すが、王の軍が神殿に反逆者逮捕に現れた、情報が漏れていたらしい、ミルらは、神殿地下の秘密の迷路を通って脱出に成功したが、子供は何者かに拉致された。
ここで、ミルとミュールゲン国王の子供二人を拉致した張本人が現れた。北の大国ワン・ウィライの王女아수스(アスズ)姫。
※この姫はコミックス21巻に登場し、22巻では名のみ兄王子や妹姫の話題に出ていた。パイル王国にはミュールゲン王の婚約者として、神殿のトップである王国の司祭「渓谷のルキア」シン・ミルと対立中、この謀略自体は、ミュールゲン現国王の子であり、黒い翅族でもある人質をとることでワン・ウィライが、パイル国を牽制し、将来の征服が狙いであることは、22巻の話題を読者が記憶していれば推定できるように描かれている。さらに、以前に描かれたワン・ウィライの貴族の成人式、人身供儀で黒い翅は大神女によって切り落とされる筈なのに、アスズ姫は、ミルの子(繰り返すが背中に黒い翅が生えている)に自分の黒い翅を広げて見せて、打ち解けさせた。姫が言うには『一度切り落とした翅をまたつけた』と。これも今後の伏線か。
最後はチャキ。国王軍の捕縛を逃れたところにハルが現れた。『久し振りね。チャキ』

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