カテゴリー「韓国の漫画・純情漫画(순정만화=韓国の少女漫画)」の記事

2017年7月24日 (月)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170724)

Aoiglass5「푸른 유리(青い瑠璃)」第5巻。오지혜(オ・チヘ)。ソウル文化社。4巻の記事はこちら
古代の楽浪の姫ソル(솔)=今の仮名は瑠璃=を誘拐させた人物は今はこの村の役人で、一座の芸人達もまとめて拘束した上で取引を持ち掛けてきた。領主の家の葬儀の為に楽浪の第一皇子(つまりソルの兄の一人)が来ているので請願書を持って行ってくれと申し出てきた。
一方一座と行動を共にしている靺鞨のジャマルタは、別人のように話し始めた白い肌のミルから、ソルとミルの逃亡を手助けした第三皇子の女、チョンは元々信用できないことを見抜いていた上、薬の行商人ホンムンも信用できないから、何か起きた時には、ソルのことを頼まれていた。ミルはジャマルタがソルを見捨てられる男でないことも見透かしていた。
その、薬の行商人ホンムンと、少年達の頭目の男は同一人物で、赤毛の、これもまだ明かされないがどこかの支配者の皇子(上の表紙の人物)で、楽浪を巡って、裏で幾重にも策謀を巡らしていた。そして今度は上記葬儀用の葬礼品を略奪し、面目を失った王子が村で代替品の物資を兵士を使って強引に徴収するように仕向け、裏で村人の不満と憎悪を煽り、騒乱を仕掛ける。
ソルこと瑠璃は、一座を助けるというよりは、何も知らず流されていた自分を変えるため、何よりミルを助けるために、と取引を受けて、葬儀に来た神女に扮し、村に入る。
この間に、ホンムンは、ミルと瑠璃に別々に接触、心理的に揺さぶるが、両人ともホンムンを信用せず、屈しない。
この最中に、第三皇子に取り入ってソルや第一皇子の始末をつけると請け負ったチョンも単身、村に現れた。実は、ソルと取引した役人とは同族で旧知の関係だった。
母を亡くした少年と共にミルは、偶然第一皇子一行からの略奪品を見つけ、策謀に気づいてこれをさらに煽る策を講じる。
村に騒乱が始まると、呪神に扮したミルは、派手なパフォーマンスで葬礼品が見つかるように仕向け、混乱をさらに煽り、この機に乗じてジャマルタや、第一皇子と接触したソルを村から脱出させた。
村を脱出したミルにチョンが接触、秘めていた自分の気持ちをぶつけるが、ミルはこれを拒否。
第一皇子が差し向けた追手が迫ってくると、ジャマルタとソルが渡り終わった吊り橋を切断、追手を遮り、自らは川底へと転落する。
ミルは、自分の肌が白い故に人々に疎まれ、鬼子扱いされ、ソルが自分を拾って面倒を見ると召使達が姫様もいずれ呪われると噂しているのを聴いて、これを防ぐ為に、ソルや彼女と関わる他人とすら言葉を交わすことを封じていたのだった。
※動き出したヒロインのソルまたは瑠璃を巡って、他のキャラクター達も動き出し、錯綜した物語となってきた。ソルとして生きるのか瑠璃として新しい運命を開いていくのかその心理の葛藤の振れも丁寧に描き込まれている。

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2017年7月 1日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170701)

Dousenaratahon8「이왕이면  다홍(どうせならタホン)」8巻。이상은(イ・サンウン※これまでイ・サングンと記述してきたのだがこれに改めることにする)作。鶴山文化社。7巻の記事はこちら
タホンが共同経営者となった?写真館の社長に仕事の依頼、当人が芸術家気取りで生活力ゼロだがそれなりに知られているらしい、ちゃんとした大手スタジオでのポスターCMかなんかで猫の写真を撮るんだが、この猫の世話を任されたタホン、とくればコメディお約束の大騒動。猫を追い掛けてスタジオを駆けまわり、これまたお約束のように、このスタジオが、우진(ウジン)のモデルとしての仕事場の一つでもあり、ウジンの仕事仲間とも絡んで、アシスタントと間違われて仕事手伝わされたり、ドタバタの果てに、後日タホンも美容学校のウィッグのモデルとなって撮影をすることに。
※タホンは今回の騒動で初めてウジンの仕事がモデルであることを知った。実はウジンは、この仕事を辞めて公務員試験を受けるつもりでいて所属事務所の女性社長とかなりもめている。
父親は一流カメラマンのタホンだが、モデルの経験は当然なし。緊張で固くなるが、これを巧くほぐしてくれたのが、ウジンの友達でやはりモデルである차선호(チャ・ソンホ)。
ここからはラブコメのお約束。タホンとの関係を否定するウジンに、ソンホはだったら自分がタホンにアタックすると宣言。ウジンは意外に初心(うぶ)で自分の気持ちを持て余し始める。
さて、タホンが暮らす例の男所帯の家の孫達の末っ子(ウジンの母親違いの義弟)小学生の도욘(トユン)が夏休みの宿題で昆虫採集をすることになり、だったらトユンの友達も連れて山でキャンプだ、付き添いと指導はタホンに任せろ、となったら、どうして聞き付けたかソンホが同行することになり、そしたら野外活動は好きでないと公言し、実際苦手そうなウジンも同行するお約束展開。
ここでトユンの友達の一人の体調が悪くなり、ソンホが子供達を連れて一端、下山、山林の中に残されたタホンとウジンに雨が、で続く。
※ちなみに韓国では学校の長期休暇を「放学」という。冬休みと春休みもあるようだが「夏放学」と称するのはまれで、「放学」といえば「夏休み」を指すのが一般的のようだ。
※作者、イ・サンウンは、原作付きの漫画も描いてきたが、原作付きで設定や展開にひねりを効かせるより、こういうお約束のラブコメディのほうがストーリーがサクサクと展開する、職人タイプの漫画家のようだ。
※この漫画、この家の諸問題をタホンが解決したら完結という流れもあったようで(単行本だと5巻分まで)そこで、タホンが大ゴマアップで振り返った姿で終わる、まさに連載最終回的な絵があった。好評で単行本第6巻からの新展開となったのだろう。

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2017年6月29日 (木)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想番外篇『韓国スーパーロボット列伝』『韓国スーパーロボット列伝漫画篇』

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Photo_2上「韓国スーパーロボット列伝漫画篇」(2017)下「韓国スーパーロボット列伝」(2012)。『テッコンV』『スペースガンダムV』ばかりじゃない(笑)こんなにあった韓国スーパーロボットアニメーションの記録と時代・業界背景等、情報をぎっしりと網羅して2012年に刊行されたいわば「アニメーション篇」。
それから5年後の今年の新刊「漫画篇」はさらに量感ずっしり(笑)。

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2017年6月18日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170618)

Mumyouki6「無明記(무명기)」第6巻。윤지운(ユン・チウン)作。大元CI。5巻の記事はこちら
절 (=チョル=絶)先生と呼ばれる医師。身の回りの世話をしている侍女は풍원(プンウォン)漢字は、風園または豊園。先生の昔馴染らしい男、無盡(ムジン) 三人を中心とした中華圏時代劇奇談集。いよいよチョル先生の出生のエピソード。そして人の記憶と罪と罰の関係についての考察は続いていた。
ある館で人の姿になった狐女と人間の男の間に子が生まれようとした時、詳細は明かされないが、男の父には嫁が狐であることはバレており、生まれてくる子供を殺せと息子に命じる、これを知った女は、逃げ出し、仙界を彷徨い子を産み落とすが、常軌を逸脱し自殺を図る。これが以前にも登場した蛇女、파조(=パジョ=破阻、蛟(ミズチ)=「교」とも言う)に助けられ一命をとりとめ、子供はパジョの元で育てられ、記憶を失った母の世話をしながら暮らす。これがチョル先生だ。
一切の記憶を失ったかのように見えながら、時に苦悶し、自殺を図る母親の苦悩を見、時にパジョを訪ねる人間の医師に医術を教わりながら成長するチョルは、つらい記憶が曖昧に残されるから苦悩する、ならば完全に記憶を消せばよいのではないか、という思いに至る・・・
というところで、回想場面が終わり、ムジンとの対話に戻る。※第5巻のエピソード、チョルが、人間がその肝を食えば完全に記憶を失うという異界の生物「온(オン)」に執着していた理由を描いていたのだ。
そこでまた、ムジンが厳しく問いかける。人には、好悪様々な記憶があり、相互に絡み合って生きている。それらを一切消したり、都合に応じて残したり消したり、できたとしても、果たして正常でいられるのか、と。
次のエピソードは、チョル先生の古馴染の老婦人とムジンとの会話。老婦人はムジンに、これまた自分の素性を回想する。
婦人は元々、ある裕福な家の娘の飼っていたインコだったというのだ。一心同体のように娘に愛され、その独白を聴き続けていたインコは、娘が嫁に行くというとき、いかなる奇跡か、娘と瓜二つの人間の姿に化身した。そして娘を殺して成り代わったというのだ。しかし嫁入り後、己のした罪にようやく後悔し、自責の念に駆られ、夫に頼んで実家に戻る。
※古典奇談に材をとりながら、ここまで、作者は繰り返し、個人のアイデンティティについて問題意識を深め、考察し描いてきている。下手な作家が書いたら小難しい説教集に過ぎなかったものが、構図、コマ割り、セリフ、といったストーリー漫画のテクニックに卓越した作者の手にかかれば読者を捉えて離さない。

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2017年6月17日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170617その2)

Tonka2「童果祓い」第二巻。우나영(ウ・ナヨン)作。鶴山文化社。一巻の記事はこちら。※相変わらず原題「童果풀이」の「~풀이」をどう訳せば効果的かまだ分からないでいる。ご意見、ご助言を歓迎します。
ここに掲載した表紙が、美形の若い男の姿の天界の使い여곤(ヨゴン)。
※詳しいことは分からないが、神の子を産む定めとなったものを「과선」というらしい。
今回は、人間的な神の母親から「あなたが大事な神の子を身ごもったとしても、あなた自身より大切なものはない」と励まされた。あるいはこの女性、元は人間か。
その一方で胡散臭い奴が現れて、主人公열음(ヨルム)がここまでに神々から受けた贈り物を奪われてしまった。天界にいるのは神々ばかりではないらしい。妖精かどうかもわからない、天界の住人だから皆知り合いというわけでもないようだ。神の贈り物を奪って、私が神になるとうそぶいている。
次に会いに行った神は「선도성모」というこれまた、艶やかな女神で、主人公열음(ヨルム)に明確な試しを告げようとしない。自分の館に滞在させて本を与えてこれを読んで考えてみろ、と告げる。書の内容は、これまでの「과선」に関する履歴の記録。過去に大勢の女性が神の子を産む勤めを果たしてきた。皆多産な人々で人間界に帰った後も天界と親しく交流した人も、逆に失敗した人も大勢いた(具体的に失敗してどうなったかはまだ出てきていない)。あらためてヨルムは自分のような小娘にこの大役がなぜ来たのか、私にその資格があるのか真剣に考え始める。
※ヨルムは何も知らない現代っ子ではなくて、なかなか思慮深い娘だ。これが漫画のキャラクターとしては面白みがない、新人の作品としても奔放さが足りないという気がする。但し、韓国の漫画は、日本ほど一気に「つかみ」にはいかない、いわばスロースターターが多いので、これから大化けすることに期待したい。

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#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170617)

Kimuyonnjabuthikkuheyoukoso10김영자 부띠끄에 어서 오세요(キム・ヨンジャ ブティックへようこそ)10巻完結。한송이(ハン・ソンギ)作。ソウル文化社。9巻の記事はこちら
回想篇ではユソン、チンソン姉妹の母、キム・ヨンジャの葬式場面。※興味深いのは、葬儀用の韓服が白ではなく黒であること。現代では黒なのか。
お店を処分しようとするユソンに怒りをぶつけていたチンソンが、それでも「それだけ縫製に詳しいなら姉さんがお店を継いだらいい」と泣きじゃくりながら訴えた。
さて、現代に戻ると店員でユソンの恋人でもあるク・チョルスの、相変わらず偏屈な親父がお店まで乗り込んできて先ずチンソンと口論となるが、当然その後チョルスとも口論となる(笑)、その場はそれで済んだが、黙っていたユソンが、後でチョルスを諫め、後日、チョルスは自作のカバンを親父に贈った。後日親父は営業仕事で愛用しているらしい。
いよいよ大学受験、そして卒業を迎えるチンソン、その彼氏ユン・タシン、同期のスヨン。※韓国の大学受験の厳しさ、大事は日本でもよく報じられることだ。
スヨンは、チンソンに宣言する「私はチンソンとずっと友達でいたい」。※タシンよりチンソンを選んだということだ(笑)。
結果は、志望やレベルは異なるが、タシンだけが落ちたようだ。
他にお店のお客のエピソードが一篇だけあったが、これが興味深い内容。先にも番外編として書いたが、同性愛結婚を控えた女性が、
自分は、팸(※女性的な性向がより大きい女性同性愛者)か、
부치(※男性的な性向がより大きい女性同性愛者)か
の選択に悩んでいる話だ。
日本ではまだあまり使われていない英語表現のようだが、でもこれからクローズアップされる問題かもしれない。
漫画では女性カップルがお店ですてきな白いドレスとタキシードを作ってもらい、とてもよくお似合いです、とハッピーエンド。
そして、チョルスがユソンにプロポーズ。
エピローグは十年後、チンソンは、お店には戻らず、大手アパレルメーカーの企画デザイナーになってバリバリ活躍し、そんな彼女に独立系靴ブランド「ドロシー」の女性社長は常にヘッドハンティングを仕掛けている。タシンとは大学入学後にほどなく別れたようだ。スヨンとの友人関係は続いている。
ユソンとチョルス夫妻は相変わらず二人でお店を続けている。子供はいない。※そう言えば二人のエピソードには子供を巡る話は全然なかった。そういう志向はなさそうだ。
さらにおまけエピソードで、チンソンを巡っては、あのモデル青年が今はレストラン経営をしながら、そして以前にはスヨンを巡るエピソードの時に登場していたスヨンの兄、の二人が恋の鞘当てを演じている。
※ストーリーを追っかけるだけで終わってしまったが、ドラマ作りは十分読み応え、共感もあり、次回作も楽しみな作家だ。

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2017年6月 3日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170603)

Midnightpartner3「Midnight Partner」第3巻。김민희(キム・ミニ)作。Eコミックスメディア社。前回の記事はこちら
前回に『ソウルから地方都市にホラー作家の父と、母と引っ越してきた女子高校生ナウンが、この地域に現れる、人間の負の感情に寄生する黄色い鬼神達を「視る」力に目覚めて、これを退治する秘密組織の仕事をしているらしい高校の担任の先生とともに活躍する話』『ユーモアとナンセンスとグロテスクとシュールさが同じコマの中に勢ぞろいしたようなデザインに、なんともすっとぽげたキャラクターの言動。WEBTOONはどっちかというと押しが強い、濃い太いがっちりした印象の線の漫画が多いのだが、この作家は、くねくねとゆれて手がかりのないような線を描く。つかみどころがない個性派作家。』
と書いたが3巻までに登場人物も、黄色い鬼神を通して描かれる人々の心の痛みもなかなかヘビーで、取り憑かれる人々もナウンのクラスメートや、共に活躍している先生自身の時や、高校の校長先生だったり、さらに、その家族など縁者で、愛憎関係がお互いに絡み合う。そうした人々の心の傷に触れることでナウンも成長していく、という展開もなかなかに読ませるものになった。ナウンの高校卒業が一つの節目となったようで、これで或いは完結かと思ったら、好評なのかまだ続くようだ。次からはまた新しい展開が期待できそうだ。

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2017年5月18日 (木)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想番外篇 #팸 とは #부치 とは?

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2017年5月 6日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170506)

Simuchon6「심청(「沈清」=シムチョン)」第6巻。イ・ソヨン(이소영)作。タイトルは、韓国では誰でも知ってる儒教道徳説話「沈清伝」の主人公の名前。親孝行娘の代名詞。内容は日本語でも直ぐ調べられる。5巻の記事はこちら
宮廷に入ったシムチョンは、何かの中毒で高熱を発する。大事には至らなかったが、シムチョンに付いた宮女がどうも胡散臭い。そして次々に王妃候補が入ってくる。
妃選びが始まった、と思ったら、王の祖母、太皇太后まで現れて、皇太后に五名の候補から二名を絞り込むように指示し、妃選びの方法にまで介入してきたが、この太皇太后もどうも様子がおかしい。
※シムチョンともう一人の妃候補の女性もこの後の描写でどうも様子がおかしい。つまりここまで、イアンを含め、何がおかしいかというと皆、誰かに憑依されているようなのだ。誰が本当は誰なのかややこしくなってきた。
その太皇太后の出題は、王宮に代々伝わる「龍のうろこで作った甲冑」から剥がした一枚の「うろこ」を探し出せ、というものだった。王も、皇太后もあくまで言い伝えに過ぎない、と思っているのだが、シムチョンをこれを見て本物と断言し、さらにこれに触れた童子(実は国王の少年時代)を幻視する。
その夜、後宮にイアンに憑依した「ヘユン」が現れた。そして眠るシムチョンに高熱を誘発するのだがこれを宮女は傍観する。
これも王宮の巫女、実は龍王の娘「シア」が解毒して大事には至らないが、これは「ソル」の使う「堕落の花」の中毒だと診た。
実は、堕落の花はソルがかつて王妃に使い、今度はヘユンに渡したものだが、ヘユンとソルの会話によればソルがヘユンを使っている訳ではなく、そもそもシムチョンには堕落の花は効かず高熱は体の拒絶反応だというのだ。ヘユンはヘユンでシムチョンの運命を試している。
再び眠るシムチョンの前に現れるヘユンを宮女は「イアン頭領様(=日本で言えば若旦那様くらいか)」と呼ぶ。※この宮女の正体もまだよくわからない。
シアは龍王に「ヘユン」の名に心当たりはないかと問う。龍王の記憶では、かつてソルが求婚者との間で約束した子供の名が「ヘユン」だったという。
「ヘユン」は、龍王とシアが宮廷に張った結界内に侵入するためにイアンの体を使っているらしい。ヘユンが引っ込んでイアンの意識が戻るとシアに見つかり不審人物としてあっさり拘束される。さらにイアンには、掌に妙な紋章が現れた。それはかつて家の執事の女性が掌に描いたもので「詳しくは言えませんが、これは門を開ける鍵です。しかし門の主人は若旦那様ではありません」と謎めいたことを言ったことを思い出す。その執事がシムチョン付きの宮女と瓜二つ。
今度は、シアを相手に太皇太后が取り憑かれたように、失われていた?記憶を語り出す。海の神々の代表「東海龍王」と朝鮮国王の盟約の証として龍王は「海の娘達」を朝鮮国王に嫁がせようとしたが、娘の一人「ソル」は、『王妃は次の国王を産んだら用済みとなる消耗品に過ぎない、私はそうはならない』と父と対立することを選び「闇」となった、と。
次にシアは国王にイアンという男は未来から来てシムチョンに影響を持つと心理的に迫り、国王の頬に堕落の花の兆候が現れるのを見て取り、国王は、イアンの兄を幻視する。国王にもソルの堕落の花の種が植えられていたのだ。それが今、シムチョンへの想いとイアンへの嫉妬で種が根を張り始めた。そして国王の欲が大きくなってきた「シムチョンは私のものだ」と。
※ずらずらと読みにくい箇条書きをしてきたが、つまり整理しようにも、未だに謎めいた証言と幻視が錯綜し、真意か伏線かもはっきりしないので、「らしい」としか書きようがないのだ。

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2017年5月 4日 (木)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20170504その2)

Concours8「더 콩쿠르 the concours (ザ・コンクール)」8巻。정설화(チョン・ソルファ)作。ソウル文化社。7巻の記事はこちら
フランス仕込みの新鋭の韓国青春漫画の第8巻。韓国で行われる国際的なバイオリンコンクール1ヶ月合宿制による本選から外れて一冊まるごとダンカン・オーヘイの過去の話。
ダンカン・オーヘイは少年時代、父親が、在米韓国人の娘連れの女性と再婚、この母子が通う韓国人キリスト教会で、やはり韓国人の少女と出会う、教会でバイオリンを弾くチェギョンだ。ダンカンから見た彼女はバイオリンの天才で、以降青春時代をバイオリンで競うようになるが常にダンカンの前にはチェギョンがいた。しかし彼女とはライバル心や嫉妬するような差ではない、彼女には絶対かなわないと自覚していた。
二人は確かにお互いに恋していたが、二人とも、バイオリニストとしての名声を高め、公演で多忙となってなかなか会えなくなり、その間に、ダンカンはスランプ、チェギョンはストレスとなり、チェギョンの方は手首を切ってしまった。というところ迄。
※ダンカンの少年時代のロマンスを思いのままに描きたかった、というようなことが作者後記漫画に描かれている。

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