カテゴリー「韓国の漫画・純情漫画(순정만화=韓国の少女漫画)」の記事

2020年3月15日 (日)

#韓国の漫画 #韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20200315)

Tiara21「Tiara(ティアラ)」21巻。原作이윤희(イ・ユニ)。漫画카라(カラ)。ソウル文化社。20巻の記事はこちら。食事をしながら、リューン帝国皇太子サンレーは記憶をなくしたマイアにミアと仮名を付け、特に交渉もせず、それで終わりだったが、その後も食事や部屋を提供して、やがて二人は結ばれた。しかし魔法陣が再度開き、アジェンド帝国軍が現れると、これを警戒したマイアは自ら魔法陣の開いた絶壁に身を投じた。これでマイアが死んだとリューン帝国側は思っていた。
アジェンド帝国皇帝・フェイロン国王は、フェイロンに入って、フェイロン国王第一王子アーセルスと対面。アーセルスはホムンクルスを召還できなくなったとだけ打ち明け、騎士の力を失ったことは明かさなかった。皇帝は彼の保護を確約したが、その真意は不明。
リューン帝国では、18巻でも暴れた、皇帝妃、第二王子サンホの実母がまたしても動き出す気配。
ヒロイン、フェイに16巻に登場した古の神が会見を申し入れてきた、この神はリューン帝国の創成期の神々の生き残りらしい。未来の可能性の全てを見る力があるが普段から目隠しをしている。彼女がフェイに言うには、フェイは本来不幸になる未来しかなかった。そこにアジェンド帝国の神官の子、キスチェルが介入し、フェイの運命は変わった。一度死んだキスチェルや、義妹サセニア王女(セヌー)が生き返ったのもフェイの幸福の為だというのだ。ならば自分が望む限り二人は死なない、と思うフェイだが・・・。
続いてはアルメイアに逃れた女性護衛騎士クレンシア・カストリスの過去が描かれる。幼くして母親を亡くし後見人を失ったが騎士としての才能をこれまた偶然出会ったマイアに見いだされてカストリス家もアルメイア王国もを出て、アジェンド帝国の護衛騎士となった。
そして、クリスチャン・カストリスの邸宅に滞在中のフェイの妹サセニア王女(セヌー)の所に、アルメイア王国の錬金術師が自分の作ったホムンクルスを売り込んできた。性格が極めて傲慢という問題があるというが、そこに例のリューン帝国皇帝妃が差し向けた刺客が襲い掛かり、これを撃退したことで能力は認められた。少女型で名は、イプニア(이프니아)。
セヌーに刺客が差し向けられた事態を聞いた、リュ―ン帝国の、元々セヌーを拉致しかつ助けた、元王族の現暗殺者=유영(ユヨン)=通称黒王は、皇妃に食って掛かる。ここで彼は警告する「大人しくしていないと、いつあなたの親友のようになるかもしれませんよ、貴・妃・殿・下」と。※またしても新しい伏線めいたセリフが追加された。
後記解説は、アジェンド帝国皇帝の皇族家系図と皇位継承権の解説。※韓国では現実でも家系図を巡る記述の緻密さは相当なもので、私は個人的にこの手の話はいつも持て余す。だが、ここでの解説のポイントは、この物語の同帝国の次期正統皇帝継承権者は、家系としてはアーセルス、フェイロン国第二王子アキ(アーケランス)、フェイ、セヌーの4名に絞られる。しかもフェイは儀式を受けていない、アーセルスは騎士の力を喪失中、セヌーは公式にはまだ死亡したことになっている。同帝国の皇位継承にも乞ご期待と原作者自ら引きで締めている。

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2020年3月 8日 (日)

#韓国の漫画 #韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20200308)

Vampiretoshokan11「뱀파이어 도서관(=ヴァンパイア図書館 Vampire Library)」11巻。이선영(イ・ソニョン)作。鶴山文化社。9巻の記事はこちら。※10巻を飛ばしてしまったのに気が付かなかった(恥)しかし読めてしまったので(笑)記事を書いておく。
カベルの回想で、遂に最初のイブとの出会いの物語。カベルの眠る森で出会った白い髪と肌、赤い眼のイブは村人と行商をして生活していた。
イブ自身が暮らす村は場所が秘密で、そこには白い肌=アルビノの人ばかりが暮らしていた。アルビノは迷信でどこでも迫害されていたのでこうして秘密の集落を作り、ひっそりと生活していた。村長の老婆はアルビノは十回転生して、十回探しに来たものを伴侶とする運命なのだと、にっこりと笑いながら語り聞かせた。カベルとイブは愛し合うが、イヴを含めてアルビノの村人が全員惨殺された。イブは「約束よ。私を探して。愛してるわ」と言い残してカベルの腕の中で死んだ。※実はここの描写が極めて微妙で、イブの血の匂いが呼び覚ましたカベルの「突然変異の始まりだった」という一文が挿入されていて、カベルの二重人格が発現して、村人を殺した、と思わせるのだ。
舞台は現代に戻り、図書館で「二番目の美食家」リリス=LILITH=릴리트=実は彼女が殺した妹=何代目かのイブの名=とカベルの正面対決が始まった。最初はマノにもリリスの弱点が見えなかったが、彼女がいつも被っているベールを気にする仕草とマノに向ける視線で気付いた。弱点は肉体そのものではなく、白く染めた髪にコンプレックスがあったのだ。ベールをマノが取り去ったら、あっけなく意気消沈してしまった。
※残るは、リリスが帯同した司書ルイの弟と、ルイと司書オリビアのコンビのバトルだが、この弟のエピソードは10巻のチェックをする必要がありそうなので、10巻を読んで記事を書く時にする。




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2020年3月 7日 (土)

#韓国の漫画 #韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20200307)

Tiara20「Tiara(ティアラ)」20巻。原作이윤희(イ・ユニ)。漫画카라(カラ)。ソウル文化社。19巻の記事はこちら。※長いブランクを吹き飛ばすかのようにどんどん新刊が出る。既に21巻も購入済みだ。相変わらず新設定、伏線も矢継ぎ早に繰り出されるので要約に苦労する。
キスチェルが生き返った、しかも死ぬ前?には突然大人に成長していたのに、これも突然元の姿に戻った。もう離れないと誓う、ヒロイン、フェイ。その代わりキスチェルは疲労が早く睡魔に陥りやすくなった。これは彼のホムンクルス達に寄れば、長命種族フラシアンの特徴(※既出の設定で不老長命の代わりに永い眠りに入ることがある)で心配するものではないが、未来視の能力を持つ神官の場合は特性が異なるので、彼が神官の能力を無くしたのではないかと危惧している。※ここで読者はフェイの妹セヌーが生き返ると、王位継承者の儀式の代償として無くした筈の感情を取り戻していたことを想起することになる。これらは同一の伏線なのか。
一方アルメイアに逃れた女性護衛騎士クレンシア・カストリスとフェイの妹サセニア王女(セヌー)。詳細は不明だがアルメイア公王がセヌーの(遺伝子的には?)父親であることは本当らしい。だが公王は幼いころからセヌーを政略の道具としか考えていないので、これを嫌ってあの「엘세스 마이아(エルセス・マイア)」が衛星都市キフレンの王女、アジェンド帝国・オレン王国女王ではなく「王女の頃」に連れ出した回想が描かれる。今も同様なアルメイア公王を警戒しセヌーとクレンシアは、公王と取引し、クリスチャン・カストリスの仲介で当面、彼の邸宅に滞在することになった。
そして、リューン帝国皇太子サンレーはフェイの銀髪と額のリューン一族の紋様は同族の能力「真実を視る目」だと説明する。今まで度々フェイが幻視した光景は、その力の意図せざる現れだった。だが意識を集中する訓練を積めば意図的に可能になるという。当然のように早速フェイはこれを試みる。対象は「フェイロン国第二王子アキ(アーケランス)の今」だ。そしてフェイは今のアキを視て「もう一度フェイに会って、その笑顔を視たい」という言葉を聴いた。さらに、アキの方からも短時間だが彼を見つめるフェイが見え、そして抱きあえた。
さらに遂にアジェンド帝国皇帝?・フェイロン国王が初登場。やはり青年の姿。マイア女王とフェイロン国王第一王子アーセルスの不審な動きにフェイロンに行くと宣言。
ようやく、サンレーがフェイに、マイアについての回想を始める。リューンとアジェンドの戦争中、しかもリューン側の領域で魔法陣が消滅しかかっている状態にも関わらず、マイア独りを相手にアジェンドの暗殺部隊が闘争をしているという異常な場面を目撃した、サンレー一行。暗殺者を全滅させたマイアーを拘束すると既に彼女は記憶喪失状態だった。しかし、その身体能力と傍若無人な性格はそのままで直ぐ拘束を破りリューン帝国王宮内に潜伏して、第二王子サンホの食事を盗み食いするという(笑)騒ぎを起こし続けた。そこでサンレーは食卓を餌に(笑)マイアと会談を試みる、というところで続く。
※恒例の後記解説は、リューン帝国王族の真実を視る目について、と制御できない自然発生と消滅をする魔法陣について。


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2020年3月 1日 (日)

#韓国の漫画 #韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20200301)

Mumyouki13Mumyouki12「無明記(무명기)」第12巻、13巻。윤지운(ユン・チウン)作。大元CI。11巻の記事はこちら。昨年2019年の春に出た12巻の感想記事を書くのを忘れていた。
절 (=チョル=絶)先生と呼ばれる医師。身の回りの世話をしている侍女は풍원(プンウォン)漢字は、風園または豊園。先生の昔馴染、無盡(ムジン) 三人を中心とした中華圏時代劇奇談集。
※チョル先生とムジンの回想篇、なかでもムジン兄弟の亡父の妾を巡るエピソードがまだまだ続く。
この女性を巡って、ムジン兄弟のみならず彼女の侍女、下男、さらにムジン兄弟の上司、王等を巻き込んで葛藤が広まった。どうやら彼女はムジン兄弟にも復讐しているかのようだ。上司や王に彼女の存在がばれ、つまり亡父の妾を隠していた兄弟は、その罪で別々の地に左遷されることになったが、これを知ったチョルは激怒し、王の邸の門前に己の血で漢詩で抗議文を書いて、ムジンをさらって、彼らの目の届かないところに逃亡した、というところでようやく、回想場面は終わったが、逃亡後の詳細はまだ描かれていない。
話が戻ったのは7巻、強盗に襲われ、殺戮の後、プンウォンは無事、チョル先生も血まみれだがほぼ無傷、ムジンだけが錯乱し、失神、相当衰弱して寝込んだ。で一先ず、このエピソードも終わり。
次につながる幕間劇のようなエピソードが続く。
先ず木の精霊とムジンの対話。
さらにチョル先生が以前暮らしていた虚の世界の파조(=パジョ=破阻、蛟(ミズチ)=「교」とも言う)のところに行くと、半身が醜くなった女性がいて、これが先のエピソードのムジン兄弟の亡父の妾なのだ。どうやら彼女はただの人間ではなかったようで、あれからチョル先生が彼女をこちらに連れてきたようだが、これも伏線か、詳細はまだ描かれない。しかし今でも、亡き夫のことが所謂フラッシュバックで思い出されて苦しんでいる。
そして次の、ある百姓夫婦の、妻の方が日増しに記憶をなくしていく苦悩。※原因は不明で続くのかもわからないが、チョル先生は、以前に母の苦しみを取り除くために記憶を完全に消そうとして異界の生物、オンの肝の取得に執着した自分の行為、そして先の謎の女性のフラッシュバックの苦悩と合わせて、人間の記憶とは何かに思い悩むのだった。
新しいエピソードは、横暴な地方官吏に囲われた新妻。さらわれた夜から月経が始まったのを機に、彼女に同情した官吏の邸の従僕、村人らの協力で毎日豚の血を集めて病で下血が続くと見せかけ、遠くの村の医者チョル先生が呼ばれる。彼女を助け出し、夫と共に逃がしてくれと懇願される。
あえて妻に対し、夫が貴女を裏切っているかもしれない、とムジンが問えば貴方は夫を知らないと怒る妻。とりあえずムジンが調べに行くと夫は官吏に酷い目に遭わされ、臥せっていた。これを聴いた妻は官吏を殺してでも逃げると息巻く。そんな彼女にムジンは簪を首筋に刺して殺す方法を教えるのだった。憤るチョル先生にムジンは決めるのは彼女だと動じない。
そして夜、陸路では逃げ切れないので河を渡る小舟を調達して夫を連れ出して待つチョルとムジンの前に、官吏を殺して血まみれで妻が現れた。だが、ここでもムジンが村人から聴いた話で河には素人には危険な流れがある、と警告するのだが、妻は私達夫婦は婚姻した時から生死は一緒と誓ったと臆しない。とここまで。
※後書き漫画では、いつものように元ネタも紹介されているのだが、やはり無学な私には出典内容がよく分からない。

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2020年2月22日 (土)

#韓国の漫画 #韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20200222)

Lovelyugly5 「러블리 어글리(Lovely Ugly)」5巻。이시영(イ・シヨン)作。大元CI。4巻の記事はここ
※これまでの「売り」であったルナの視点が可視化する「人物相関図」自体は最後の方に一寸しか出てこないが今回、ナモンの台詞でこれを「マインドマップ」と明確に呼称した。
※なるほどこの単語「マインドマップ」で一般的に検索できるのね。
引き続きヒロイン、イ・ルナとその彼氏シ・ナモン(5巻の表紙の二人)はいちゃつくが、それと関係なく、オールとソントのドラマが続く。同じ芸能アイドル事務所の後輩が万年練習生のオールを馬鹿にするのに腹を立てたソントがこの後輩チェヒョンに暴力をふるった映像がネットに流れ、アイドルグループメンバーの一人としてのデビューが危うくなった。これに責任を感じたオールが失踪。
これに困ったソントは、ルナとナモンに助けを求めた。するとルナとナモンがスマホで一言問合せを呼びかけたらすぐにリアクションがあり、三人で早速、赴いた先は何のことはない。オールの故郷の実家。オールの母と叔母が姉妹で興信所を経営していたのだ。
優しい、良い子のオールがあんなにショックを受けて帰ってきたのは、あなたの所為かといきなりソントを責めるオールの母だが、ここでようやくルナの出番、お二人(ソントと母)のオーバーアクションがかえってオールを困らせる。オール兄さんはもっと自尊心のある人ですよ、心配ない、と。そして姿を見せたオールとソントは泣きながら抱き合うのだった。
※4巻のオールとソントのドラマとナモンの失言であるいは路線変更か主役交代か、とも思ったが結果としてルナがソントとオールの恋を巧く取り持った、ということだったようだ。

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2020年2月11日 (火)

#韓国の漫画 #韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20200211)

Ferua13 「펠루아 이야기 a Tale of Felluah (フェルア物語)」13巻。김연주(キム・ヨンジュ)。鶴山文化社。12巻の記事はこちら
12巻に引き続き、オルテーズの実母が子供はまだかとプレッシャーをかけ、オルテーズの妹マリナがかき回す(笑)。さらにファノ侯爵とかいうアシアスの友人もやってくる(※近隣の領の公主だったかな、例によってどこで出てきたか私には記憶がない)。※どうやらアシアスの誕生日だということで皆お祝いを口実に集まってきたらしい。
オルテーズの母、つまりテサ侯爵夫人は、親衛隊のノックスに関心を示す。マリナを通じて、オルテーズがまだテサ領にいた頃のエピソードを思い出したのだ。7巻 以来のノックスとオルテーズの過去の因縁。馬上試合の競技会で行きずりの騎士が参加、これに勝利し記念品の花冠をその場でオルテーズに贈った。その騎士こそノックスだったのだ。内心、二人の関係に緊張するテサ侯爵夫人だが、彼女のモノローグ「何があろうと私はあなたの味方よ、オルテーズ」
一方マリナは子供はどうしたらできるの?と問うたり、「アシアスが誕生日プレゼントに欲しいものは、櫛(くし)よ」と何故か発したり。
それを真に受けた親衛隊のジュルズが櫛を誕生日プレゼントとして贈りアシアスの怒りを買い。※ジュルズには双子のノックス以外に何人も兄達がいることが今回分かった。明けて、マリナがアシアスに櫛を持ってくるが、これはアシアスの部屋から持ってきた、姉のものだというのだが、オルテーズがやってきてまた何故か、かっとなってその櫛を投げ捨てたらこれがジュルズの頭上に落下、というドタバタを展開。
しかもその後、ジュルズによるとこの櫛は、作中にもう何度も出てくる人気ロマンス小説「ユディットとチギスムント」初版限定レアグッズで、天から飛んできた、と大はしゃぎ。
その間にオルテーズとアシアスがいちゃつき。ノックスは独り、何やら伏線めいた(?)行動をしたり、と。相変わらず、この作者ならではの粗筋を追うだけだとなんだかよくわからなくなるが「魅せる」描写に満ちている。

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2020年1月28日 (火)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20200128) #今の日本人に一番薦める韓国純情漫画

Sori5「대답하세요!  프라임 미니스터(お答えください!プライムミニスター=総理)」5巻。임주연(イム・チュヨン)。大元CI。4巻の記事はこちら
表紙、労働党党首、トーマス・カーディナルのこれまでの人生を描くことにほとんどが費やされている。幼くして両親を失い、祖母との不仲。孤独な少年時代。18歳になると放浪の旅に出て、地方の造船所のある港湾小都市に流れ着き、そこの老若男女との交流を通じて人心を引きつけ、結集させる、未来の政治家としての才能を開花させる。一方ほとんど出番のなかった主人公ベンジャミン・ノエルは、トーマス・カーディナルから別れ話を持ち出されたショックで独り落ち込んでいたが、秘書マリーズ・リューに明日は水曜日、PMQ(プライムミニスタークエスチョン=イギリス下院議会の党首討論。日本と違い事前通告なしの白熱討論となる)です、と発破をかけられると、一気に復活(笑)。
※それでもなおトーマス・カーディナルの人生描写が続きそうだ。最後の方ではトーマスの親族らしいが、正確なところはまだ不明な、エリン(アイリーンかな)・カーディナルが過去回想シーン風に登場した。
※若きトーマスが流れ着いた港湾造船所のある小都市で、これまでとはまた違った社会派映画風?英国趣味濃厚。そんな中でも作者の才気が冴えるのは、成り行きで総選挙に立候補することになった若きトーマスの政略。地元の労働党支持者である労働者達は、中央から派遣された労働党候補と党の方針に不満なのだが、党本部に彼らの声は届かない、すっかり諦念の空気に満ちている。そこで、トーマスは自分が立候補して当選したら、即辞退する。そうすれば再度補欠選挙が行われる、そうなれば、党本部もこの街の支持者の声を真剣に聴いて、候補者と方針も見直さざるを得なくなる、そうすることで、この街の人々に勝利を実感させるのだ、という、日本で言うなら政局をこの漫画の作者が立案したのが独創的(笑)、と私は思う。
※何が今の日本人にお薦めかって?今の醜悪と無関心、倦怠感に満ち、知性の劣化した日本政府の統治の現実と違って、この漫画の政局ドラマは理知的でリアルながら熱い、ポリティカルコレクトも理想的に描かれ、しかも愛憎のドラマも美しく、全てが活気に満ちている。


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2020年1月12日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20200112)

Tiara19「Tiara(ティアラ)」19巻。原作이윤희(イ・ユニ)。漫画카라(カラ)。ソウル文化社。18巻の記事はこちら。秘密の魔法陣にたどり着いたヒロイン、フェイ等だが魔法陣がフェイを拒絶した。そこで、フェイが残り、これに魔法陣を制御でき、フェイを愛するキスチェルは共に。女性護衛騎士クレンシア・カストリス、フェイの妹サセニア王女(セヌー)のみ脱出した。しかし脱出先はアジェンド帝国ではなくクレンシアや情報提供者クリスチャン・カストリスの母国、アルメイアだった。そこで待っていたアルメイア公王(※かな?=공왕)が言うのは「(サセニア王女を)待っていたよ、わが娘よ」これは、いったいどういう意味か。
リューン帝国に残ったフェイとキスチェルの前には、皇太子サンレー自ら現れ、フェイの額に触れると彼女の神は銀髪になり、額にリューンの一族の紋様が現れた。サンレーは言う「フェイ、私がお前の父親だ」。つまり、あの「엘세스 마이아(エルセス・マイア)アジェンド帝国・オレン王国女王、衛星都市キフレンの王女」が謎の事件で失踪中、リューン帝国内で妊娠しアジェンド帝国への帰国後、昏睡と記憶喪失中に生んだフェイの真の父だということだ。リューン帝国側ではマイアは死んだと思われていたそうだ。
ここで、キスチェルは神官の力で幻視する。リューン帝国の王女としてのフェイの姿を。以前にフェイに誓った彼女を絶対に幸せにする。これは単なる愛の表現ではなく、神官としての「契約」の力で相手の運命を変えることだった。だがその誓いが大き過ぎると契約が成就された時点でキスチェル自身が力の全て=命を消耗し永遠の眠りにつく。リューン帝国の王宮内に戻ってもフェイはショックを受けたまま、眠る?死んだ?キスチェルの傍を離れない。しかしサンレーは、アジェンド帝国の神官の子の遺体?を置いておく訳にはいかない、帰国させると決断する。
※物語の根幹ともいえる大きな伏線、フェイの出自と能力の正体が回収された、詳細はまだまだ不明だが。一方で義理の妹?セヌーの出自の謎が伏線となって発生したが。巻末は、リューン帝国の王族と古(いにしえ)の神々の関係を解説。魔法陣がフェイを拒絶したのは、リューン帝国王家の未成年者は親が禁を解かないと魔法陣を使えないからだそうだ。またカバー見返しの原作者イ・ユニ本人のコメントによると上記の台詞はかの「スターウォーズ」のあの有名台詞のパロディで最初に構想した場面だそうだ。

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2020年1月11日 (土)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20200111)

Hanagatiredo4 「花が散れども」4巻。송 하(ソン・ハ)作。大元CI。3巻の記事はこちら。4巻の表紙はヒロインのイノクの幼馴染のクムワ(発音はクマに近いと思われる=금와)。私は3巻の感想で、一方民の間でも動きがある。天体観測などの技術や知識を独自に国外から入手、学んだ人々が何かオンランの気象状況の危機を知ったらしい、と書いたが、その民の一人がクムワなのだ。彼は村の知識人から密かに状況を聞いてイノクを通じて、生き神ラアンに謁見を依頼し、これが通った。だが彼はただ「民を愛しておられますか」と問うだけだった。ラアンは当然だと答えるが。クムワの眼は?その真意は?ただ仲間たちに「最後に確かめたかった」というだけだった。
最早苦悩するのはラアンや民草だけではない、ラアンを支える六神官たちも同様だった。会議中、奇行で知られた若いウンスが明言する「皆さん、同じことを考えているでしょう。次のラアンを決める時ではないのか」と。生き神の転生者を探す(決める?)時なのか。
イノクもラアンの脇で忠誠を尽くすだけに、ラアンへの苛立ちを隠せない。自分は力になれないのか。自分に何を遠慮なさっているのか?と直接疑問をぶつける。ラアンは「人間としての『私』の身はもう終わりなのだ」と。
※私は3巻の感想の最後にも書いたが、王権神授国家の終焉が気候の変化(寒冷化のようだ)と王の神通力(その真偽や組織の腐敗云々ではなく)の明確な弱体化を通じて、社会機構の変化を促す様を群像劇としてじっくりと描くようだ。極めて地味な展開だが、私には興味深い味わいのある作品だ。

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2019年12月15日 (日)

#韓国の漫画 韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20191215)

Tigau5「이건 좀 아닌것 같아 !」5巻。한송이(ハン・ソンギ)作。ソウル文化社。原題は、訳すと「これ、ちょっとないんじゃない!」位のところか。全編カラー。4巻の記事はこちら
※お約束の前振り⇒「絵」というか見せ方そのものは普通なのだが、設定が特異なので、また書いておくが『24歳の女性、ヒョンビンは、異界の存在が見える。自らを「울(ウル)」と名乗る異形のモノ達にとって彼女は、捕食者のヒエラルキーの最上位に位置するというのだ。基本的には、日本の漫画でもよく見られる、いわゆる「霊とか異界・異形が見える体質」の女性の話だが、韓国人が描く鬼神やトッケビ(おばけ)はかなりグロテスクでエグいのが特徴で、ここで描かれる「ウル」もなかなかユニークだ。
ヒョンビンの相棒となったのは、祖先は異界の蛇で、文字通り地を這っていきる己に幻滅し、人間になりたくて、人の姿になった末裔が、ヒョンビンと出会ったら、捕食関係の気質が現れてしまった21歳の青年チ・ヨジュン。』
さて、5巻では、ヨジュンの母、大蛇のお化け?精霊?が、人間の女の姿になって現れ、二人を見て、なぜか昔話を始める。山の中で暮らす若い夫婦の愛と悲劇だったのだが、このエピソードで、謎の青年チョンスの正体が白い小鳥で傷ついていたところをこの大蛇に助けられ、大蛇の眷属となって人間の姿に成れたことが分かる。
若い夫婦の愛と悲劇を見届けた大蛇は、チョンスに二人で人間になるか、と持ち掛けた。大蛇が脱皮した後、その皮膚を自分で食わなければ徐々に力を失っていくというのだ。だが、人間を軽蔑していたチョンスは、大蛇が脱皮した皮膚を食って力を身につけた。その後もその力で他のウル達を食い続けて力を維持し続けているのだ。
話し終えた大蛇は、一時的にヨジュンに憑依して、ヒョンビンと一緒に久し振りに人間界に下り、休学の更新手続きをしに大学に行ったヒョンビンに同行した。美形のヨジュンを連れてキャンパス内を歩いたヒョンビンを巡り学生達の憶測が飛び始めたところで続く。

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