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2016年5月 9日 (月)

本感想:日本会議の研究(菅野完)扶桑社新書

思うところあり、本書を1925年生の私の親父に読ませて見た。そうしたら、約10年前に亡くなった弟(私の叔父)が晩年、日本会議に心酔して県大会が開催される度に参加していた、というのだ。あまりに日本会議を絶賛するので親父が「深入りしない方がいい」と諌めたら怒りだして叔父が翌年亡くなるまで絶縁状態になっていたというのだ。
本書でも同会議は決して強大な組織ではないと書かれているが、ポイントはこの裾野、末端の広がりと浸透振りだろう。組織の上、背後が強大な権力を掌握しているとか影で操っているとかいう話ではない。大衆のネットワークが、むしろ頼りない代表、為政者を支えているという、大衆民主主義の怖さだ。ある意味で舞台が役者を作るように、大衆がとんでもない為政者を生み出し育ててしまいかねない、という危機が今リアルに起きつつある。

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