#곽재식(カク・ジェシク)「춘향가를 가장 재미있게 듣는 법(春香歌を一番面白く聴く方法)」を読む #韓国の現代SF小説
業務連絡:次回は四月十日(水)午後一時半からです。前日までの雨は止み、快晴で気温も上がって幸いでした。今回からのテキストは「판소리 에스에프 다섯 마당(パンソリSF五話)」というSF小説アンソロジーより一篇、곽재식(カク・ジェシク)「춘향가를 가장 재미있게 듣는 법(春香歌を一番面白く聴く方法)」を読んでいきます。
外勤営業担当員のほとんどがロボットの時代。ロボットのいいところは、いくら歩き回って門前払いを食らっても、倦怠感に陥ることがないからだ。そんな時代でも、古過ぎ、入り組みすぎで整理されず、狭すぎで、インターネットで管理できず、ロボットも入っていけないような街区のある事務所の「私」の所に「イ次長」が急な仕事を持ち込んできます。『公教育からパンソリの代表的な一曲「春香(チュニャン)歌」を外してはならない』というデモがかなり大規模に教育庁前で行われている。何故そんな奇妙な抗議運動が?というテーマで各種メディアに売り込むドキュメンタリー映像を急いで作れというのです。
デモ参加者に取材してみると「没入鑑賞プログラム」で聴く「春香歌」を公教育から外してはならない。某組織がパンソリは非教育的前近代的だからと排除しようとしているのを阻止するんだ、とかいっていますが、陰謀論であてにならないし、そもそもパンソリにこだわる積極的な理由もない、という訳で要領を得ない、しかし、かえって「私」の関心をひいて取材する気になったのです。というところで後半に続きます。ここまでの展開は全くのミスリーディング、作者が読者を煙に巻いています。唯一の伏線「没入鑑賞プログラム」とは何なのか?で後半一気にSF展開と謎解きが進んで行きます。というところで次回へ。
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