#韓国の漫画 #韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20241024)※韓国漫画現役連載最長作品?
「RURE(루어)」41巻。서문다미(ソ・ムンダミ)。鶴山文化社。40巻の記事はこちら。本の帯カバーは「聖所(성소)」(篇)。40巻の続きでミュールゲンは「深淵」に転送することに成功した。※40巻の黒い翅族の実験体とは、この深淵に先に転送した者達の肉体らしい。精神は「深淵」に行ったのだが、テレパシーのような交信に成功していなかったようだ。つまり「深淵」の黒い翅族の内「聖所」にいるのは「深淵」が作り出した複製ではなく、ファイル王国の黒い翅族らしい。
ミュールゲンは、ファイル王国の黒い翅族の呪術師と交信も可能だった。
一方「聖所」を守護する黒い翅族を虐殺しながら「中心」へと進むシン・ハルの姿のタマル(傭兵時代、ハルとミルが出会った頃の仮名がクヤ)を追う、ハベク=ハル、ファイル王国のシン・ミル、「深淵」のシン・ミル、少女姿の精霊イクサイクは、タマル(クヤ)に追いついた。
「クヤ!」とシン・ハル姿のタマル(クヤ)に呼びかけるハベク=ハル。ここでタマルが立ち止まったので、黒い翅族は殺戮者の姿をようやく目視でき、その姿がシン・ハルだったので驚愕し「ルキア(※ファイル王国の大精霊の眷属)が何故こんなことを、何が望みだ!」と問うと「聖所」の「中心」を破壊すると答える。
シン・ミルの方は「主君!」と呼びかける。
だがハルの姿のタマルはファイル王国のシン・ミルに対し、ハベク=ハルのことを「(シン・ハルではなく)ハベクそのもの、ハルの影だ」と言い切る。
※ここからまたタマルとハルが次々と転換する虚構の場面での対話が続いて、読者を翻弄する。
そして場面が戻り、ハルの姿のタマルは「印章が認めたハルだろうと、ハルではない」この「深淵」のハベク=ハルは「中心」に閉じ込められた本当のハルを連れ戻す扉の「鍵」なのだ、と断言する。そして尚も「中心」に進むべく黒い翅族を虐殺するタマルをシン・ミルは止める「チャ・クン・タマルのルキアとして主君の過ちを看過できない。常に対話で道を導いてきたあなたらしくない」。
それでもハルを取り戻すために「聖所」の「中心」に向かうことしか眼中にないタマル。この状況を見た、黒い翅族はハルの姿のタマルに対して「ハル様を『中心』にご案内します」と跪いて、ようやくタマルの殺戮を止めた。
そして「中心」へと向かう一行だが、ハベク=ハルは胸中穏やかではない。タマルは自分をハルと認めてはくれない。それにハル自身も自分は自覚がないだけで本当にこの「深淵」のハベク=鍵に過ぎないのではないかと思い始めた。ハル自身が黒い翅族と分かった時点で、もうタマルの傍にいられないと決心した身だ。このまま「鍵」としてタマルの役に立って必要なら死ぬつもりだ、と改めて決意するのだった。
ついに「聖所」の「中心」に着いた。見た目は大きな墓にしか見えないと評する精霊イクサイク。それに答える「深淵」の「シン・ミル」は「あれ(※聖所の中心の建物)が本当にハルなら、ハベクの指先がふれるだけでも本当の姿を取り戻す筈だ。『深淵』が壊れるかもしれないが、自分もどうすれば身を守れるかわからない」とあっさりと言い切る。
だがそこで突然、ミュールゲンが現れ、ハベク=ハルの胸を、黒い翅を矢にして貫き、さらに翅を自在に操りハルを拘束した。そしてファイル王国の配下の黒い翅族の呪術師に呼びかける「私を戻せ!」
この時、瀕死のハベク=ハルの中からハルが目覚めた、「深淵」の「シン・ミル」の身体にも何かが始まった(※深淵のシン・ミルは元々ハルの印章の一部)。
さらに「本当にこのまま消えてしまってもいいのか?」とハルに呼びかける、小人の姿で、ミュールゲンと同じ印章を額に表した何者かが現れた。そして「深淵」が崩壊した(?)。※この小人が「深淵」を作った「空虚」なのかもしれない。
戻ってきたミュールゲンが「捕まえた。タマル遂にお前を捕まえたぞ」と快哉を挙げた。※ややこしいが事情を知らないミュールゲンは外見はタマル姿のハベク=ハルをタマルと間違えたのだ。だが、その人物の姿は?
またいきなり場面が変わり、やはりファイル王国に戻ってきて目覚めたタマル。そこにやはり戻ってきたシン・ミルが「ハベク、ハベクは?」と駆け込んでくると、タマルの姿がミュールゲンだったので、驚愕する。だが、その脇に倒れていたのはハルだった。
(また場面転換)一方本物のミュールゲンの方は自分が連れてきた者を見て「お前は誰だ?」額にミュールゲンと同じ印章があるが?。実験体には「深淵」から彼らの精神が戻ってきていた。そしてその男?は名乗る「我が名はハベク。天空城の女王ソネッティ―の嫡子にして深淵の王だ。大司祭ミュールゲン、我が民と、深淵を廻る、そなた達の苦労を称える」
※これは単純に「深淵」の鍵としてのハベクではなくてファイル王国の建国以前の、男ルアーであるハベクが現れたのか?、だが男ルアーであるハベクは、翅族のソネッティの子ではなく、夫であった、しかもハベクは生きたまま封印されている筈。
※さらに「空虚」はかつてシン・ハルに、ソネッティの子だと名乗っていた。ということはミュールゲンが捕えたハルに語りかけた小人がもし「空虚」なら、その時、何らかの方法で身体を手に入れたのか。
※なぜミュールゲンがさらった筈のハルが、タマルとミルの前に現れたのか。色々まだ不明。
モノローグは挿入される「今、真正なる主人が来た」
ここからは台詞なし絵のみで、戻ってきたタマルとシン・ミルが見守る前で、シン・ハルが目を覚ました。三人の帰還を王城の臣下達が喜ぶ(精霊イクサイクも人間の姿から精霊の姿になって戻っていた)。
※私が記述すると、わかりにくくて長ったらしいが40巻の込み入った解説的内容に比べると一気に展開し、詳しいことはまだ説明されていないが「深淵」をめぐる章が収束したのだ。
※韓国のインターネットマンガ「Webtoon(ウェブトゥーン)」全盛期の中で今だ紙媒体の韓国純情漫画雑誌「PARTY」に連載され続けている、この長期連載作品が、韓国漫画業界でどのような位置を占めているのか。今だに私にはよく分からないが、今後もその動向に(優れたSFファンタジー漫画としての内容にも)目が離せない。
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