#韓国の漫画 #韓国純情漫画( #순정만화 )感想:最近読んだ原書あれこれ(20241105) #ディズニープラス「#ジョンニョン:スター誕生」 原作
「チョンニョン」10巻完結。原作ソ・イレ(서이레)。漫画ナ・モン(나몬)。文学街(문학동네)刊。9巻の記事はこちら。今年2024年10月からディズニープラスで配信開始された韓国ドラマ「ジョンニョン」の原作ウェブトゥーン(Webtoon:韓国のインターネット漫画)2019年から連載が開始され、この第10巻が刊行され完結した。この10巻は9巻と同時刊行で奥付によると2024年9月発行となっている。
チョンニョンのファン第一号を自称していた、劇作家の娘プヨンの回想は続く。プヨンの女子校の文芸部の先輩とプヨンは「S」の関係だったが、その先輩は、プヨンの婚約者が好きになり交際を申し込んだが、彼に断られ、その腹いせに、文芸誌のコンクール作品の受賞者名をプヨンから彼の名前に変えたのだ。失意の時のプヨンの前に現れたのがチョンニョンだった。そして、これまでのチョンニョンとプヨンのエピソードがプヨンの視点から描写され直され繰り返される。
※「S」というのは、日本では戦前の女子校にあった、先輩と後輩の女子同士の熱い友情。
※回想に入る前に、チョンニョンはプヨンには会えなかったが、プヨンの家で捨てられそうになる台本を見つけてもらっていったエピソードがあった。作家の名前はないが、これがプヨンのオリジナル劇の台本だったらしい。
その回想の中でプヨンのチョンニョンに対する思いと並行して、描かれたのがプヨンの母のこと。実はかつても母も芝居の台本を書いていたが、劇作家の夫、プヨンの父の名で発表されていた。その無念が時に母を苦しめ、普段はまともだが、時に酒におぼれて暴れたり、執筆した台本の原本を暖炉で燃やしたりしていた。
プヨンは書くのをやめていた劇の台本を誰にも内緒で再び書き始めた。だが結局プヨン自身は、あきらめて、婚約者と結婚し、普通の「大人」になることにした。そしてプヨンはチョンニョンに会わなくなった。
梅蘭国劇団は再起に向けて動き出した、先ず、公演の台本選びから始まり、候補作の中から作家不明の台本を選んだのだが、これはどうやらチョンニョンが、見つけたプヨンの台本を紛れ込ませたものらしい。
オギョンオッキョンと共に梅蘭国劇団の二大トップスターだったヘランは、芝居一筋の団長のソボクと違い、経営面も担当し、事業部と後ろ暗いことや政治家との折衝もやっていた、不正に気付いた劇団員トエンも追い出したが、それら全てが失敗すると失意で酒に溺れていた。しかし後輩達の励ましで最後に他団体との協力再開、大口の寄付も取り付けて、舞台からは引退した。
一方で、離れていた団員達も戻ってきた。
プヨンの台本の公演の主役を賭けたオーディションにチョンニョンは合格した。オーディションの結果発表の時プヨンは結婚式を蹴って駆けつけてきた。チョンニョンは再会したプヨンに自分はいつまでも女性国劇を続けるから、いつでも会いに来てくれと約束させる。
そして7年後1964年12月。女性国劇は第二次全盛期を迎えていた。チョンニョンと仲間達も今や皆、トップスターになっていた。この間、プヨンは破談、家族と共に姿を消していた。年末恒例となった女性国劇団合同公演の閉幕後、控室を訪れた女性が。顔が見えないがプヨンか?振り返って笑顔で迎えるチョンニョン、で本編完結。
最近のコメント