カテゴリー「ちはやふる」の記事

2014年4月14日 (月)

マンガ感想:ちはやふる24巻(末次由紀 講談社)みんな、エールを送ろう!

(ネタバレ有り)
みんなカッコイイよ。名人いけすかない奴だけどニコ動の使い方を電話で一生懸命伝えようとしている(かつおそらく無理な)相手がいる。
原田先生、千早のフォローで頑張る。このフォロー=名人の弱点というのは驚いたねえ、いつもながら全く読めない弱点というのもスポ根の約束事だよね。やはり最期名人には負けて引退してほしい。
頑張れ原田先生ですが、それでも女性陣が優ってますよ。
かるたに愛された天才、孤独な勝負師、詩暢ちゃんはそれ自体カッコいいけれど、孤独の美学は、負けてもカッコいいよ。千早が、さらにクイーンをフォロー、エールならぬ襷を着けて背中をどやしつけて贈りだす姿、カッコいい!ライバルをフォローするのもスポ根伝統の美学だよね、堪らん!。そうそうクイーンが泣いている表紙、思わずもらい泣きした。
そして猪熊遙さん、母は強し、二児の母に、三人目がお腹の中にいるんだな。勝て―!あえていう、控室で授乳する姿、妊婦として勝負に挑む姿、3人目の子供を産む決意をしたという前提、これは、いずれも現代のプレッシャーだらけで苦労している孤独な若い母親達に、育児も仕事も選択するな、独りで頑張るな!みんながついている、みんなを頼ればいい、困れば相談すればいい。あなたが自然体で熱中する、その姿を見てもらいたい人が、理解してもらいたい人がきっといるでしょう?という、作者からの「エール」だ。
※そうそう、クイーンが千早にスノー丸?のマフラーを首から外して渡す姿、これもプロレスやボクシングで、チャンピオンがセコンドにガウンやタオルを渡す姿そのままで、この後の千早は、セコンドについたトレーナーがチャンプの体を守る姿そのものだね。

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2013年3月17日 (日)

マンガ感想:ちはやふる 20巻(講談社 末次由紀)

驚いたのは、名人の五連覇後の引退予告宣言。リアルで十四連覇していた名人も、今年の名人戦は辞退したからなあ。天才肌でエキセントリックな漫画版の名人と、いつも粘り腰で五番勝負まで長時間もつれた上で勝ったリアルの名人とはイメージが真逆だったが。

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2012年1月13日 (金)

アニメ感想の感想:大評判、ちはやふる 14話

原作に思い入れたっぷりの私も、大好きなアニメだが、それにしてもここに来て本当に評判いいな。さらに付け加えるなら、クイーンの声優は誰がやるのかと注目していたが、本当の京都出身者でナレーションの中堅?ベテランクラス?の方か。意図的にあまり思い入れのない演技でクールさを狙ったキャスティングか。原作を知らない人には意外だろうが、この試合の後は、クイーンの方はさっさと千早のことなんか忘れてしまうのだ。つまり元々眼中にない。それ考えるとあの位の演技でちょうどいいのか。また、原作のクイーンが、この後、何であんなに、太ったり痩せたりを繰り返すのか分からない、という人もいたが、私は、「逆」力石徹とその上を行く展開を狙ったのだと思っている。

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2012年1月 8日 (日)

テレビ感想:競技かるた名人戦 第58期名人位 第56期クイーン戦(20120108)は~

NHKはケチ臭いことに生中継をやめたどころか、翌日のダイジェストでそれも一時間ぽっきり。
アニメ「ちはやふる」ネタもない。それはさておき、今年も現クイーンは2連勝のストレート勝ちで15歳でクイーンになって以来、8連覇で不敗の16連勝。マンガが始まる時には、このクイーンは既に存在していた。いまだクイーンの記録に関しては現実の方が先を行っているのだ。

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2012年1月 4日 (水)

アニメ感想:ちはやふる 13話感想

今回アニメ化された、そうとは知らずに千早が現かるたクイーンと神社ですれ違うシーン。誰も思わないようだが、あのシーン、アニメはあっさりし過ぎ、原作だとあそこに、見開き頁をドーンと(笑)使う程の衝撃がくるのだ。あるいは、往年の少年サンデーの劇画「男組」のクライマックスのパロディでは、と私は解釈してる。
では、なんでマンガはそこまでしたのか。二人の未来の宿命と、現在の差の大きさを象徴する為に、リアリティを捨て、この「邂逅」で千早は、クイーンの「毒気」に当てられて、突然ぶっ倒れてしまった、と私は原作を初読した時から思ってる。

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2011年9月15日 (木)

マンガ感想:ちはやふる 14巻(講談社 末次由紀)

アニメも目前で、そっちへの期待もゾクゾクする。今巻もダレるどころか、また新しい個性と表現を堪能した。正直言えば、千早と相手の、どっちが札を取ったのか絵からはもう分からないのだが、これはわざと分からないように描いているな、そういうレベルではない、という演出だ。
描かないことで表わす一方で、また驚くべき表現も次々と開発されていく。
団体戦には団体戦の勝負の世界があり、感動があることを描く一方で、クイーンを通じてあっさり茶化して緩急の妙を見せつける。但し、これまでの巻で描かれたこの天才少女の「鳥人間コンテスト」好きはよく分からん、ジャンルは違えどあれこそ団体競技の極みだぞ?。
選手個人の個性以外にも、層の厚い富士崎、という設定で思い出したのは、大学駅伝(笑)、学生時代、陸上部の部長をされていた教授の言葉を思い出した。「うちはいつも10人揃えるのが、やっとなのに、順天堂や日大は、選手予備軍がン100人単位で常時揃っている、いくらマスコミが騒いでくれても練習段階で結果はほぼ分かっている」と。やはり「ちはやふる」は単にかるたじゃない、あらゆるスポーツジャンルのエッセンスが脚色・導入されている。
今巻のキーワードで忘れちゃいけないのは、クイーンのぼやき「この程度の耳や」だ。この後、千早の耳もまた成長するが、クイーンや名人、そして新たな相手も、様々な耳を持っている。その耳に応える読手を「多彩」と表現する作者のペンもまた、うなりを上げるかのようだ(カーレースか?)。

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2011年1月 8日 (土)

テレビ感想:2011年も末次由紀のマンガ「ちはやふる」の影響で~「競技かるた名人戦」

~をBS2で観てしまった(笑)。いやあ、名人もクイーンも対照的に強い。西郷名人は粘り腰。長引く勝負を確実に制する。一方楠木クイーンは、圧倒的な強さだ、7年間無敗の14連勝で7連覇。決まるまでの早いこと。素人が観ても完勝だった。末次由紀のマンガ「ちやはふる」もかくやと思わせる、否、「ちはやふる」の個性的なキャラクター陣を凌駕するかのような圧倒的な強さだ。当分彼女の天下が続きそうだ。

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2010年12月18日 (土)

マンガ感想:ちはやふる 11巻(講談社 末次由紀)

「ちはやふる」の感想をブログに書かなくなったのは、よりマイナーなネタを中心にしたためなんだけど、今回はもう我慢できないって感じ。9、10、11巻と、引くことなく「ちはやふる」の描く世界は大きく深くなっていくのには驚かされる。名人登場の後は、新入部員ネタで、また一段と個性の描き分けのバリエーションが増えた。しかも昨今の心理テストのパターンみたいな奴じゃなくて、生まれも育ちもモチベーションも繊細に描き分けて圧倒される。個人のアイデンティティだけじゃなくて「部活動」というサークル維持の問題まで掘り下げた。しかし、その一方で、この11巻で再び「新」という天才の個性が痛い所を突いてくる。当らない予想をすると千早は、新とは恋はできないな。さらに、千早の姉と母親の見せ場も「遂に」登場したし、一方で北央高校のヒョロくんと甘糟の対立した気持ちどちらも共感を誘う。試合のテクニックでもまだまだ驚かされる。マンガ全体としては、言うまでもない、なんてゾクゾクするんだ。汲めども尽きぬその世界に、やっぱり最後にいいたい、勝たなアカンでえ、末次由紀。

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2010年3月13日 (土)

マンガ感想:ちはやふる 8巻(講談社 末次由紀)

誇らしげに「2冠達成」の帯が、そしてその上には、襷を掛けた千早が花に囲まれて吠える。春の訪れを待ってはいられない、とでもいうように。

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2009年12月13日 (日)

マンガ感想:ちはやふる 7巻(講談社 末次由紀)

祝、「このマンガがすごい!2010オンナ篇」一位。

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